青春の旅立ち-山陰、山陽、九州、四国の旅




 1.最後の青春-変更されたリベンジの旅

今年の夏の“青春18きっぷ”の旅は基本的に去年のリベンジだ。
去年は自宅療養中に“青春18きっぷ”で山陽山陰の旅を企画した。
その旅の目的はひとつは小野田線長山支線の取材と木次線の取材だった。
しかし結局雨に祟られて小野田線長山支線は運休になるし、
快速「SLやまぐち号」は当日指定席をgetしたものの、
仁保で立ち往生して結局そのあとバス代行となるし、
その影響で出雲市に宿泊の予定が岡山宿泊に変更になり、
そのため木次線にも行けなかった。
そこで今年7月23日金曜日に夏期休暇を取り、
山陽山陰の旅のリベンジに行こうと思った。
そこで以下のような計画を立てた。

7月22日(木)

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

7月23日(金)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-09:58出雲市[18]
10:16出雲市※-山陰本線・下り325D(5)-10:21-23西出雲[11]
10:34西出雲※-山陰本線・上り132D(26)-11:00-01宍道[20]
11:21宍道※-木次線・下り1447D(168/2:48)-14:09備後落合[27]
 ※木次11:55-57(2)
 ※出雲横田12:49-13:07(18)
 ※出雲坂根13:27-30(3)
14:36備後落合※-芸備線・下り361D(82/1:22)-15:58三次[29]
 ※備後庄原15:23-26(3)
16:27三次※-芸備線・下り1883D(101/1:41)-18:08広島[14]
 ※吉田口16:54-59(5)
18:22広島-山陽新幹線「こだま753号」(69/1:09)-19:31厚狭

 ※厚狭ステーションホテルチェックイン

7月24日(土)

 ※厚狭ステーションホテルチェックアウト

06:34厚狭-山陽本線・上り3520M(5)-06:39-40小野田[2]
06:42小野田※-小野田線・上り1222M(14)-06:56-57雀田[3]
06:53-59小野田線本山支線・下り1223M(5)-07:04長門本山[34]
07:38長門本山※-小野田線本山支線・上り1224M(29)-08:07宇部新川[13]
08:20-22宇部新川-宇部線・上り1834M(8)-08:30宇部岬[18]
08:48宇部岬-宇部線・上り1836M(43)-09:31新山口[9]
09:40新山口※-山陽本線・下り3547M(32)-10:12厚狭[6]
10:18厚狭※-美弥線・下り727D(66/1:06)-11:24長門市[20]
11:44長門市※-山陰本線・下り969D(73/1:13)-12:57小串[8]
 ※長門粟野12:13-17(4)
13:05小串※-山陰本線・下り871D(42)-13:47下関[8]
13:55下関※-鹿児島本線・下り5173M(7)-14:02門司[3]
14:02-05門司-鹿児島本線・下り4342M(7)-14:12門司港[48]
15:00九州鉄道記念館※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号21(10)-15:10関門海峡めかり[65/1:05]
16:15関門海峡めかり※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号26(10)-16:25九州鉄道記念館[27]
16:52門司港※-鹿児島本線・下り4365M(13)-17:05-14小倉

 ※スーパーホテル小倉駅南口チェックイン

7月25日(日)

 ※スーパーホテル小倉駅南口チェックアウト

08:08小倉※-日田彦山線・下り933D(127/2:07)-10:15夜明[29]
 ※田川後藤寺09:08-19(11)
10:44-45夜明-久大本線・上り1846D(51)-11:36久留米[27]
12:03久留米-鹿児島本線・下り5339M(6)-12:09-14荒木[21]
12:35荒木※-鹿児島本線・上り2150M(72/1:12)-13:47博多[78/1:18]
15:05博多-福岡市営地下鉄空港線694C(6)-15:11福岡空港[79/1:19]
16:30福岡空港-ANA260便(100/1:40)-18:10羽田空港

しかしこの計画は途中で変更を余儀なくされた。
博多からなら飛行機が取れると思ったのだが、“超割”や“旅割”は、
既に予約数が終了していたのである。
さすがにこれには目が点になった。
そこでいろいろと考えた結果、
門司港からの“門司港レトロ観光線・潮風号”を断念し、
その代わり、山陰本線をほぼ完乗する計画を立てた。
“ほぼ”としたのは山陰本線を終点まで行くと京都になってしまうので、
途中から福知山線に入り、新大阪に行けるように計画した。
鳥取で一泊することにして、以下のような計画に修正した。

7月22日(木)

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

7月23日(金)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-09:58出雲市[18]
 ※サンライズ瀬戸06:27-31(4)
 ※サンライズ出雲06:27-34(7)
10:16出雲市※-山陰本線・下り325D(5)-10:21-23西出雲[11]
10:34西出雲※-山陰本線・上り132D(26)-11:00-01宍道[20]
11:21宍道※-木次線・下り1447D(168/2:48)-14:09備後落合[27]
 ※木次11:55-57(2)
 ※出雲横田12:49-13:07(18)
 ※出雲坂根13:27-30(3)
14:36備後落合※-芸備線・下り361D(82/1:22)-15:58三次[29]
 ※備後庄原15:23-26(3)
16:27三次※-芸備線・下り1883D(101/1:41)-18:08広島[14]
 ※吉田口16:54-59(5)
18:22広島-山陽新幹線「こだま753号」(69/1:09)-19:31厚狭

 ※厚狭ステーションホテルチェックイン

7月24日(土)

 ※厚狭ステーションホテルチェックアウト

06:34厚狭-山陽本線・上り3520M(5)-06:39-40小野田[2]
06:42小野田※-小野田線・上り1222M(14)-06:56-57雀田[3]
06:53-59小野田線本山支線・下り1223M(5)-07:04長門本山[34]
07:38長門本山※-小野田線本山支線・上り1224M(29)-08:07宇部新川[13]
08:20-22宇部新川-宇部線・上り1834M(8)-08:30宇部岬[18]
08:48宇部岬-宇部線・上り1836M(43)-09:31新山口[9]
09:37新山口※-山口線・下り653D(23)-10:00山口[6]
10:06山口※-山口線・下り2539D(111/1:51)-11:57益田[53]
12:50益田※-山陰本線・下り快速アクアライナー2454D(185/3:05)-15:55-16:06松江[34]
16:40-42松江-特急「スーパーおき4号」(93/1:33)-18:15鳥取

