愛と青春の旅立ち-2009年関西の旅




1.二つの計画と最後の青春の旅

特に決めているわけではないけれど、毎年関西には旅行に行っている。
最初の頃はJRを中心に取材をしていたが、
スルッとKANSAIで乗り放題のカードを発行することを知ってからは、
ほとんどが私鉄を中心に廻っている。
“スルッとKANSAI”とは首都圏で云うならば“パスネット協議会”の様なもので、
近畿圏の多くの大手、中小私鉄が参加している。
最初は大阪府内を乗り放題になる「大阪周遊パス」を使っていた。
これは大手私鉄の拡大版があり、“南海拡大”なら、
大阪府内の私鉄と南海の指定された全線に乗り放題になる。
このカードは南海拡大と阪急拡大を使ったが、
そのほかの大手私鉄でも拡大版が発行されている。
さらにエリアを限らず、一部を除く全加盟路線に乗り放題になるカードもあり、
これは2日間用と3日間用があって、今までそれぞれ2回ずつ使っている。
今年もこのスルッとKANSAI 2dayチケットを使って関西の私鉄を取材しようと思った。
特に急を要しているのが京阪の車両取材である。
京阪電鉄は社名通り、京都と大阪を結ぶ鉄道として設立された大手私鉄である。
2010年に開業100周年を迎えるに当たって、塗装デザインを変更している。
まだ旧塗色の車両取材が完了していないため、
早くしないと取材できなくなってしまう可能性がある。
そこで塗色変更が続いているこの時期であれば、新旧の塗色を一挙に取材することが出来る。
さらにまだ未取材電停のある嵐電の取材を計画したい。
そこで以下のような計画をアバウトに立ててみた。

1日目

幕張-総武緩行線・上り-秋葉原
秋葉原-京浜東北線・南行き-浜松町
浜松町※-東京モノレール・区間快速-羽田空港
羽田空港-ANA141便-関西空港
 ※クーポン券引き替え→2dayチケット
関西空港※-南海本線・上り-羽衣
羽衣-南海本線・上り-諏訪ノ森
諏訪ノ森-南海本線・上り-難波
なんば-大阪市営地下鉄御堂筋線・上り-淀屋橋
淀屋橋※-京阪本線・上り-枚方市
 ※車両取材
枚方市-京阪本線・上り-淀屋橋
淀屋橋-大阪地下鉄御堂筋線・上り-新大阪

 ※ヴィアイン新大阪チェックイン

2日目

 ※ヴィアイン新大阪チェックアウト

新大阪-大阪市営地下鉄御堂筋線・下り-梅田
梅田-阪急京都線・下り-四条大宮
 ※嵐電未取材駅、未取材車両取材
太秦天神川※-京都市営地下鉄東西線・上り-御陵
御陵-教師市営東西線・上り-六地蔵
六地蔵-京阪宇治線・下り-宇治
宇治※-京阪宇治線-中書島
中書島-京阪本線・下り-門真市
門真市-大阪モノレール・上り-大阪空港
伊丹空港-ANA036便-羽田空港
羽田空港-リムジンバス-JR津田沼
津田沼-JR総武緩行線・下り-幕張

この計画では南海本線の諏訪ノ森の駅取材を組み入れている。
隣の浜寺公園は取材済だが、諏訪ノ森も昔ながらの味わいのある駅である。
しかしこの計画を立てたあとで、
和歌山電鉄に「また電車」が誕生したのを知って、これを取材したいと思った。
それに去年取材に行った直ぐあとに貴志駅にたま駅長のための駅長室が設置されたこともあり、
和歌山電鉄の取材を組み入れたいと思った。
また以前から紀州鉄道の取材をしたいと思っていた。
紀州鉄道は芝山鉄道の誕生ま日本一営業路線の短い鉄道会社だった。
御坊という和歌山から離れた場所にあるため、今まで行ったとのない場所である。
しかし旧型の気動車が走っていて、これも引退の噂が流れている。
年内で廃車の噂もあるこの気動車の取材のため、
今年は2回、関西に行こうと思い、以下のような計画を立てた。

1日目

幕張-総武緩行線・上り-秋葉原
秋葉原-京浜東北線・南行-浜松町
浜松町※-東京モノレール・区間快速-羽田空港
羽田空港-ANA141便-関西空港
 ※クーポン券引き替え→2dayチケット
関西空港※-南海本線・上り-泉佐野
泉佐野-南海本線・下り-みさき公園
みさき公園-南海本線・下り「サザン」-和歌山市
和歌山市-JR紀勢本線・上り-和歌山
和歌山-和歌山電鉄貴志川線・下り「たま電車」-貴志
貴志-和歌山電鉄貴志川線・上り-和歌山
和歌山※-JR紀勢本線・上り-御坊
御坊※-紀州鉄道・下り-紀伊御坊
紀伊御坊-紀州鉄道・下り-西御坊
西御坊※-紀州鉄道・上り-御坊
御坊-特急「スーパーくろしお30号」-新大阪

※ヴィアイン新大阪チェックイン

2日目

 ※ヴィアイン新大阪チェックアウト

新大阪-大阪市営地下鉄御堂筋線・下り-梅田
梅田-阪神本線・下り-尼崎
 ※車両取材
尼崎-阪神なんば線・上り-西九条
 ※駅取材
西九条-阪神なんば線・上り-九条
九条-大阪市営地下鉄中央線・下り-本町
本町-大阪市営地下鉄御堂筋線・北大阪急行電鉄・上り-千里中央
千里中央-大阪モノレール・上り-大阪空港
伊丹空港-ANA036便-羽田空港
羽田空港-リムジンバス-JR津田沼
津田沼-JR総武緩行線・下り-幕張

新大阪に戻るために御坊から特急に乗る計画になる。
また翌日は新しくできた近鉄と阪神を接続した阪神なんば線の取材をする。
西大阪線として尼崎-西九条間の既存区間に、
西九条から近鉄の大阪難波駅までの地下区間を建設した。
阪神は車両取材もまだ進んでいないことから、
尼崎での車両取材をかねて計画に組み入れた。

しかし今年の夏に小野田線本山支線と木次線の取材のために、青春18きっぷを使うこととなった。
5回分のうち、3回分をこの旅行で使い、
残りを佐久間レールパークの取材で使うことにする。
残りの一回分の使い道がまだ決まっていない。
そこでこれを関西旅行で使うことに決めた。
こうすることによって、2回に分けた計画を1度に凝縮できる。
今は休業中のため、敢えて2日間に拘る必要はない。
特に和歌山方面は和歌山市までがスルッとKANSAIのエリアであり、
その先は全て別料金になってしまう。
それならJR全線の普通列車が乗り放題となる青春18きっぷを使った方がいい。
4日分を3日分に凝縮するため、阪神なんば線は諦め、以下のような計画を最終決定した。

