2010年広島の旅




 1.決戦は金曜日-旅の始まり

もともと別の予定が入っていたのだが、
その予定がキャンセルになったため、急遽予定を入れたが、
5月21日金曜日から一泊二日に車中一泊を加えた広島の旅である。
金曜日は普通に仕事に行き、終わってから寝台列車で岡山まで行く。
翌朝、岡山から新幹線で広島まで行き、ここで広電取材をする。
広島で一泊して、帰りは新幹線で東京まで戻る。
広島にも何回か行ったことがあるし、
広電取材も何回か試みているが、
鉄軌線を含めると日本でいちばん営業距離の長い路面電車であるし、
全83電停のうち、まだ71電停が未取材のままである。
そこで今回は1泊2日を全て広電の取材に当て、
電停取材を中心に同時に車両取材もする。
広電は1両のみの単車が13種類、連接・連結車が11種類とバラエティに富んでいる。
電停取材の合間を見て車両取材も決行する。
そこで以下の様な計画を立てた。

5月21日金曜日

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(527/8:47)-

5月22日土曜日

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(527/8:47)-06:27岡山[20]
 ※サンライズ瀬戸06:27-31(4)
 ※サンライズ出雲06:27-34(7)
06:47岡山-山陽新幹線「のぞみ601号」(37)-07:24広島

 ※広電一日乗車券\600

 ※7:00p.m. ヴィアイン広島チェックイン

5月23日日曜日

 ※8:00a.m. ヴィアイン広島チェックアウト

 ※広電一日乗車券\600

17:01広島※-山陽・東海道新幹線「のぞみ132号」グリーン車(241/4:01)-21:03東京[30]
21:33東京-総武快速線・下り2035F(43)-22:16千葉

これに合わせてホテルを押さえ、1ヶ月前になって切符を購入した。
予定では「サンライズ出雲」で予約を取ろうとしたが一杯で、
「サンライズ瀬戸」に1室だけ空きがあるということでそこを押さえて貰った。

当日は少し仕事が押したが、それでも6:30p.m.過ぎには会社を出て一度家に帰り、
着替えて支度をしてから予定通りの20:19の下り電車で千葉に出て、
総武快速線で東京に行く。
NREの駅弁販売で季節限定の駅弁「青葉の宴」\1,300を購入し、
さらに出発直前にNEWDAYSでビールと崎陽軒のシウマイを購入する。
既に「サンライズ瀬戸」に乗るのは2度目である。
サンライズエクスプレスは高松行きの「…瀬戸」と出雲市行きの「…出雲」が、
東京から岡山までは連結して運転される。
岡山で切り離してそれぞれの目的地まで向かうのだ。



入線を待って乗り込み、検札後に直ぐにシャワー室に行く。





A寝台である“シングルデラックス”には専用のシャワールームが設置してあり、
一般のシャワールームは有料だが、A寝台利用客は無料で使用できる。
早めにシャワーを浴び、そのあとに駅弁で夕食にしようと思ったのだ。
先にビールを飲んでしまうとシャワーを浴びるのが面倒になる。
シャワールームは専用のカードを入れて、6分間お湯が出る様になっている。
北斗星などでは時間が決まってるが、サンライズでは使用時間の制限はない。
シャワーから戻ってビールを飲みながら駅弁を喰い、
更に崎陽軒のシウマイをつまみにビールを飲む。
仕事の疲労に喰いすぎたこともあって、11:00p.m.過ぎには寝てしまった。


 2.さよならサンライズ-9分遅れの2日目の朝

昨日11:00p.m.過ぎには寝てしまったこともあって、
翌朝は6:00a.m.前に目が覚めてしまった。
06:27に岡山に到着し、20分の取材のあと新幹線で広島に移動する予定だった。
しかし車掌からの車内放送で知ったのだが、
前を走る列車の遅れの影響で、9分遅れで岡山に向かっている様だった。
車掌は車内放送で「列車が遅れまして、お断りします」と云っていた。
その言い方に違和感を覚えたが、それも方言なのだろう。
岡山に到着し、ここでサンライズエクスプレスは分割される。
「…出雲」は山陽本線を倉敷まで行き、ここから伯備線経由で出雲市に行く。
「…瀬戸」は瀬戸大橋線経由で四国に渡り、高松に行く。
予定では到着してから4分で分割作業を終了する。
しかし時間が押しているため、作業終了後に直ぐの出発となる。
下車して直ぐに分割作業を取材する。