 ※スーパーホテル鳥取駅前チャックイン

7月25日(日)

 ※スーパーホテル鳥取駅前チャックアウト

08:21鳥取※-山陰本線・上り536K(44)-09:05浜坂[72/1:12]
10:17浜坂※-山陰本線・上り168D(65/1:05)-11:22城崎温泉[17]
11:39城崎温泉※-山陰本線・上り434M(66/1:36)-13:15福知山[41]
 ※豊岡11:53-59(6)
13:56福知山※-福知山線・上り2534M(62/1:02)-14:58篠山口[33]
15:31篠山口※-福知山線・上り2764M(66/1:16)-16:47大阪[8]
16:55大阪-東海道本線・上り198B(5)-16:59-17:00新大阪[15]
17:15-17新大阪-東海道新幹線「のぞみ42号」(156/2:36)-19:53[47]
20:40東京※-総武緩行線・下り2017F(43)-21:23千葉[5]
21:28千葉※-総武緩行線・上り2141B(10)-21:38幕張

これなら飛行機は使わず、新幹線で帰ってこられる。
この計画に合わせて厚狭ステーションホテルとスーパーホテル鳥取駅前に予約を入れた。
そしてあとは1ヶ月前になって“サンライズ出雲”と東海道新幹線のチケットを購入するだけとなった。
ところが、この計画は断念せざるを得なくなってしまった。
丁度この時期に会社の同僚が結婚し、新婚旅行に行くことになったのである。
そのためこの時期に夏期休暇を取ることが出来なくなってしまったのだ。


 2.度重なる予定変更と最終決定稿

予定した時期に“青春18きっぷ”の旅が出来なくなってしまったため、
今年の夏は青春18きっぷの旅は断念しようかと思ったけれど、
よく考えてみたら青春18きっぷの使用期間は7月21日から9月10日まである。
そこで予定をお盆明けの8月後半に移し、再度計画を立て直した。
さらに仕事の調整をして、夏期休暇2日間を連続して取得できることになったため、
8月19日木曜日、20日金曜日に休暇を取得し、
前日の18日水曜日から夜行列車で旅立つことにして、
以下のような計画を立てた。

8月18日(水)

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

8月19日(木)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-09:58出雲市[18]
 ※サンライズ瀬戸06:27-31(4)
 ※サンライズ出雲06:27-34(7)
10:16出雲市※-山陰本線・下り325D(5)-10:21-23西出雲[11]
10:34西出雲※-山陰本線・上り132D(26)-11:00-01宍道[20]
11:21宍道※-木次線・下り1447D(168/2:48)-14:09備後落合[27]
 ※木次11:55-57(2)
 ※出雲横田12:49-13:07(18)
 ※出雲坂根13:27-30(3)
14:36備後落合※-芸備線・下り361D(82/1:22)-15:58三次[29]
 ※備後庄原15:23-26(3)
16:27三次※-芸備線・下り1883D(101/1:41)-18:08広島[14]
 ※吉田口16:54-59(5)
18:22広島-山陽新幹線「こだま753号」(69/1:09)-19:31厚狭

 ※厚狭ステーションホテルチェックイン

8月20日(金)

 ※厚狭ステーションホテルチェックアウト

06:34厚狭-山陽本線・上り3520M(5)-06:39-40小野田[2]
06:42小野田※-小野田線・上り1222M(14)-06:56-57雀田[3]
06:53-59小野田線本山支線・下り1223M(5)-07:04長門本山[34]
07:38長門本山※-小野田線本山支線・上り1224M(29)-08:07宇部新川[13]
08:20-22宇部新川-宇部線・上り1834M(8)-08:30宇部岬[18]
08:48宇部岬-宇部線・上り1836M(43)-09:31新山口[9]
09:40新山口※-山陽本線・下り3547M(32)-10:12厚狭[6]
10:18厚狭※-美弥線・下り727D(66/1:06)-11:24長門市[20]
11:44長門市※-山陰本線・下り969D(73/1:13)-12:57小串[8]
 ※長門粟野12:13-17(4)
13:05小串※-山陰本線・下り871D(42)-13:47下関[8]
13:55下関※-鹿児島本線・下り5173M(7)-14:02門司[3]
14:02-05門司-鹿児島本線・下り4342M(7)-14:12門司港[48]
15:00九州鉄道記念館※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号21(10)-15:10関門海峡めかり[65/1:05]
16:15関門海峡めかり※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号26(10)-16:25九州鉄道記念館
16:52門司港※-鹿児島本線・下り4365M()-17:05小倉

 ※スーパーホテル小倉駅南口チェックイン

8月21日(土)

 ※スーパーホテル小倉駅南口チェックアウト

08:16小倉※-鹿児島本線・上り5136M(18)-08:33下関[30]
09:03下関※-山陰本線・上り854D(41)-09:44小串[2]
09:46小串※-山陰本線・上り964D(74/1:14)-11:00長門市[27]
11:27長門市※-山陰本線・下り1568D(108/1:48)-13:15益田[116/1:56]
15:11益田※-山陰本線・上り352D(50)-16:01浜田[56]
16:57浜田※-山陰本線・上り334D(110/1:50)-18:47出雲市[8]
18:55出雲市※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