8月21日(金)/青春18きっぷ

04:56幕張-総武緩行線・上り409B(40)-05:36秋葉原[3]
05:39秋葉原-京浜東北線・南行565A(9)-05:48浜松町[12]
06:00浜松町※-東京モノレール・空港快速G0603(21)-06:18羽田空港第2ビル[67/1:07]/Suica使用
 ※朝食
07:25羽田空港-ANA141便(75/1:15)-08:40関西空港[44]
 ※クーポン券引き替え→2dayチケット
09:24関西空港※-関西空港線・上り4130M(12)-09:36日根野[14]
09:50-53日根野-阪和線・下り4521H(24)-10:17和歌山[63/1:03]
 ※コインロッカー使用
11:20和歌山-和歌山電鉄貴志川線・下り1101「たま電車」(30)-11:50貴志[36]
 ※1日乗車券 650
12:26貴志-和歌山電鉄貴志川線・上り1200(31)-12:57和歌山[23]
13:21和歌山※-JR紀勢本線・上り351M(62/1:02)-14:23御坊[3]
14:26御坊※-紀州鉄道・下り29(5)-14:31紀伊御坊[30] 150
15:01紀伊御坊-紀州鉄道・下り31(3)-15:04西御坊[65/1:05] 120
16:09西御坊※-紀州鉄道・上り34(8)-16:17御坊[49] 180
(16:10市役所前-紀州鉄道・上り34(7)-16:17御坊)
17:06御坊※-JR紀勢本線・下り378M(64/1:04)-18:10和歌山

 ※和歌山アーバンホテルチェックイン

8月22日(土)/スルッとKANSAI 2dayチケット

 ※無料朝食
 ※和歌山アーバンホテルチェックアウト

08:37和歌山※-紀勢本線・下り233M(6)-08:43和歌山市[21]
09:04和歌山市※-南海電鉄本線・上り・区間急行3812(57)-10:01羽衣[13]
10:14羽衣※-南海電鉄高師浜線・下り5235(3)-10:17高師浜[19]
10:36高師浜※-南海電鉄高師浜線・上り5238(4)-10:40羽衣[11]
10:51羽衣-南海電鉄本線・上り7004(3)-10:54諏訪ノ森[15]
11:09諏訪ノ森-南海電鉄本線・上り6822(24)-11:33天下茶屋[8]
11:41天下茶屋※-大阪市営地下鉄堺筋線・上り1154(2)-11:43動物園前[8]
11:51動物園前-大阪市営地下鉄御堂筋線・上り206(10)-12:01淀屋橋[29]
12:30淀屋橋※-京阪本線・上りB1206Z(22)-12:52枚方市[134/2:14]
 ※京阪電鉄車両取材
 ※昼食
15:06枚方市※-京阪交野線・下りT1501W(13)-15:19私市[17]
15:36私市※-京阪交野線・上りT1506H(13)-15:49枚方市[13]
16:02枚方市-京阪本線・上りD1502Z(17)-16:19中書島[22]
16:41中書島※-京阪宇治線・下りV1609U(14)-16:55宇治[15]
17:10宇治※-京阪宇治線・上りV1700C(7)-17:17六地蔵[20]
1737六地蔵-京阪宇治線・上りV1704C(7)-17:44中書島[11]
17:55中書島-京阪本線・上りQ1602Z(23)-18:18祇園四条

 ※スーパーホテル京都・四条河原町チェックイン
   天然温泉「御所の湯」 男性 15:00~18:50、22:00~翌朝6:50

8月23日(日)/スルッとKANSAI 2dayチケット

 ※スーパーホテル京都・四条河原町チェックアウト

08:17祇園四条-京阪本線・上りQ0606Z(2)-08:19三条[9]
08:28-三条京阪-京都市営地下鉄東西線・上り54(6)-08:34御陵[27]
09:01御陵-京都市営地下鉄東西線・下り77(19)-09:20太秦天神川[534/8:54]

嵐山本線

A1四条大宮
A3西院 未収載
A4西大路三条 未収載 ※三条口から西大路三条に改称
A5山ノ内
A6嵐電天神川 未収載 ※2008年3月28日開業
A7蚕ノ社
A8太秦広隆寺 ※太秦から太秦広隆寺に改称
A9帷子ノ辻 未収載
A10有栖川
A11車折神社 ※車折から車折神社に改称
A12鹿王院
A13嵐電嵯峨 ※嵯峨駅前から嵐電嵯峨に改称
A14嵐山

※JR西日本嵯峨嵐山駅

北野線

B1帷子ノ辻 未収載
B2常盤
B3鳴滝
B4宇多野 未収載 ※高雄口から宇多野に改称
B5御室仁和寺 ※御室から御室仁和寺に改称
B6妙心寺
B7竜安寺 ※竜安寺道から竜安寺に改称
B8等持院
B9北野白梅町

車両図鑑

モボ101形 6両 101 102 103 104 105 106
モボ301形 2両 301 302
モボ501形 4両 501 502 503 504
モボ611形 6両 611 612 613 614 615 616
モボ621形 5両 621 622 623 624 625
モボ21形  2両 26 27
モボ631形 3両 631 632 633
モボ2001形 2両 2001 2002

※5:30p.m.最終撤退期限

18:14大宮-阪急京都線・上り17032(4)-18:18河原町[12]
18:30河原町※-阪急京都線・下り・特急18017(26)-18:56茨木市[7]
19:03茨木市-阪急京都線・下り1825(1)-19:04南茨城[12]
19:16南茨城-大阪都市モノレール1900(23)-19:39大阪空港[41]
20:20伊丹空港-ANA040便(75/1:15)-21:35羽田空港

この計画に合わせて和歌山アーバンホテルとスーパーホテル京都・四条河原町の予約を入れ、
ANAのホームページから羽田-関空と伊丹-羽田のチケットも購入した。
今回は嵐電の未取材電停取材を取材する。
それと同時に名称変更になった7つの電停も取材することにした。
同時に車両取材もするため、一覧表を予定表の付け、消し込み表とした。