先に「…瀬戸」が出発し、そのあと信号が変わってから「…出雲」が出る。
本当は「…出雲」を見送ってから新幹線ホームに移動したかったのだが、
約10分しかなかったため「…瀬戸」を見送って直ぐに新幹線改札口に移動した。



ここで山陽新幹線「のぞみ301号」に乗り換え、次の広島に移動する。
乗車時間は37分で、07:24に広島に到着する。
改札を出て、まずコインロッカーを探して旅行用バッグを預ける。
ここは鍵がなく、かわりに利用証明書が発行される。
このレシートに載っている6桁の鍵番号がキーのかわりとなる。
出す時は鍵番号を入力すると自動解錠する様になっている。
ロッカーを探している時に見つけた「味一ひろしま3号店」で、
かき揚げ(野菜)天ぷらうどん390円で腹を満たし、ここからいよいよ広電取材を始める。


 3.広島電鉄取材と「電光石火」のお好み焼

広島電鉄は広島に軌道線である広島市内線と、
鉄道線である宮島線とで構成されている。
鉄軌線を含めると日本にある21の路面電車の中でいちばん営業距離が長い。
広電にはフリーきっぷとして電車一日乗車券が発売されている。



これはカード式で全区間が一日乗り放題で600円である。
このほかに宮島航路や宮島ロープウェイにも乗れるきっぷもある。
これを乗る時と降りる時にカードリーダーに通す。
広島駅電停を取材してからまず江波線に移動、
舟入幸町、舟入川口町、舟入南町、舟入本町、舟入町と電停取材し、
横川線で寺町、別院前、横川一丁目と取材する。
一端横川駅電停まで行き、宇品線直通広電本社前行きに乗り、終点まで行く。
ここから広電本社前、日赤病院前、鷹野橋、市役所前、中電前、袋町、本通と取材し、
御幸橋、海岸通、元宇品口と取材して広島港まで行く。
ここから猿喉橋町まで行き、徒歩移動で広島フルフォーカスビルまで行く。



パチンコ屋や居酒屋の入るビルの6階に、
「ひろしまお好み物語 駅前ひろば」がある。
ここはフロア全部が広島お好み焼きの店舗が入るフードテーマパークで、
去年“青春18きっぷ”で山陽本線の旅をした時に見つけたところで、
去年入った「電光石火」という店に直行する。
前回は“夢”1,260円をオーダーしたが、
今回は“たっぷりマヨネーズ”950円というものを注文してみた。
肉、玉子ダブル、うどん、イカ天、マヨネーズたっぷりというもの。
ドリンクとしてウーロン茶210円も一緒に頼んだ。
ここから再び広電取材を開始する。
腹一杯のため宮島行きに乗って終点のひとつ前の競艇場前駅に行く。
ここは宮島競艇が開催されている時だけ臨時停車する駅である。
臨時駅でありながら、ちゃんとプラットホームが設置されている。
ここから宮島線の電停を取材していく。
阿品東、地御前、JA広島病院前、廿日市市役所前(平良)、山陽女子大前、広電阿品と取材し、
一端広電宮島口まで行って始発電車で広島駅まで戻る。
これで今日の取材は終了である。
予約しておいたヴィアイン広島にチェックインする。
部屋は「ワケ有り!!電車が見える部屋プラン」という禁煙シングル5,460円。
ここは北側の山陽本線に面した部屋で、列車の音が多少うるさいために割引されている。
しかしそこは鉄道会社の系列ホテルだけあって、
鉄道マニア向けに列車が見える部屋として紹介していた。
夕食は広島ASSE内にある「三公」に行き、尾道ラーメン520円を喰う。
LAWSONでビールやポテチなどを買い、シャワーを浴びてから喰う。
戻る途中でポツポツと雨が降り出した。
明日は雨の予報である。
一抹の不安を抱えつつ、0:00a.m.前に就寝した。