8月22日(日)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-07:08東京

この計画では行きも帰りも“サンライズ出雲”を使用することにして、
最終日は朝に東京に着くことにする。
そのあとは休息に使い、疲れを翌日からの仕事に残さないように配慮する。
しかし土曜日の予定が接続が良すぎて駅取材が出来なかったり、
逆に2時間近い乗り換え時間が出来てしまったり、思うような行動が出来ない。
そんな中、静態保存車両を調べていたら、四国にもひとつだけ保存施設があった。
それが予讃線伊予北条駅に併設されている“鉄道歴史パーク in SAIJO”である。
この中には四国鉄道文化館や十河信二記念館があり、
四国鉄道文化館の中には0系新幹線やDF50型のトップナンバーの実車が保存されている。
無理して四国に渡り、これを取材できないかと考え、
“青春18きっぷ”の旅ではあるが、船での移動も考慮し、
広島から松山までを海の上を渡ることにした。
また内子にもSLが保存されているため、それも取材したい。
そして帰りの夜行列車を“サンライズ出雲”から“サンライズ瀬戸”に変更し、
以下のような計画を決定した。

8月18日(水)

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

8月19日(木)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-09:58出雲市[18]
 ※サンライズ瀬戸06:27-31(4)
 ※サンライズ出雲06:27-34(7)
10:16出雲市※-山陰本線・下り325D(5)-10:21-23西出雲[11]
10:34西出雲※-山陰本線・上り132D(26)-11:00-01宍道[20]
11:21宍道※-木次線・下り1447D(168/2:48)-14:09備後落合[27]
 ※木次11:55-57(2)
 ※出雲横田12:49-13:07(18)
 ※出雲坂根13:27-30(3)
14:36備後落合※-芸備線・下り361D(82/1:22)-15:58三次[29]
 ※備後庄原15:23-26(3)
16:27三次※-芸備線・下り1883D(101/1:41)-18:08広島[14]
 ※吉田口16:54-59(5)
18:22広島-山陽新幹線「こだま753号」(69/1:09)-19:31厚狭

 ※厚狭ステーションホテルチェックイン

8月20日(金)

 ※厚狭ステーションホテルチェックアウト

06:34厚狭-山陽本線・上り3520M(5)-06:39-40小野田[2]
06:42小野田※-小野田線・上り1222M(14)-06:56-57雀田[3]
06:53-59小野田線本山支線・下り1223M(5)-07:04長門本山[34]
07:38長門本山※-小野田線本山支線・上り1224M(29)-08:07宇部新川[13]
08:20-22宇部新川-宇部線・上り1834M(8)-08:30宇部岬[18]
08:48宇部岬-宇部線・上り1836M(43)-09:31新山口[9]
09:40新山口※-山陽本線・下り3547M(75/1:15)-10:45下関[3]
10:48下関※-鹿児島本線・下り5153M(7)-10:55門司[8]
11:03-04門司-鹿児島本線・上り4330M(7)-11:11門司港[49]
12:00九州鉄道記念館※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号9(10)-12:10関門海峡めかり[65/1:05]
13:15関門海峡めかり※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号14(10)-13:25九州鉄道記念館[12]
13:37門司港※-鹿児島本線・下り169M(7)-13:44-45門司[7]
13:52門司※-鹿児島本線・上り4174M(17)-14:09下関[20]
14:29下関※-山陽本線・上り654M(100/1:40)-16:21徳山[46]
17:07徳山※-岩徳線・上り2242D(79/1:19)-18:26岩国[6]
18:32岩国※-山陽本線・上り1586M(51)-19:23広島

 ※ヴィアイン広島チェックイン

8月21日(土)

 ※ヴィアイン広島チェックアウト

07:07広島駅※-広島電鉄宇品線19(48)-07:55広島港・宇品[35] \150
08:30広島港-瀬戸内海汽船(68/1:08)-09:38松山観光港[10] \6,900
09:48松山観光港-連絡バス(20)-10:08JR松山駅前[46] \450
10:54-57松山-予讃線・下り4637M(21)-11:18伊予市[40]
 ※市坪11:00-03(3)
 ※北伊予11:07-10(3)
11:58-12:03伊予市-予讃線・下り4919D(63/1:03)-13:06-08伊予大洲[16]
13:24-28伊予大洲-予讃線・内子線・上り4644D(57)-14:25伊予市[11~0]
 ※内子13:43-55(12)
14:16-36伊予市-予讃線・上り4922D(18)-14:54松山[5]
14:59松山※-予讃線・上り546M(117/1:57)-16:56-17:08伊予西条[27]
 ※伊予北条15:25-33(8)
 ※大浦15:37-44(7)

 ※鉄道歴史パーク in SAIJO取材 \300

17:35伊予西条※-予讃線・上り4550M(85/1:25)-19:00観音寺[20]
19:20観音寺※-予讃線・上り178M(73/1:13)-20:33高松[53]
21:26高松※-寝台特急「サンライズ瀬戸」A寝台シングルデラックス(582/9:42)-

8月22日(日)

-寝台特急「サンライズ瀬戸」A寝台シングルデラックス(582/9:42)-07:08東京[45]
07:53東京※-総武快速線・下り761F(32)-08:25津田沼[8]
08:33津田沼-総武緩行線・下り718C(5)-08:38幕張

この計画でホテルを取ろうとしたが、またもや挫折してしまった。
厚狭ステーションホテルは空室があってシングルを取れたのだが、
ヴィアイン広島が全て満室となっていた。
計画を立てた段階はまだ6月18日だったので、2ヶ月以上前である。
にもかかわらず、満室で部屋が取れなかった。
仕方がないので他のホテルを探したが、
広島の駅近くで徒歩圏内のホテルは全て満室になっている。
もしかしたらこの日に何か大きなイベントがあるのかも知れないが、
これではまた計画を変更せざるを得ない。
色々考えた結果、土曜日朝の瀬戸内海渡航を前日に変更し、
松山で1泊することにした。
そのため悠長に門司から広島まで移動していられない。
そこで小倉から広島まで新幹線移動として、以下のような計画に変更した。
これが最終決定稿である。

8月18日(水)

20:19幕張-総武緩行線・下り1980B(11)-20:30千葉[19]
20:49千葉※-総武快速線・上り2054F(38)-21:27東京[33]
 ※駅弁2個、ビール等購入
22:00東京※-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-