2.無賃乗車と最後の青春-旅の始まり

今回は青春18きっぷを有効に使うために羽田までJRとモノレールを使うことにした。
4:00a.m.に起床して、04:56の電車に乗る。
これは総武緩行線の初電から2番目の電車である。
さすがに眠い・・・。
この時間はJR幕張駅の職員も一人しかいないためか、改札にいないことが多い。
自動改札になっているので、電車が着いた時にしか窓口に立たない。
そのため改札では検印してもらえず、そのまま改札を突破する。
秋葉原まで行き、ここで京浜東北線に乗り換えて浜松町まで行く。
浜松町で出る時に青春18きっぷに検印して貰おうと思ったが、
前の乗客が乗り越しでもめていて、係員が気を利かせてゲートを開けてくれる。
青春18きっぷを持っていたので、検印済みと思ってそのまま通してくれたのだろう。
結局浜松町でも検印してもらえなかった。
このあと大阪に行ってから検印して貰えばいいだろう。
しかしこのまま青春18きっぷを使わなかったら、完全に無賃乗車になるな・・・。
「青春18きっぷ」はJR全線の普通列車に乗り放題になるが、
JR東日本の子会社である東京モノレールは対象外である。
そのため東京モノレールはSuicaを使用して乗車する。
06:00浜松町発の空港快速に乗車する。
空港快速は浜松町を出ると羽田空港第1ビル、羽田空港第2ビルにしか停まらない。
正しく空港へ直通の列車である。
羽田空港第1ビルに入る前にD滑走路建設地に国際線ターミナルの駅が建設中で、
現在のルートから大きく国際線ターミナルの予定地へ迂回する軌条が既に建設されていて、
新ターミナルが運行開始になった場合、ここに駅が出来るように作られていた。
手荷物検査をして、搭乗口に移動する。
売店で空弁「味わいご膳」880円とお茶を買い、搭乗開始を待つ時間で喰う。
07:25羽田発のANA141便に乗り、関空を目指す。



平日ということもあり、ビジネスユースも多いためか、ほぼ満席に近い状態だった。
多少雲は多いものの、上空からも地上が見渡せる程度の雲の量で、
ほぼ予定通りの時間に関西空港に到着した。
何時もはここから南海で移動するのだが、
今日は青春18きっぷを使用するためにJRの改札を潜ることになる。
ここで初めて青春18きっぷの5回(人)に、
「関西空港 8.21 JR西日本」と検印して貰う。



ここからJR関西空港線で日根野まで行く。
関西空港は橋下大阪府知事が国有化に当たって自己負担金を払う、払わないでもめていた、
関西国際空港連絡橋を通ってりんくうタウンに至る。
関西空港からりんくうタウンは関西空港が所有しており、
JR西日本と南海電鉄が第二種鉄道事業者として乗り入れている。
線路は複線で敷設され、関西空港駅とりんくうタウン駅は2面4線となる。
線路は上りと下りで共用されていて、
関西空港駅は折り返しのために鉄道会社別にホームを使い分けて、
りんくうタウンでは方向別にホームが使い分けられている。
りんくうタウンを出ると南海線は大きく左に曲がって泉佐野に至るが、
JR関西空港線は直進して南海線と交差し、日根野に至る。
駅に到着する前に信号で停車した。
日根野で前に車両を連結するためである。
停車中に日根野電車区の様子が伺えた。
ライトブルーを纏った103系や「くろしお」用の381系、
そして「はるか」用の281系などが見えた。
ここで下車して駅取材し、ここから09:33の紀州路快速に乗り込み、和歌山を目指す。


3.和歌山電鐵一日乗車券の旅と閉店した「いちごみるく百番」

日根野から乗った紀州路快速は223系2500番台が充当されていた。
阪和線を25分かけて和歌山に到着する。
和歌山駅の東口のコインロッカーに旅行用バッグを預け、
カメラバッグだけを背負って和歌山電鐵のホームに行く。
和歌山電鐵和歌山駅は独立した駅舎はなく、JRのホームの一部を間借りしている形になっている。
切符に関しては東口の券売機で購入するが、一日乗車券は9番線の改札口で購入する。
価格は650円で、使用する年月日をこすって削るスクラッチ方式である。
一日乗車券を発行しているところはこのスクラッチ方式を採用しているところも多い。



今回の目的は「たま電車」の取材が目的であるが、
事前に和歌山電鐵のホームページで確認したところ、
11:20和歌山駅発になっていた。
しかし予定より早めの行動となったため、和歌山駅に到着したのが09:58で、
1時間以上、時間が空いてしまった。
そこで和歌山から「たま電車」に乗るのではなく、貴志から乗ることに変更する。
和歌山から貴志までは約30分。
今まで2回和歌山電鐵には乗っているが、それまでの経験で貴志駅での折り返し時間は意外と短い。
11:50に到着した「たま電車」は5分くらいで折り返す筈である。
和歌山電鐵はダイヤはおおむね30分に1本なので、
それを計算すれば途中下車して1本見送ってちょうどいいくらいであろう。
そう考えて大池遊園で下車することにした。
10:20和歌山発の電車で大池遊園を目指す。
因みに「大池遊園」は「おいけゆうえん」と読む。
ホームは島式1面1線である。
本当は1面2線だったが、片側の線路を撤去したため、
線路と垂直にホームが設置され、それを回避するようにホームが敷設される形になってしまった。
駅前には大池と呼ばれる自然公園が広がっていて、桜が多く植えられている。
しかし桜のシーズン以外は寂れていて、平日ということもあったが観光客は見当たらなかった。
次の貴志行きは11:14だが、大池遊園は30分かけるほどの見どころもなく、
計算して隣り駅に戻ることにした。
11:02の上り列車で隣の山東に行き、ここでも駅取材する。
下り列車まで10分しかなかったが、単式ホームでホームの一部がトタンで囲まれて、
雨風が凌げるようになっている程度で取材時間は十分だった。
11:14の貴志行きの電車には「いちご電車」が充当されていた。
「いちご」電車は和歌山電鐵のオリジナル改良電車の第1段である。
和歌山電鐵は南海電鉄貴志川線が廃止されるのを受けて、
地元の要望で両備グループが引き受けて設立された。
鉄道車両は南海電鉄から無償譲渡された2270系12両6編成があるが、
当初は南海の塗色のままで営業投入されていた。
しかし両備グループのデザイン顧問の水戸岡鋭治氏によって、
2006年8月には2271編成が「いちご電車」に、
2007年7月には2276編成が「おもちゃ電車」に、
そして今年3月には2275編成が「たま電車」に変更された。
既に「いちご電車」と「おもちゃ電車」は取材済みだが、
今年「たま電車」が誕生したために3度、和歌山電鐵の取材に来たのだ。
貴志駅に到着したのが11:20で、「たま電車」到着を待つ間に、
新しくできた駅長室などを取材する。
11:50に「たま電車」が到着して、これを取材する。



貴志駅での折り返し時間は僅か6分で、その間に車両取材を完了させ、和歌山に戻る。
ここで和歌山ラーメンを喰って御坊を目指そうと思い、
前に来た時に入った駅ビル地下の店に行こうと思った。
しかしその場所は既に閉鎖されて幕が張られていた。
さらに閉店のお知らせが貼られていた。
「とほほ・・・。」



仕方がないので、再び和歌山駅の改札口を潜り、ホームの「水了軒」で天ぷらうどん370円喰う。
ここは以前にも来たことがあるが、
やはり関西圏だけあって色の薄いダシの味が強く出ているつゆだった。
12:49御坊行きの113系に乗り込んで、終点を目指す。