 4.3日目-雨の予定変更と「BOSS」のお好み焼

やはり雨だった。
目が覚めて窓の外を見ても見ると、本降りの雨が降っていた。
これでは広電の電停取材は厳しいなと思った。
しかしそれだと他にすることがない。
部屋の中でだらだらとしながら考え、
とりあえず屋根の下で取材できる天神川に行こうと思った。
窓から列車の見える部屋を取ったので、暫く窓の外を見ていた。
そうしたら黄色い列車が目にとまった。
前に雑誌「鉄道ファン」で見たのだが、
JR西日本では経費削減の意味もあって在来線の鋼製車両の塗色を一色に変更している。
広島地区は黄色一色に変更が始まっている。
全検の際に変更するために暫くは旧塗色と混在する。
8:45a.m.過ぎに部屋を出て、昨日利用したコインロッカーに旅行用バッグを預ける。
天神川までの切符を購入し、広島駅に入場する。
まずはホームで芸備線の気動車や113系、115系の広島色などを取材し、
さらに観光列車「瀬戸内マリンビュー」も取材する。



この車両は以前、取材済みだが、この列車を見送ってから天神川駅に移動した。
ここで留置されているEF67型電気機関車などを取材し、再び広島駅に戻る。
天神川では雨はそれほどでもなかったが、どんとん雨は強くなり、
もはやカメラを操作できる環境ではなくなっていた。
そこで昨日行った「ひろしまお好み物語 駅前ひろば」に行き、
「BOSS」という店に行って天玉そば800円、レモンハイ400円喰う。
ここは夫婦でやっている店だが、おっちゃんのしゃべりが面白い。
このあと広島駅電停に行き、車両取材をする。
雨が強く、屋根のある場所でも雨が吹き込んで来る。
45分くらい取材して断念する。
「ドトールコーヒーASSE広島駅店」でブレンドでブレイクし、新幹線の時間を待つ。


 5.駅弁「夫婦あなごめし」の夕食と「のぞみ132号」の完乗-旅の終わり

広島からの帰りは新幹線を利用した。
この距離ならば飛行機を利用した方が早いのだが、
計画を決めた時には“旅割”などのお得なチケットは完売しており、
仕方なく新幹線での移動となった。
新幹線の場合、広島駅から直ぐ乗れることもあってぎりぎりまで取材が出来る。
残念ながら雨で取材が出来ず、結果的に時間を持て余してしまったが、
それでも空港リムジンバスでの移動や手荷物検査など、
飛行機の場合は煩わしいことも多いので、その分は気楽である。
今回は移動距離が長いこともあって、グリーン車を利用した。
列車は広島始発の「のぞみ132号」でN700系が充当されている。





改札を潜る前に売店で広島名物駅弁「夫婦あなごめし」1,050円を購入し、
夕食として新幹線の中で食べた。
そのあとは蓄積した疲労もあって、大阪に着く当たりまで爆睡し、
そのあともウトウトしながら東京までの旅を楽しんだ。
それでもグリーン車は快適であり、4時間にも及ぶ新幹線移動も苦にならなかった。
東京から快速で津田沼まで移動し、各駅停車で帰った。
今回の取材では新たに27電停の取材を達成したが、
それでも広電の未取材電停は83電停中中44電停もある。
少なくてもあと2回は広電取材に行かなければならないだろう。
今後はJR貨物広島車両所の一般公開や、
マツダスタジアムの取材もかねて広島旅行を計画していこうと思う。

 -撮影記録-

2010.05.21. 撮影 170枚 保存 11枚
2010.05.22. 撮影 1498枚 保存 150枚
2010.05.23. 撮影 1597枚 保存 60枚

 計    撮影 3265枚 保存 221枚 保存率 6.77%





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