8月19日(木)

-寝台特急「サンライズ出雲」A寝台シングルデラックス(718/11:58)-09:58出雲市[18]
 ※サンライズ瀬戸06:27-31(4)
 ※サンライズ出雲06:27-34(7)
10:16出雲市※-山陰本線・下り325D(5)-10:21-23西出雲[11]
10:34西出雲※-山陰本線・上り132D(26)-11:00-01宍道[20]
11:21宍道※-木次線・下り1447D(168/2:48)-14:09備後落合[27]
 ※木次11:55-57(2)
 ※出雲横田12:49-13:07(18)
 ※出雲坂根13:27-30(3)
14:36備後落合※-芸備線・下り361D(82/1:22)-15:58三次[29]
 ※備後庄原15:23-26(3)
16:27三次※-芸備線・下り1883D(101/1:41)-18:08広島[14]
 ※吉田口16:54-59(5)
18:22広島-山陽新幹線「こだま753号」(69/1:09)-19:31厚狭

 ※厚狭ステーションホテルチェックイン

8月20日(金)

 ※厚狭ステーションホテルチェックアウト

06:34厚狭-山陽本線・上り3520M(5)-06:39-40小野田[2]
06:42小野田※-小野田線・上り1222M(14)-06:56-57雀田[3]
06:53-59小野田線本山支線・下り1223M(5)-07:04長門本山[34]
07:38長門本山※-小野田線本山支線・上り1224M(29)-08:07宇部新川[13]
08:20-22宇部新川-宇部線・上り1834M(8)-08:30宇部岬[18]
08:48宇部岬-宇部線・上り1836M(43)-09:31新山口[9]
09:40新山口※-山陽本線・下り3547M(75/1:15)-10:45下関[3]
10:48下関※-鹿児島本線・下り5153M(7)-10:55門司[8]
11:03-04門司-鹿児島本線・上り4330M(7)-11:11門司港[49]
12:00九州鉄道記念館※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号9(10)-12:10関門海峡めかり[65/1:05] \300
13:15関門海峡めかり※-平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線・潮風号14(10)-13:25九州鉄道記念館[12] \300
13:37門司港※-鹿児島本線・下り169M(13)-13:50-56小倉[20]
14:16-17小倉-山陽新幹線「のぞみ38号」(49)-15:05-06広島[8]
15:14広島※-山陽本線・上り362M(3)-15:17天神川[22]
15:39-40天神川-山陽本線・下り3941M(4)-15:44広島[20]
16:04広島駅※-広島電鉄宇品線・広島港方面145(49)-16:53広島港・宇品[37] \150
17:30広島港-瀬戸内海汽船11便(68/1:17)-18:47松山観光港[10] \6,900
18:57松山観光港-連絡バス(20)-19:17JR松山駅前 \450

 ※ホテルサンルート松山チェックイン

8月21日(土)

 ※ホテルサンルート松山チェックアウト

 -第1案-

08:42松山※-予讃線・下り4633D(68/1:08)-10:07-23伊予大洲[0~7]
 ※北伊予08:49-56(7)
 ※伊予市09:05-12(7)
 ※伊予中山09:31-35(4)
 ※伊予立川09:41-44(3)
10:14伊予大洲-予讃線・上り4632D(94/1:34)-11:48松山[7]
 ※内子10:36-56(20)
  ※静態保存機C12型231号機取材

11:55松山※-予讃線・上り4534M(117/1:57)-15:36観音寺[43]
 ※伊予和気12:03-09(6)
 ※伊予北条12:24-34(10)
 ※浅海12:42-45(3)
 ※菊間12:51-55(4)
 ※今治13:20-24(4)
 ※伊予西条14:03-31(28)
  ※鉄道歴史パーク in SAIJO取材 \300
16:19観音寺※-予讃線・上り・快速サンポート166M(31)-16:50-59多度津[16]
 ※静態保存機8620型58685号機取材
17:15-19多度津-土讃線・下り・快速サンポート1267M(8)-17:27-31善通寺[52]
18:23善通寺-土讃線・下り2545M(5)-18:28琴平[41]
19:09琴平※-土讃線・上り2550M(34)-19:43-48宇多津[14][21]
 ※多度津19:24-33(9)
20:02宇多津-予讃線・上り178M(31)-20:33高松[53]
(20:09-10宇多津-予讃線・上り1282M(37)-20:47高松[39])
 ※鴨川20:21-26(5)
21:26高松※-寝台特急「サンライズ瀬戸」A寝台シングルデラックス(582/9:42)-

-第2案-

08:42松山※-予讃線・下り4633D(68/1:08)-09:50内子[46]
 ※北伊予08:49-56(7)
 ※伊予市09:05-12(7)
 ※伊予中山09:31-35(4)
 ※伊予立川09:41-44(3)
内子10:36-56-予讃線・上り4632D(52)-11:48松山[34]

 ※内子駅:静態保存機C12型231号機取材
13:05松山※-予讃線・上り4636M(121/2:01)-15:06伊予西条[26]
 ※三津浜13:09-12(3)
 ※伊予北条13:30-47(17)
 ※浅海13:55-58(3)
 ※菊間12:51-55(4)
 ※伊予西条駅:鉄道歴史パーク in SAIJO取材 \300
15:32伊予西条※-予讃線・上り4540M(65/1:05)-16:37観音寺[54]
17:31観音寺※-予讃線・上り・快速サンポート南風リレー号170M(30)-18:01-02多度津[26]
18:28多度津-土讃線・下り・快速サンポート1271M(17)-18:37-40善通寺[34]
19:14善通寺-土讃線・下り・快速サンポート1273M(5)-19:19琴平[23]
19:42琴平※-土讃線・上り1282M(65/1:05)-20:47高松[39]
 ※端岡17:41-49(8)
21:26高松※-寝台特急「サンライズ瀬戸」A寝台シングルデラックス(582/9:42)-

8月22日(日)