4.日本で二番目に短い鉄道と「熊野牛の巻寿し」な夜

12:49に和歌山を出発したきのくに線113系は約1時間で終点御坊に到着する。
JR御坊駅0番線から南に延びる路線が紀州鉄道である。
駅舎に接した1番線を切り欠いて0番線が設置されている。
紀州鉄道は街から外れた場所に敷設された紀勢本線から御坊市の中心部にアクセスする鉄道として、
御坊臨港鉄道の名称で1928年に設立された。
1931年6月15日御坊から御坊町(現・紀伊御坊)が部分開業した。
1932年4月10日には松原口(現・西御坊)まで延伸、
1934年8月10日には終点の日高川まで延伸し、全通した。
1960年代に廃止の危機に追い込まれたが、
1972年には磐梯電鉄不動産が御坊臨海鉄道を買収、翌年社名を紀州鉄道とした。
1979年には鶴屋産業の傘下に入り、リゾート開発に力を入れている。
1989年4月1日に西御坊から日高川までが廃止され、現在の2.7kmの営業区間となる。
紀州鉄道線は非電化単線で、1両編成の列車が全区間を往復する。
そのためすれ違いのための列車交換設備などはなく、
JR御坊駅を除く全駅が1面1線の単式ホームである。
紀伊御坊駅は車庫が併設され、側線に列車が停まっている。
ここが鉄道部門の本拠地となっている。
前の会社では福利厚生の一環で“紀州鉄道”のリゾート施設と契約していて、
夏休みや正月休みなどは申し込むと抽選で利用できるようになっていた。
鉄道に興味のないほとんどの社員が“紀州鉄道”はホテルの名前で、
本当にそういう名前の鉄道が走っているとは思っていなかった筈だ。
また紀州鉄道は日本で一番短い鉄道路線としても有名だった。
しかし2002年10月27日に芝山鉄道が東成田から隣の芝山千代田間で開業し、
この区間が2.2kmだったために一番短い鉄道を明け渡した。
紀州鉄道のホームページには、「日本で一番短い地方鉄道」と書かれている。
13:57に御坊に到着すると既に0番線にキハ600形603号車が停車していた。
紀州鉄道には1985年製の軽快気動車キテツ1形と、
1960年製のキハ600形が在籍している。
キハ600形は大分交通耶馬渓線で使用されていたものだが、
同線が廃止になった1975年に紀州鉄道に移籍された。
停車中の600形603号車に飛び乗り、そのまま隣の学問まで行く。
この車両には冷房がなく、窓を全開にして走る。
学問で下車してこの列車を見送ったあと、折り返してくる列車の写真を撮る。



また同じ車両が御坊で折り返してきた列車に乗り、隣の紀伊御坊まで行く。
予定では学問は取材しないつもりだったが、
予定より1本早いきのくに線に乗ったため、急遽この駅の取材をすることにした。
学門駅は単式ホームに屋根が着いただけの無人駅だが、
ホームに学問地蔵というお地蔵様が設置されている。
紀伊御坊は車両基地が併設されているために有人駅であり、
側線にはキテツ1形とキハ600形604号車が停車していた。
また車庫の中にはもう1両のキテツ1形が停車していた。
予定ではここから西御坊まで行き、折り返しの時間に余力があれば市役所まで行くつもりだったが、
紀伊御坊もそれほど時間がかからず取材できてたしまったので、
思い切って市役所前まで歩くことにした。
線路に沿って歩いていきたいが、線路沿いに道がなかったため当たりを付けて歩いていく。
線路はカーブしていたため見晴らしがきかず、
市役所の建物は分かったが駅が何処にあるのか分からず、
思い切って市役所の中に入っていき、市民課の職員に場所を聞く。
丁寧に教えてくれる。
市役所前駅で取材して、さらに終点の西御坊まで歩く。
ここはそれほど離れておらず、
もともと歩く予定だったので地図を確認していたこともあってスムーズに行けた。
西御坊駅は終点だが、かつてはその先の日高川まで路線が存在したということで、
西御坊から先の線路も残っていた。
しかし小川のある部分は橋が撤去され、その部分だけが突然なくなっている不思議な光景になっていた。



西御坊に歩いている途中で下り列車が走っているのが見え、
到着するとキハ600形603号車が折り返しの時間を待っている。
慌てて駅取材してその列車に乗り込み、JR御坊駅まで戻る。
利用客も少なく、運転手もおいらを覚えていたようで、
紀伊御坊で降りたのに何で西御坊にいるんだろうと不思議そうな顔をしていた。
西御坊から御坊までの全区間を乗っても乗車時間は僅か8分である。
これで紀州鉄道の全区間完乗と全駅取材が完了した。
紀州鉄道のキハ600形が御坊駅に到着するのとほぼ同時に、
和歌山からの113系が御坊駅に到着した。
この列車は5分の待ち時間で折り返し和歌山へと向かう。
その時間にあわてて御坊駅の駅取材する。
改札を出る時は既に紀州鉄道で現金で運賃を払ったため、口頭でその旨を告げて出る。
入る時には青春18切符を使用した。
御坊から和歌山に戻る列車は途中で踏切の遮断機が降りなくなった場所があるとということで、
その区間を徐行運転したために3分遅れで和歌山駅に到着した。
和歌山で下車して和歌山ラーメンの元祖といわれる井出商店を探し出し、
そこで夕食として中華そば600円など喰う。
場所を探すのに苦労した。
駅に戻って水了軒の売店で駅弁「熊野牛の巻寿し」800円を購入し、
予約していた和歌山アーバンホテルにチェックインする。



普通のシングルルームだったが、十分な広さがあり満足のいく部屋だった。
しかも新しいホテルだけあって、バスルームなども綺麗で使い心地が良かった。
クローゼットの中にはドライヤーだけでなく、
空気清浄機や加湿器、ズボンプレッサーに衣類の皺伸ばしまで入っていて、
至れり尽くせりであった。
5,800円でこの設備なら文句はない。
シャワーを浴びたあとに「熊野牛の巻寿し」をつまみにビールを飲む。
早めにチェックインして、早めにビールを飲み始めたせいか、
テレビで「20世紀少年」を見ていたが、途中で眠くなってしまい、
11:00p.m.には就寝した。


5.グッドモーニング-「スルッとKANSAI 2dayチケット」と南海電鉄の味わい深い駅舎たち

昨日早めに寝たためか、22日土曜日は5:45a.m.に目が覚めた。
シャワーを浴びて支度をしながら7:00a.m.を待つ。
さすがに早い時間から飲んだためか、ちょっと飲み過ぎた。
7:00a.m.から朝食を喰う。
14日前の早割プランのため、モーニングは無料となった。
朝食は洋軽食のバイキングで、
野菜サラダ、玉子サラダ、ウインナー、焼き豚、ペペロンチーノ、
パン2種、オレンジジュース、コーヒーなど。
プレートに盛り付けて行く方式で、無料の割にも美味しく満足だった。
ホテルによっては、無料というととりあえず食い物さえだしゃいいんだろという、
かなり投げやりなバイキングもあるが、
ここは味覚的にも満足のいくものであった。
部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウトする。
和歌山駅で08:09の和歌山市行きの電車に乗って終点の和歌山市へ。
紀勢本線は亀山から和歌山市までの384.2kmの長距離の主要幹線で、
JR東海が亀山から新宮まで、JR西日本が新宮から和歌山市までを管理している。
またJR東海の管轄は非電化区間で、JR西日本管区は直流電化されている。
紀伊田辺から和歌山間は複線化されているものの、そのほかは単線区間である。
和歌山から和歌山市も単線区間であり、2両編成の105系が運行されていて、
和歌山から御坊までとは運転系統が違っている。
和歌山市までは切符を購入して行き、改札の外に出てから窓口で、
事前に購入したクーポン券で「スルッとKANSAI 2dayチケット」と引き替える。