-寝台特急「サンライズ瀬戸」A寝台シングルデラックス(582/9:42)-07:08東京[45]
07:53東京※-総武快速線・下り761F(32)-08:25津田沼[8]
08:33津田沼-総武緩行線・下り718C(5)-08:38幕張

4日目の松山から内子経由で高松への移動は、
2つの案を用意して現場判断で決めることにした。
これに合わせてホテルサンルート松山に予約を入れ、
1ヶ月前を待って“サンライズ出雲”と“サンライズ瀬戸”の乗車券と特急寝台券、
さらに各新幹線のチケットを購入し、当日を待つことにした。
去年は“青春18きっぷ”の旅では雨に見舞われて悉く予定を変更させられたが、
今年はむしろ猛暑が続き、雨の降る予報は全くない。
予定を変更させられることもなく、楽しい旅になりそうである。


 3.二つの“サンライズ”、一つ目の“サンライズ出雲”-旅の始まり

今回の旅は行きと帰りで二つの“サンライズ”を利用する。
サンライズエクスプレスは285系寝台直流電車を利用した夜行特急で、
東京から岡山までは“サンライズ出雲”と“サンライズ瀬戸”は連結し、
東海道本線、山陽本線を行く。
ここで切り離され、“サンライズ出雲”は伯備線経由で山陰本線に入り、終点の出雲市まで行く。
“サンライズ瀬戸”は本四連絡線を経由して四国の高松までを行く。
国鉄時代にも電車を使用した寝台車両はあったが、
それは車両の効率化を考え、昼夜で使用するのが目的だった。
しかし285系“サンライズエクスプレス”は、より快適な寝台列車の旅を考え、
個室中心に車内のデザインを住宅メーカーに依頼するなど、
ブルートレインに変わる夜行列車の旅を提案するコンセプトで作られている。
この車両はJR東海とJR西日本が所有し、
また直流電化区間しか移動できないため、使用区間が制限されているが、
それでも経年のブルートレインが次々と廃止になる中で、
夜行列車の旅を提供する寝台特急として、その存在意義は大きい。

今回も夏期休暇を取得した8月19日木曜日、20日金曜日の前日、
つまり18日水曜日から旅は始まる。
この日は仕事から帰っていったん家に戻り、シャワーを浴びてから着替えて家を出る。
“シングルデラックス”で個室を取ったため、シャワーカードははじめからついてくる。
しかし家でシャワーを浴びることによって、
列車内のシャワーカードを翌朝分に回すことが出来る。

予定通り、290円の切符を買って幕張駅を入場し、20:12千葉行きで千葉へ。
ここで20:29の久里浜行きの快速に乗って東京まで行く。
東京での乗り換え時間は33分で、この間に2つの駅弁を購入し、列車の入線を待つ。
列車が入線してからいったん荷物を部屋に入れて、
発車直前でビールと崎陽軒のシウマイを購入する。
発車して直ぐに車掌が検札に来る。

今回は乗車券を東京都区内から出雲市まで購入してしまったので、
幕張から都区内までの290円は別に切符を購入した。
検札後、直ぐにビールを開けて駅弁を食い始める。



今回は既にシャワーを浴びているのでゆっくりとビールが飲める。
駅弁を食い終わったあと、更にシウマイをつまみにビールを飲む。
冷蔵庫があるわけではないので、ビールは直ぐにぬるくなってしまう。
早めに飲まなければならない。
発車して1時間、11:00p.m.過ぎには眠くなってしまった。


 4.山陰から山陽へ-木次線、芸備線の横断

翌朝は岡山でサンライズ瀬戸を切り離し、7両で出雲市に向かう。
起床してからまずシャワールームに行ってシャワーを浴びる。
A寝台“シングルデラックス”は専用のシャワールームがあり、
使用料は寝台料金に含まれている。
アメニティにはシャンプーなども入っているが、
シャワールームにもリンスインシャンプーとボディソープが設置されている。
お湯は6分間でるようになっていて、残り1分になると警告音が鳴る。
シャワーから戻って買っていた駅弁を喰い、岡山到着を待つ。
06:27に岡山に到着し、分割シーンを取材する。



ここから伯備線に入って山陰本線を目指すことになっていたが、
山陽本線庭瀬-中庄間で線路内に人が立ち入ったとのことで、
岡山での出発が約13分遅れになってしまい、倉敷では17分遅れになった。
その影響は出雲市に到着するまで残ってしまい、出雲市到着は10:18になってしまった。
おかげで予定ではいったん西出雲まで行って駅取材するつもりだったが、
それは断念してそのまま宍道に向かうことにした。
いったん改札を出て、“青春18きっぷ”で再入場する。
改札で3回(人)に「出雲市 8.19 米子支社」と検印して貰い、
キハ47が西出雲から来るのを待って乗り込み、宍道に向かう。
因みに「宍道」は「しんじ」と読む。
ここで駅取材して接続していたキハ120系の木次線に乗り換える。
2両編成だったが、うしろの1両は回送列車で、
出雲横田まで牽引していき、ここで宍道行きの列車として運行する。



キハ120系はJR西日本がローカル線のサービス向上を目的に導入した気動車で、
JR東日本のキハ100系、キハ110系に相当する。
出雲横田では18分の停車時間があり、この時間を利用して駅取材する。
この駅は素戔嗚尊の妃、奇稲田姫の伝説が残る場所で、
そのことが駅の案内板にも書かれている。

  素戔嗚尊と奇稲田姫の結婚

  素戔嗚尊(すさのおのみこと)は、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して
 奇稲田姫(くしいなだひめ)を救い結婚の約束をされた。
 そして結婚によい所を探されました。
 ついに須賀(すが)に着かれ、そこで、「ああ、私の心はすがすがしい」といわれました。
 そこで、ここに宮を立てられました。
 そのとき素戔嗚尊は「八雲立つ、出雲八重垣、妻ごみに、八重垣つくる、その八重垣を」と口にされました。
 これがのちに言う三十一文字(みそひともじ)、五・七・五・七・七という日本初の恋歌であり
 わが国の和歌のはじめと言われています。

また奇稲田姫に関しては、次のようにも書かれている。

  奇稲田姫

 駅の東南に稲田神社があります。
 この辺りで、奇稲田姫が生まれたと伝えられています。
 父神は脚摩乳、母神は手摩乳。
 八岐大蛇の難を救い、
 姫を娶られた素戔嗚尊が天降られた鳥上の峰(船通山)は、
 ここより東方、斐伊川の上流にそびえています。

                     藤岡大拙

ここで団体が大勢乗り込んでくる。
何処かのツアーの客なのだろう。
出雲坂根では3分の停車時間の中で、「奥出雲おろち号」牽引のDE10 1161を取材する。
「奥出雲おろち号」専用塗色を纏っている。
団体客は三井野原で降りていった。
ここに観光バスが待っていて、添乗員に誘導されて乗り込んでいった。
終点の備後落合では、芸備線と接続する。
芸備線のホームでは三次行きと新見行きのキハ120系が並んで停まっていた。
駅取材して三次行きに乗り込む。



ここからは更に厳しい山間を走り、備後落合を出発してから暫くは徐行で運転されていた。
山ノ内と下和知の間では6月の土砂崩れの場所で徐行していた。
未だに応急措置しかされておらず、傷跡が見て取れた。
そして塩町に到着する頃にはポツポツと雨が降り出していた。


 5.三次の雨と厚狭の夜と厚狭の朝

塩町を出る頃に小雨が降り出した。
天気予報では今回は雨の心配はなかった筈だが、それでも雨は降り出した。
どうも青春18きっぷの旅には雨が付きもののようだな…。
三次に到着した時もポツポツと梅が降り続いていて、雨の中の駅取材となってしまった。
29分の乗り換え時間で駅取材と接続する芸備線、福塩線のキハ120系の車両取材する。
ここで広島行きの列車に乗り換えて、1時間41分で広島へ。
広島からは事前に購入してある切符で新幹線移動である。
広島に到着した時には既に18:08になっていて、
ここから厚狭まで普通列車での移動は不可能であると判断し、
青春18きっぷの旅ではあるが、ここから厚狭までは山陽新幹線「こだま753号」に乗る。



使用されていたのは100系リニューアル編成の4両編成だった。
1時間9分の移動時間で厚狭まで行き、厚狭ステーションホテルにチェックインする。
厚狭に到着した時には既に日は完全に暮れていた。
ホテルの屋上ではビアガーデンが開催されているようである。



チェックインの時にホテルのフロントに訪ねたのだが、
厚狭川の氾濫時にもホテルは営業していたそうである。
予約していた客はキャンセルして貰ったが、連泊の客は逆に帰れなくなったため、
そのまま営業を継続したそうだ。
しかし水道も止まってしまい、ホテルの屋上のタンクの水を大事に使ったそうである。
広島で乗り換え時に売店で駅弁を2つ購入してあり、
そのうちのひとつ、「野村監督のカバチ弁当」1,000円を喰う。
広島カープの野村監督が大好物と勝負メニューの“とり天”が入っている。
駅の近所にはコンビニもないため、ホテルの自販機でビールを購入する。

翌朝も早めに起きて購入してあったもうひとつの駅弁、「大関むすび」を喰い、
6:00a.m.にはチェックアウトする。
このホテルを利用するのは2度目で、前回は雨の影響で駅取材も暗い空の下だったので、
改めて厚狭駅の駅取材する。



駅前には「鉄道代行」と表示されたバスが停車している。
この前の大雨の影響で未だに運転再開が見込めない美弥線の代行バスである。
確か前回も美弥線の代行バスが駅前に停まっていたような気がする。
改札で4回(人)に「(西)厚狭駅 8.20」と検印して貰い、
厚狭から山陽本線でとなりの小野田へ行き、ここで小野田線に乗り換える。
小野田線には123系が充当されていた。


 6.リベンジ-小野田線本山支線の123系と残念なEF30

昨日の木次線の完乗と共に、
去年のリベンジとして今回どうしても挑戦したかったのが、
小野田線本山氏支線の完乗と終点の長門本山の駅取材である。
小野田線は宇部線居能から山陽本線小野田までと、
雀田から分岐し長門本山までを結ぶ支線の13.9kmの地方交通線である。
雀田と長門本山を結ぶ支線は本山支線と呼ばれ、
朝晩にしか列車の設定のないため長門本山はある意味、秘境駅の一つとなっている。
雀田を06:59に出て長門本山に07:04に到着、07:10に出て07:15に雀田に到着、
07:25に折り返して07:30に再び長門本山に到着する。
この列車は宇部新川行きとなり、長門本山に到着する列車は16:36着までない。

去年来た時には雀田からの列車がなかったため、
雀田から長門本山までは初めての体験となる。
1両編成の123系は荷物車を改造したため、
前後のドアの間にロングシートが設置されたシンプルな造りである。
小野田から123系に乗り、雀田で別の123系に乗り換えて終点まで行く。
長門本山は単式ホームに簡単な屋根の着いたベンチ、それに便所という、
最低限の設備の無人駅である。