これはカード式で、2日間スルッとKANSAIのほとんどのエリアが乗り放題となる。
山陽電鉄の網干、姫路から南海電鉄高野山ケーブル、京阪石山坂本線まで広範囲で利用できる。
これで3,800円ならかなりお得感がある。
まずは08:30の南海本線特急「サザン」でいったん堺まで行く。
この南海電鉄本線の特急「サザン」はユニークな特急で、
特急車両の10000系に普通列車用の7000系、もしくは7100系を連結している。
10000系は2+2の転換クロスシートで、全席指定のため座席指定料金が発生する。
その一方で、7000系、7100系の方はロングシート車で、運賃のみで乗車できる。
一般に特急は速達性に対して別料金が発生するが、
南海「サザン」はあくまでも座席の乗り心地に対しての特別料金なのである。
以前は10000系に乗って難波まで行ったことがあるが、今回は普通車の方に乗る。
堺で下り列車に乗り換えて諏訪ノ森まで行く。



南海電鉄では浜寺公園の駅舎が日本最古の私鉄駅舎として有名だが、
隣の諏訪ノ森も正面にステンドグラスがあしらわれた瀟洒な駅舎である。
前から来たいと思っていたが、今日漸く実現できた。
南海電鉄は昔から残っている駅舎の中には味わい深いものが多い。
前に来た時も西天下茶屋を取材したし、
形は朴訥としているが、汐見橋も喧噪の中にあって時代に取り残されたような雰囲気を醸し出している。
それに始点の難波駅も1933年に完成した古代ギリシア建築を思わせる重厚な造りである。
南海電鉄にはそういった文化的社風が息づいているのかもしれない。
出来ればそういうものを将来的にも残して貰いたいものである。
しかし南海本線には堺市が事業主体となって連続立体交差事業が計画されており、
これによって浜寺公園と諏訪ノ森が高架駅になる予定である。
完成は平成30年3月が予定されており、
まだ具体的な方針は分からないが、出来ることなら駅舎を保存する形で工事が行われて欲しい。
高架駅でも地上の出入り口は必要だし、
それが無理なら東急の田園調布駅のように駅舎だけの保存でもいい。
利便性も大事だが、鉄道資産は地元の文化的財産として大事にして欲しいものである。
諏訪ノ森から普通電車で羽衣まで行き、高師浜線に乗り換えて終点の高師浜まで行く。
乗り潰しのつもりで行ってみたのだが、
ここの駅舎もステンドグラスの使われた南海電鉄特有の美しい駅舎だった。



終点の高師浜駅は高架駅だが、階段を下りて改札口になり、そこにこの駅舎がある。
高架化されても駅舎を保存し、使用する方法は幾らでもあるのだ。
付近は住宅街でよくある街並みだが、その中で駅舎だけが異彩を放っている。
駅を中心に街並みが存在している感じがあって、鉄道と地域住民との良好な関係の象徴となっている。
再び羽衣に戻り、区間急行で天下茶屋まで行く。
ここで大阪市営地下鉄堺筋線に乗り換え、北浜まで行く。
北浜で下車して京阪に乗り換えるが、予定より早い時間で経過しているので、
新しくできた中之島線を取材したいと思い、難波橋駅まで歩く。
土佐堀川を渡らなくてはならないため、地下道はなくいったん地上に出て、難波橋を渡る。
中之島は堂島川と土佐堀川に囲まれた中州的な場所で、
大阪市役所や中央公会堂などが建てられた大阪の中心的な場所のひとつである。
大阪国際会議場の地下に出来た中之島駅を始点とした中之島線は、
天満橋で淀屋橋を出た京阪本線こと合流する。
路線は京阪や大阪市などが出資して作られた第三セクター、中之島高速鉄道が所有し、
京阪電鉄が第二種鉄道事業者として乗り入れる。
中之島まで行っていったん地上に出て駅取材し、そこから始発の快速急行に乗る。
これはこの中之島線の開業に合わせて投入された3000系新型車両が投入されている。
京阪電鉄に有料特急の設定はないが、
それに匹敵するアコモを誇る車両が多いのもこの鉄道の特徴である。
3000系も8000系と同様、転換クロスシートが2+1で設置され、
終点駅での自動転換と乗車位置の変更を行う。
これは乗車位置から若干ずらした位置に停車して降車を行い、
車内整備のあとにシートの転換を自動で行い、乗車位置に列車をずらして乗車を行う。
運転手はちょっと大変だが、乗降客の衝突を防ぐいいアイディアである。
車内シートも悪くない。
JRの有料特急でもこれより劣るシートもある。
12:00ちょうど中之島駅発車の快速急行で枚方市を目指す。
地上に出ると少し雲は多いが、天気はそれほど悪くなかった。


6.京阪電鉄の車両たちと雨の先斗町-グッドナイト

京阪電気鉄道は本線が淀屋橋から三条、鴨東線が三条から出町柳までだが、
実際には同一系統として運行されている。
新たに中之島線が誕生し、天満橋で本線に接続する。
そして淀屋橋、中之島、出町柳の折り返し駅が全て地下化されている。
逆にいうと車両取材のためには光量不足になってしまう。
そこで京阪での車両取材には枚方市を使う。
ここは地上駅であるとともにホーム全体に屋根があるものの、
自然光で十分に撮影が可能である。
しかも京阪本線系統の中心の場所であり、特急を含め全ての列車が停車する。
また10000系が使用される交野線も接続している。
車両取材には最適の駅である。
この駅に来るのは3度目だが、いつもは車両取材だけだった交野線に乗り、
終点の私市に行き、ここで駅取材して戻る。
戻ってから約1時間、ホームの端に陣取って車両取材する。
京阪は2010年の創業100周年に合わせて本線系統の車両の塗色変更を行っている最中である。
そこでこの時期ならば新旧の塗色を同時に取材できることになる。
10000系旧塗色、
8000系新塗色、
2200系旧塗色、
5000系新塗色、
新3000系新塗色・・・といっても新塗色しかないが、
9000系新塗色、
1000系旧塗色、
6000系旧塗色、
7000系旧塗色、
8000系旧塗色、
7000系7004編成旧塗色、
2400系旧塗色、
2600系0番台旧塗色などを取材する。
まだ旧塗色車両がかなり残っていたのは助かった。
新塗色は何時か取材できるが、旧塗色は塗り替えられたらもう終わりである。
7000系7004編成は旧6000系6014編成で、
インバータ制御を試験的に採用した車両である。
その後、7000系で正式にインバータ制御が採用されたため、7000系に編入された。
そのため7000系を名乗りながら、前面形状は6000系と同じである。
14:02の3000系快速急行で中書島に向かう。