本山支線は単線で距離が短いため交換駅もなく、
1両の列車が雀田から往復するだけである。
長門本山で乗ってきた列車を見送り、付近を散策して、
07:30に再び123系が到着するのを待ってこれに乗り込む。
この列車はそのまま宇部新川まで行き、ここで駅取材する。
更に宇部新川から宇部岬行きの列車に乗り込み、終点で駅取材。
この列車は105系2両と123系1両が連結されていた。
宇部岬から新山口まで行き、ここで山陽本線の下り列車を待つことにする。
遠くでは快速「SLやまぐち号」に充当される蒸気機関車も見えていた。
今回、小野田から雀田、雀田から長門本山、
そして折り返して居能経由で宇部新川まで行き、
更にその先宇部線を新山口まで行ったこととなり、
小野田線完乗を達成し、宇部線は居能-新山口間を乗車したこととなった。
新山口からは117系で下関まで行き、ここから415系に乗り換えて門司へ。
門司から門司港に行くために813系に乗り換えるが、
この時気動車使用の観光列車「みすず潮騒号」を見掛けるが撮影は出来ず。
門司駅から徒歩圏内にある平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線の九州鉄道記念館に行き、
ここでやまぎんレトロラインひとり2回きっぷ500円を購入する。
これは一人で1日2回まで乗ることの出来るきっぷで、
結果的に往復券として利用で来る。
平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線はかつての使われていた貨物線を流用した観光鉄道で、
無蓋車を改造し、島原鉄道で活躍していた2両のトロッコ列車の前後に、
南阿蘇鉄道でトロッコ列車に使用されていたディーゼル機関車を連結した列車で、
機関車を前後に連結することで機回りの必要がなく、
単線区間を原則的に前後するだけの運行である。
今回は子の観光列車に乗ることが目的というよりも、
終点の関門海峡めかりに隣接する和布刈公園の静態保存されている、
EF30型電気機関車1号機とオハフ33形488号客車が目当てであった。
しかし実際のEF30型は静態保存というには劣化がひどく、
またほとんど手入れしていないために、
電気機関車の形をしたアルミニウムの塊がそこに置かれているという感じで、
かつて関門トンネルで活躍した名機としての威厳は既にない。



鉄道にあまり関心のない人たちによって管理されると、こういうことになるのだろう。
それはそれで仕方のないことかも知れないが、もう少し何とかならないものだろうか。
オハフ33形は車内を休憩室、喫茶室として利用しているようである。
因みに「和布刈」は「めかり」と読む。
ここでこれらの保存車両を取材し、
再び平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線で九州鉄道記念館まで戻る。


 7.青春18じゃない新幹線、路面電車、船、バスの旅

当初の予定ではここから再び青春18きっぷで広島まで行く予定だったが、
広島でホテルが取れなかったため、急遽、新幹線移動となる。
14:17小倉発の「のぞみ38号」の指定席の切符を既に購入しているため、
いったん小倉まで行く必要がある。
門司港から415系で小倉までで、新幹線の時間を待つ間に昼食を喰う。
以前、小倉で2度食事を取る機会があったが、
2回とも行ったのがJR小倉駅ビルの中にある「小倉らうめん横丁」という、
ラーメンテーマパークの中の1軒で、
「ラーメンばらさか」という筑豊ラーメンである。
今回もこの店に入り、田舎ラーメン730円を喰う。
ここで少し時間が出来たので西小倉まで行き、駅取材してから小倉まで戻る。
14:17小倉発の山陽新幹線「のぞみ38号」の6号車10番E席で広島まで行く。



広島到着は16:05で、予定では天神川まで行ってロコ取材するつもりだったが、
それは断念してここから広電で広島港まで行く。
広電は何回か取材しているが、単純に移動のために乗るのは初めてである。
市内は150円均一で、700形703号車で広島港・宇品まで行く。
ここからスーパージェットで海路、松山に向かう。



16:30発のスーパージェットで、料金は6,500円だった。
窓際の席を確保したため、瀬戸内海を行き来する船を見ることが出来、
中には海上自衛隊の艦船も窓から見ることが出来た。
護衛艦「いなづま」はかなり近い位置で見えた。



松山観光港到着の予定17:43だったが、到着が少し遅れた。
ここから連絡バスでJR松山駅まで行く。
駅から徒歩圏内のホテルサンルート松山にチェックインする。
事前にネットで予約しておいたのだ。
部屋で少し寛いでから外出し、駅にある「かけはし松山店」で夕食喰う。
ここは讃岐うどんの店で、かけうどん300円にトッピングでかき揚げ100円を購入する。
コンビニでビールやつまみなどを買い、部屋に戻って飲む。


 8.伊予はまだ18だから…静態保存機を訪ねて

宿泊したホテルサンルート松山の朝食はオプションで、
和洋ブッフェで1,050円だったが、ネットで申し込みの特典として無料になった。
チキンナゲット、ベーコン、スクランブルエッグ、厚揚げ、梅干し、
トマトサラダ、スパゲティサラダ、パイン、玉子焼き、フルーツヨーグルト、味噌汁など。
和洋取り混ぜて好きなものだけ選んだので、目茶苦茶なチョイスである。
部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウトする。
まずは改札で5回(人)に「松山駅8.21 JR四国」と検印して貰い、
08:42松山始発のキハ32に乗り込んで内子を目指す。



今日の予定は予讃線を高松まで行き、ここから帰りのサンライズに乗るわけだが、
昨日、松山まで来てしまったために予定より時間が出来、
そこで高松とは逆方向の内子まで行くことにした。
ここには静態保存されたC12型蒸気機関車が駅前にあり、それを取材するためだ。
伊予大洲まで行くことも計画していたが、
結局駅取材している暇がないために第2案の内子で下車する方を選んだ。
1時間8分の旅で内子に到着し、上り列車の来る46分間をたっぷり取材に当てる。
内子駅の駅前で保存されているのはC12型231号機である。



雨ざらしの割には保存状態も良く、よく手入れがされている。
行政や市民の蒸気機関車への愛着が感じられる。
ここで10:36に到着し、すれ違いのために20分停車する上り列車に乗り込む。
帰りはすれ違いの時間などが少ないため、52分で松山に到着する。
ここからは第1案通り、直ぐに観音寺行きに飛び乗る。
7000形が2両で充当されていたが、前方の車両だけが旅客扱いで、
後方の列車は回送列車である。
木次線のキハ120形でも見られたが、
列車運用の関係で回送列車を牽引しながらの旅客営業である。
7000形には便所設備がなく、伊予北条の10分の停車時間で、
運転手に申し出てトイレに行かせて貰う。
14:31に伊予西条に到着し、ここで下車する。
ここでは四国鉄道文化館を取材する予定であるが、
その前にまだ昼食を喰っていなかったため、
駅舎に併設されている「ゆう庵」でかき揚げうどん480円喰う。
当然のことながら、讃岐うどんが出てきた。
おなかも満たされたため、ここからいよいよ“鉄道歴史パーク in SAIJO”の取材である。