因みに京阪では意外と地元の人でないと読めない難読駅名があり、
「枚方市」は「ひらかたし」、「交野線」は「かたのせん」、「私市」は「きさいち」と読む。
中書島から京阪宇治線に乗り換え、終点の宇治まで行く。
これで京阪本線系統の乗り潰しが完了したことになる。
すでに京津線と石山坂本線の軌道法適用区間である大津線系統は乗り潰しと全駅取材が完了しているため、
京阪電気鉄道に関しては、男山ケーブルを除く全期間の乗り潰しが完了したことになる。
宇治で昼食を喰おうと思ったが、駅前に甘味屋しかなく、
さすがに宇治金時は昼食にはならないと思い、駅のコンビニでおにぎり1個買い、車内で喰う。
予定ではこのまま中書島に戻って祇園四条まで行ってホテルにチェックインすることになっていたが、
予定より早い時間で推移していたため中書島までは戻らず、
六地蔵で下車してJR六地蔵まで歩く。
駅名は同じ六地蔵だが、山科川を挟んで分かれているため、徒歩10分くらいの距離がある。
両駅で駅取材をして京都市営地下鉄東西線で京津線の取材に向かう。
因みに京阪の六地蔵駅の所在地は京都市だが、JRと京都市営地下鉄は宇治市になってしまう。
京都市営ながら、唯一京都市ではない駅である。
京都市営地下鉄東西線は京阪京津線と接続しているが、御陵から太秦天神川方面に乗り入れるため、
御陵で乗り換えなければならない。
京都市営地下鉄の車両は御陵から六地蔵方面に行き、京阪京津線には乗り入れない。
京阪電鉄の片乗り入れである。
御陵から四宮に行き、ここで下車して車両取材する。
さらに終点の浜大津まで行き、ここで坂本石山線の600形、700形を含めて車両取材する。
石山坂本線は浜大津-三井寺間が、京津線は浜大津-上栄町間が併用区間である。
特に京津線800系は16m級車両ながら、4両編成であり、
普通鉄道車両の様相を呈しているため、併用区間を走る姿は雄大である。
その姿をぜひ取材したいと隣の上栄町まで行き、徒歩で取材ポイントを探して写真を撮る。



陽は傾きかけていたが、それでも自然光で何とか写真が撮れた。
上栄町から御陵まで行き、ここで駅取材する。
御陵は京都市営地下鉄の駅だが、ここから京津線が分岐するためこの駅も取材する。
「御陵」は「みささぎ」と読み、天智天皇の山科御陵があることから名付けられた。
また2番地上口には琵琶湖疏水煉瓦工場跡石碑がある。
そこには以下のように書かれている。
 
  鏡山・天智天皇陵を背景に、疏水建設に必要な
 煉瓦製造工場が御陵原西町一帯に設けられた。
  当時わが国には、この大工事を賄う煉瓦製造能力がなく、
 京都府は自給の方針を立て、
 原料の採取と製品の運搬に適したこの地を選定、
 若き技師菊田宗太郎を起用し、
 明治19年7月操業開始、
 明治22年10月に閉鎖されるまで、1370万個を製造した。
  京都再生への命運をかけた琵琶湖疏水建設が、
 日本の近代土木・工業技術等の発展の魁となった足跡を語る遺跡である。

 煉瓦工場概要
  敷地13.471坪 工場10棟・窯場3棟
            窯12ヶ所・煙突8基

御陵から京阪三条まで行き、ここで京阪の三条まで地下道を歩いて祇園四条まで行く。
分かりにくいが、京都市営地下鉄は京阪との乗り換えを分かりやすくするため、
「京阪三条」という駅名を採用しているが、
京阪電鉄は単に「三条」という駅名にしているのだ。
祇園四条から予約していたスーパーホテル京都・四条河原町に行き、チェックインする。
部屋で荷物を置いたあと、カメラだけ持って再び出掛ける。
ホテルに入る時は雨は降っていなかったのだが、再びホテルを出るとポツポツと雨が降り始めた。
それでも傘を差すほどではないのでそのまま歩き出す。
陽はもう傾きかけていて、鴨川では夕涼みをしながら食事をする人たちの姿が見られた。
京都では有名な先斗町を歩いてみる。



「先斗町」は「ぽんとちょう」と読み、京都では古くからある花街である。
歩いている途中で雨が強くなり、木屋町に出て雨宿りする。
かなり激しく降ってきた。
どうもこの夏の「青春18きっぷ」の旅は雨に祟られているな・・・。
結局雨は止みそうになく、雨宿りの代わりに近くにあった「餃子の王将三条店」に入り、
三条セット700円喰う。
これは餃子1人前にかに玉、それに唐揚げが2個つく。
本当はもう少し京都らしい食事の出来るところを探したかったが、
雨が強くてそれどころではなかった。
食事を終えると少し雨が弱くなっていて、錦天満宮や南座などを見て回り、ホテルに戻る。
このホテルは天然温泉設備があるが、浴場がひとつしかなく、時間帯で分けられている。
男性は3:00p.m.から6:50p.m.までと、10:00p.m.から翌日6:50a.m.までで、
その時間まで待っていられず、ビールを飲んでしまった。
結局10:00p.m.過ぎに寝てしまう。


7.嵐を呼ぶ嵐電取材と突然の雨-黒いカレー

昨日風呂に入らず寝てしまったため、5:30a.m.に起きて一番風呂に入る。
スーパーホテル京都・四条河原町は天然温泉「御所の湯」があるが、
浴室がひとつしかなく、時間帯によって男女が入れ替わる。
男性は3:00p.m.から6:50p.m.、10:00p.m.から翌朝6:50a.m.までで、それ以外は女性となる。
昨日時間を待てずにビールを飲んで、10:00p.m.過ぎに寝てしまったため、
5:30a.m.前には目が覚めてしまった。
朝市で温泉に行ってゆっくり入り、部屋に戻ってクールダウンしながら7:00a.m.を待つ。
ここは無料朝食があり、パンやサラダ、ヨーグルトなどの軽食を喰い、コーヒーを飲む。
部屋に戻って歯を磨いてからホテルを出る。
スーパーホテルはチェックアウトがない。
キーは暗証番号方式なので、チェックインの時に自動支払機で支払いを済ませ、
その時に発行されるレシートに書かれている部屋番号と暗証番号で、
翌朝の10:00a.m.まで自由に利用できるというもの。
8:00a.m.にはホテルを出て阪急河原町まで歩き、そこから大宮まで行く。
予定していた京阪京津線との分岐駅である京都市営地下鉄御陵の駅取材は昨日終わらせているため、
今日はそのまま嵐電取材に向かう。
大宮駅のコインロッカーに旅行用バッグを預け、京福電鉄四条大宮駅に行く。
交差点を挟んで直ぐの距離だが、誕生の経緯からか直通の地下道はない。
四条大宮から西大路三条まで行き、ここで駅取材、そのあといったん嵐山まで行き、車両取材。
渡月橋などの写真を撮ってから再び嵐電取材に戻る。



嵐山から車折神社、太秦広隆寺、嵐電天神川、西院と取材し、
嵐電嵯峨に戻ってJR嵯峨嵐山駅の駅取材する。
JR嵯峨嵐山駅は以前に取材済みだが、そのあと橋上駅化されたために再取材する。
トイレを借りようとトロッコ嵯峨駅に行って初めて知ったのだが、
ここに併設されている19世紀ホールには蒸気機関車が静態保存されている。
外にはD51型51号機が静態保存されているのは知っていたが、
中にも実機があるとは思わなかった。



静態保存されているのはC56型98号機、C58型48号機、若鷹号で、
そのほかにD51型603号機のカットモデルも保存されていた。
これは収穫だった。
嵐電嵯峨に戻って帷子ヶ辻まで行き、そこから北野線に乗り換える。
終点の北野白梅町に行き、以前行った「ラーメン道」を探すが見つからなかった。
確か北野白梅町から道をまっすぐ行った左側にあったはずなのだが、
北野神社までたどり着いてしまう。
たぶん閉店してしまったのだろう。
仕方がないので再び嵐電取材を再開する。
今日もまた昼食抜きか・・・、とほほ・・・。
しかも雨が降り出して、さらに「とほほ・・・。」な気分になった。
竜安寺、御室仁和寺と取材する。
ここで仁和寺の仁王門まで行く。



戻る途中に「篝」という店を見つけてそこで黒カレー800円喰う。
ちなみに「篝」は「かがり」と読む。
御室仁和寺から宇多野に行き、帷子ヶ辻に戻る。
電停名変更になった電停を含め、未取材電停と営業運転されていた全車両を取材し、
これで嵐電の取材を終了する。
予定では5:30p.m.まで取材することになっていたが、
これ以上深追いしても収穫はないと判断し、
飛行機までの時間を予定の段階で断念した阪神の車両取材に当てることにした。
阪急大宮駅でコインロッカーから旅行用バッグを取り出し、いったん河原町に向かう。
予定より4時間以上早い始発の阪急特急で梅田を目指す。


8.急遽決まった阪神取材と伊丹の夜-旅の終わり

阪急で梅田に到着し、そこから阪神に乗り換える。
持ち株会社は統合されたが、線路が繋がったわけではなく、
阪急から阪神までは同じ梅田駅でありながら、
いったん改札を出て歩かなければならない。
しかも今は工事中のため、迂回しながら歩いたために迷ってしまった。
関西はほとんど毎年来ているし、そのたびに梅田界隈は利用しているので、
梅田駅は大隊来れば何となく場所が分かる筈だが、
その記憶を辿ってきたら阪急百貨店の改装で通路が通れず、
地上に出て行くことになってしまった。
阪神の梅田駅で再び旅行用バッグをコインロッカーに預け、
停車中の15:25始発の特急に乗り芦屋まで行く。
一瞬、三宮まで行き、神戸鉄道の車両取材を使用かとも思ったが、
そこまで深追いするには時間が足らないような気がしたし、
武庫川を通過する時に何時もこの駅を一度は取材してみたいと思っていたことを思い出し、
芦谷で下車して駅取材する。
折り返しで西宮で下車して駅取材しようと思ったが、
この駅も意外と車両取材しやすいホームであることが分かり、
ここで車両取材もすることにした。
何時もは阪神の車両取材は尼崎で行っていたのだが、
屋根があるものの自然光で取れるし、ホームも長いので長い編成でも焦点距離が取れる。
駅取材も含めて約40分車両取材し、ここから武庫川に向かう。
この駅は駅名通り、尼崎市と西宮市の境界となっている武庫川上にある駅である。
鉄橋上にホームが設けられているという非常に珍しい駅である。
武庫川から武庫川団地まで武庫川線があるが、
本線のホームが川を渡る鉄橋上に敷設されているのに対し、
武庫川線は西宮市側の築堤の下に敷設されているため、別の鉄道路線に見える。



改札内で乗り換え可能だが、武庫川線には別に自動改札が設置されている。
武庫川線で終点の武庫川団地まで行って戻ってくる。
武庫川線には2両編成の車両が使用されていて、
乗ったのは7861 -7961形7864編成だった。
武庫川駅は島式1面2線となっているが、片側は行き止まりになっている。
もう片方は本線を潜る形で延長され、そこの7890-7990形が留置されていた。
これは帰りには東鳴尾ですれ違ったため、多客時間帯には2編成が投入されるようである。
本線と接続がないので不思議に思い、周りを散策してやっと分かった。
武庫川線の反対側に線路が延びていて、スイッチバックで本線に合流するようになっている。
このあと尼崎まで行き、ここでも少し車利用取材する。
近鉄の車両なども側線に留置されていた。



阪神なんば線が開業し、近鉄車両が西宮まで乗り入れていることは知識としては抑えていた筈だが、
実際に阪神の車両を撮影しようと思って近鉄9020系を見かけた時は、
やっぱりびっくりして「なんでやねん!」と思ってしまった。
約20分の取材を終え、18:00の急行で梅田に戻り、再び阪急の駅に行き、
今度は阪急宝塚線の各駅停車に乗り込み、蛍池まで行く。
ここで大阪モノレールで隣の大阪空港に行く。
フライトまではまだ1時間以上もあるため、お土産などを買っておく上の展望台に行き、
飛行機の夜撮などをする。



当然のことながら上手く撮れない。
それでも色々と試して楽しかった。
手荷物検査を通ってフライトまでの時間、サンドイッチとビールでブレイクする。
本当は空弁を天むすを買いたかったが、時間が遅かったためか、空弁は完売だった。
伊丹から50分のフライトで羽田に戻り、リムジンバスでJR津田沼駅まで行って、
そこから総武緩行線で帰る。
家に着いたのは11:00p.m.を過ぎていた。