“鉄道歴史パーク in SAIJO”は十河信二記念館、四国鉄道文化館、観光交流センターからなる。
十河信二氏は第4代国鉄総裁で、新幹線の生みの親といわれている。
新幹線計画は戦前の“弾丸列車”として計画されたものだが、
その実現性から戦時中に頓挫し、誰もが忘れかけていたもので、
十河信二氏が色々な困難を乗り越えてこれを実現した。
東京駅東海道新幹線のホームの先端には十河信二氏のプレートが設置されているが、
十河信二氏の出身地ということでここに記念館がある。
四国鉄道文化館は四国内の唯一の実車展示の鉄道テーマパークで、
0系新幹線とDF50型ディーゼル機関車の1号機が展示されている。
実車が2両とは少ないかも知れないが、DF50型はそれでも見に行く価値はある。
また鉄道テーマパークでは珍しく、土禁である。
入口でスリッパに履き替え、見学をする形になっている。
このことからも車両を大事にしていることが分かる。
またここはDF50型ディーゼル機関車は予讃線とも線路が繋がっており、
自走できればそのまま走り出すことも可能な状態になっている。
何とも夢のある話だ。
また愛媛県フリーゲージトレイン導入促進期成同盟会が、
フリーゲージトレインの予讃線早期導入を目指してというパンフレットを配っており、
フリーゲージトレインの仕組みを解説する展示も置かれている。
確かにJR九州では九州新幹線鹿児島ルートが全通し、
またJR北海道でも来年に全通する東北新幹線に連絡する北海道新幹線の工事が始まっており、
これが完成すれば新青森から函館までの直通が可能となる。
こうなるとJR旅客6社で新幹線を所有していないのはJR四国だけとなる。
ただでさえ面積が一番狭く、電化区間も予讃線高松-伊予市間と土讃線多度津-琴平間、
それに本四連絡線だけで、複線となると本四連絡線と高松-多度津間だけである。
JR四国が今後発展していくためには新幹線アクセスに期待を寄せるのも当然だろう。
ただ、実際の導入となると在来線との棲み分けのためにも複線化が必要となってくるし、
海岸線急カーブの多い予讃線では思うようなスピードが出せない。
線形の改造や本四連絡線や岡山市内の複々線かなども必要になってくる。
また、岡山駅では新幹線と在来線との渡り線と軌間変換区間の設置が必要となり、
それをJR西日本が全額負担でやるとも思えない。
当然のことながら国費の大規模な予算計上が必要な話で、
車両の実用化が可能になってもまだまだ実現に向けては難題が山積している。
15:32伊予西条始発の7000形で観音寺まで出て、
ここで54分の乗り換え時間の間に駅取材し、
113系改造の快速「サンポート南風リレー号」で多度津まで行く。
多度津到着は18:01で光量的には若干厳しかったが、
それでも無理してここで駅取材する。
駅前には四国鉄道発祥の地のモニュメントがあり、
また駅近くには蒸気機関車8620型58685号機が展示されている。



これは以前列車の窓から目撃したことがあり、何時かは来たいと思っていたのだ。
本来はここから琴平方面に行って時間を潰すつもりだったが、
さすがに自然光で撮影するには限界を超えており、このまま高松まで行くことにした。


 9.二つの“サンライズ”、二つ目の“サンライズ瀬戸”-旅の終わり

多度津から乗った121系快速「サンポートむ高松行きは意外と混んでいた。
しかしその乗客の大半は丸亀で下車していった。
どうやら丸亀で大きな花火大会があったようだ。
そういえば浴衣姿の女性も目立っていた。
多度津を出た頃はさほどでもなかったが、高松に到着する頃にはすっかり日が暮れていた。
丸亀を出ると宇多津、坂出と停まり、そこからは端岡に停まるだけで19:03には高松に到着した。
「サンライズ瀬戸」の出発時間には2時間以上ある。
そこで駅近くの「めりけんや高松駅前店」に入り、肉うどん460円を夕食代わりに喰う。
それでも時間が余ったので駅のベンチでゆっくりする。
慌てて乗り込むのもしんどいが、時間を持て余すのも逆に辛い。
持参した文庫本を読んで時間を潰す。
しかし本に夢中になっているうちに既に285系「サンライズ瀬戸」は入線していた。



慌てて入場し、車両取材してからビールを購入する。
既にキオスクは店じまいしていたが、無理を云って売って貰った。
「サンライズ瀬戸」は21:26に高松駅を出発する。
検札後にビールを飲んで少しゆったりとする。



今回もA寝台“シングルデラックス”を取ったためにシャワーカードがついていたが、
これは翌朝に取っておこうと思う。
岡山で「サンライズ出雲」の到着を待って連結するシーンを取材し、
更にビールを飲んでそのまま寝てしまう。
翌日起床後に直ぐにシャワーを浴び、そのあと事前に購入していた駅弁を朝食代わりに喰う。
マリンライナー弁当1,300円で、その名の通り、快速マリンライナー先頭車のデザインをした駅弁である。
子供が喜びそうなデザインだったが、中身は意外にも大人向けなメニューだった。
07:08に東京駅に到着し、総武快速線で津田沼まで出る。
乗り換えの間に「Becker's」でコーヒーでブレイクしてから帰る。



幕張で下車する時に乗車券を貰う。
これで4日間の旅が終わった。
今回は多少雨もあったが、概ね天気には恵まれた。

 -撮影記録-

2010.08.18. 撮影 168枚 保存 11枚
2010.08.19. 撮影 834枚 保存 59枚
2010.08.20. 撮影 897枚 保存 63枚
2010.08.21. 撮影 1158枚 保存 56枚
2010.08.22. 撮影 32枚 保存 5枚

 合計   撮影 3089枚 保存 194枚 保存率 6.28%





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