 -行動報告-

8月21日(金)/青春18きっぷ

04:56幕張-総武緩行線・上り409B(40)-05:36秋葉原[3]
05:39秋葉原-京浜東北線・南行565A(9)-05:48浜松町[12]
06:00浜松町※-東京モノレール・空港快速G0603(21)-06:18羽田空港第2ビル[67/1:07]/Suica使用
 ※朝食/空弁購入
07:25羽田空港-ANA141便(75/1:15)-08:40関西空港[26]
09:06関西空港※-関西空港線・上り4128M(12)-09:18日根野[14]
09:33日根野-阪和線・下り4519H(25)-09:58和歌山[22]
 ※1日乗車券 650円
10:20和歌山-和歌山電鐵貴志川線・下り1001(30)-10:44大池遊園[18]
11:02大池遊園-和歌山電鐵貴志川線・上り1002(4)-11:06山東[4]
11:10山東-和歌山電鐵貴志川線・下り1003(10)-11:20貴志[36]
11:56貴志※-和歌山電鉄貴志川線・上り1102(31)-12:27和歌山[23]
 ※昼食/水了軒
12:49和歌山※-JR紀勢本線・上り349M(68/1:08)-13:57御坊[3]
14:00御坊※-紀州鉄道・下り27(4)-14:04学問[26] 150円
14:30学問-紀州鉄道・下り29(1)-14:31紀伊御坊[0] ※乗り換え時間は徒歩移動時間に組み入れ 
14:31紀州御坊-徒歩移動(29)-15:00市役所前[0] ※乗り換え時間は徒歩移動時間に組み入れ
15:00市役所前-徒歩移動(7)-15:07西御坊[7]
15:14西御坊※-紀州鉄道・上り32(8)-15:22御坊[5] 180円
15:27御坊※-JR紀勢本線・下り372M(68/1:08)-16:35和歌山
 ※夕食/井出商店
 ※夜食/駅弁購入

 ※和歌山アーバンホテルチェックイン

8月22日(土)/スルッとKANSAI 2dayチケット

 ※朝食/無料バイキング
 ※和歌山アーバンホテルチェックアウト

08:09和歌山※-紀勢本線・下り231M(6)-08:15和歌山市[15]
08:30和歌山市-南海電鉄本線・上り・特急「サザン」12号0604(49)-09:19堺[13]
09:26堺-南海電鉄本線・下り6817(6)-09:32諏訪ノ森[15]
09:47諏訪ノ森-南海電鉄本線・下り7007(3)-09:50羽衣[9]
09:59羽衣※-南海電鉄高師浜線・下り5233(3)-10:02高師浜[19]
10:21高師浜※-南海電鉄高師浜線・上り5236(4)-10:25羽衣[6]
10:31羽衣-南海電鉄本線・上り3704()-10:43天下茶屋[]
10:51天下茶屋※-大阪市営地下鉄堺筋線・上り1120(11)-11:02北浜[26]
 ※徒歩移動
11:28なにわ橋-京阪中之島線・下りP1103B(6)-11:34中之島[26]
12:00中之島※-京阪中之島線、本線・上りD1200Z(29)-12:29枚方市[7]
12:36枚方市※-京阪交野線・下りT107W(13)-12:49私市[7]
12:56私市※-京阪交野線・上りT1210H(13)-13:09枚方市[53]
14:02枚方市-京阪本線・上りD1302Z(17)-14:19中書島[12]
14:31中書島※-京阪宇治線・下りV1407U(14)-14:45宇治[14]
14:59宇治※-京阪宇治線・上りV1410C(7)-15:06六地蔵[16]
 ※徒歩移動
15:22六地蔵-京都市営地下鉄東西線・下り237(16)-15:38御陵[2]
15:40御陵-京阪京津線・下りC1502(4)-15:44四宮[16]
16:00四宮-京阪京津線・下り1502(11)-16:11浜大津[21]
16:32浜大津-京阪京津線・上り265(2)-16:34上栄町[31]
17:05上栄町-京阪京津線・上り277(12)-17:17御陵[13]
17:30御陵-京都市営地下鉄東西線・下り281(6)-17:36三条京阪[8]
17:44三条-京阪本線・下り上りK1705A(2)-17:46祇園四条

 ※スーパーホテル京都・四条河原町チェックイン
 ※夕食/餃子の王将三条店

8月23日(日)/スルッとKANSAI 2dayチケット

 ※朝食/無料バイキング
 ※スーパーホテル京都・四条河原町チェックアウト

08:14河原町※-阪急京都線・下り8081(4)-08:18大宮[12]
08:30四条大宮※-京福電鉄嵐山本線・下り33(5)-08:35西大路三条[10]
08:45西大路三条-京福電鉄嵐山本線・下り35(17)-09:02嵐山[11]
09:13嵐電※-京福電鉄嵐山本線・上り40(3)-09:16車折神社[10]
09:26車折神社-京福電鉄嵐山本線・上り42(6)-09:32太秦広隆寺[10]
09:42太秦広隆寺-京福電鉄嵐山本線・上り44(2)-09:44嵐電天神川[10]
09:54嵐電天神川-京福電鉄嵐山本線・上り46(8)-10:02西院[11]
10:13西院-京福電鉄嵐山本線・下り53(17)-10:30嵐電嵯峨[51]
11:21嵐電嵯峨-京福電鉄嵐山本線・上り、北野線・下り62(21)-11:42北野白梅町[24]
12:06北野白梅町※-京福電鉄北野線・上り67(3)-12:09竜安寺[20]
12:29竜安寺-京福電鉄北野線・上り71(1)-12:30御室仁和寺[31]
 ※昼食/篝
13:01御室仁和寺-京福電鉄北野線・上り77(1)-13:02宇多野[10]
13:12宇多野-京福電鉄北野線・上り79(5)-13:17帷子ノ辻[22]
13:39帷子ノ辻-京福電鉄嵐山本線・上り92(16)-13:55四条大宮[8]
14:03大宮-阪急京都本線・上り13030(5)-14:08河原町[2]
14:10河原町-阪急京都本線・下り14011(34)-14:44梅田[41]
15:25梅田※-阪神本線・下りS9153(19)-15:44芦屋[18]
16:02芦屋-阪神本線・上り1508S(4)-16:06西宮[42]
16:48西宮-阪神本線・上りK1622(7)-16:55武庫川[15]
17:10武庫川※-阪神武庫川線・下りM171(5)-17:15武庫川団地[3]
17:18武庫川団地※-阪神武庫川線・上りM172(6)-17:24武庫川[11]
17:35武庫川-阪神本線・上りK1720(4)-17:39尼崎[21]
 ※夕食/阪神そば
18:00尼崎※-阪神本線・上り1748(9)-18:09梅田[22]
18:31梅田※-阪急宝塚本線・下り1847(20)-18:51蛍池[5]
18:56蛍池-大阪高速鉄道大阪モノレール線・上り1804(3)-18:59大阪空港[81/1:21]
20:20伊丹空港-ANA040便(75/1:15)-21:35羽田空港[25]
22:00羽田空港-空港リムジンバス(50)-22:50JR津田沼駅[6] 1,200円
22:56津田沼-総武緩行線・下り2130B(5)-23:01幕張





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