北陸第三セクター完乗の旅




 1.北陸新幹線金沢延伸と並行在来線の現状

北陸新幹線は整備新幹線のひとつで、高崎から北陸経由で大阪を結ぶ。
東京から高崎までは東北・上越新幹線の路線を通過、実質的には東京から大阪までを結ぶ。
1997年10月1日に高崎から長野までが部分開業、
この時点では北陸エリアは入っていなかったため便宜的に長野新幹線と呼ばれていた。
2015年10月1日には金沢まで延伸、並行在来線が分離された。
分離された並行在来線はそれぞれの県が主体となった第三セクター化され、
長野新幹線開業時に分離された軽井沢から篠ノ井を転換したしなの鉄道が、
金沢延伸時に分離された信越本線の長野から妙高高原の区間を北しなの線として引き継いだ。
新潟県の信越本線区間の妙高高原から直江津までは妙高はねうまラインとして、
北陸本線の直江津から市振までの区間は日本海ひすいラインとして、
新潟県が主体となって設立したえちごトキめき鉄道が引き継いでいる。
北陸本線の富山県内の市振から倶利伽羅まではあいの風とやま鉄道が、
石川県内の倶利伽羅から金沢まではIRいしかわ鉄道が引き継いでいる。
金沢から先は敦賀までも現在建設中で石川県内はIRいしかわ鉄道が転換予定で、
福井県内は福井県が主体となって第三セクター鉄道が設立される予定である。

北陸新幹線金沢延伸で分離された区間のうち、
しなの鉄道北しなの線とえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインは、
2015年11月14日に乗り潰しが完了している。
現在の未乗車区間は

 新潟県 えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン/市振−直江津 59.3km
 富山県 あいの風とやま鉄道線/倶利伽羅−市振 100.1km
 石川県 IRいしかわ鉄道線/金沢−倶利伽羅 17.8km

となっている。
この区間を乗り潰すべく、ゴールデンウィークが終わった5月第3週に乗り潰しを企画した。
未乗車区間が直江津から金沢までの区間であり、新幹線で直江津まで行っても良いが、
大糸線のJR西日本の区間がまだ未乗車であるため、この区間を乗り潰して糸魚川にアクセスし、
直江津まで折り返して糸魚川で一泊、翌日金沢まで行って北陸新幹線で一気に東京まで戻る。
2017年2月にこの計画を立てて実行する予定だった。

しかし2016年12月22日、年末も押し迫ったこの時、
信じられないニュースが履いてきた。
糸魚川駅近くの中華料理店でコンロの火の消し忘れが原因で火事が発生、
強い南風によって延焼し、120棟が全焼、5棟が半焼、22棟が部分焼となり、
延焼面積は約40,000平方メートルとなり、鎮火までに30時間を要した。

このため2017年2月に予定した計画はお蔵入りとなり、翌年に延期した。
この計画では雪によって列車に遅延が発生した時のことも考慮し、
もし列車の遅延や運休が発生した場合は、
乗る予定だった新幹線を富山か、最悪の場合は糸魚川で乗るつもりだった。
しかしよく考えると敢えて冬季に行く意味もなく、予定を3ヶ月ずらして5月とした。
2月には代替として九州完全制覇の旅を計画した。
この計画はホテルが取れていないために中止、
更に代替として明知鉄道と長良川鉄道を計画して実行した。


 2.北陸第三セクターの旅と想定外の計画変更

2月の段階で九州完乗の旅の旅がホテルが取れずに中止した時、
最初に北陸第三セクターの旅を代替として企画、
その段階で糸魚川での宿泊予定のホテルジオパークに予約を入れたが、
そのあと2月にまだ雪の残る季節に敢えて北陸地方を旅することもないと思い、
明知鉄道と長良川鉄道の旅を代替として企画、ホテルジオパークもキャンセルした。
そして3ヶ月後の雪もなくなった時期として5月第3週に北陸第三セクターの旅を計画した。

5月19土曜日に千葉発の特急「あずさ3号」で南小谷まで行き、
ローカル列車に乗り換えて糸魚川まで行く。
昼食後にえちごトキめき鉄道のフリーパス購入で日本海ひすいラインを乗り潰し、
糸魚川のホテルジオパークで1泊する。
翌日の20日日曜日はあいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道共通一日乗車券を購入、
富山での路面電車取材も絡めて金沢まで行き、北陸新幹線で帰京する。

この計画でホテルジオパークにも予約を入れ、後は切符の発売を待つだけとなった。
しかし思いもよらぬ事情でこの計画は変更を余儀なくされることになった。

この1ヶ月前、ゴールデンウィークにも旅行を計画できないかと考えた。
今年のゴールデンウィークは4月に3連休、日を2日挟んで4連休となる。
後半の4連休は出掛ける人も多いのではないかと考え、
前半の3連休に何処かに出掛けないかと考えた。
最初は三連休東日本・函館パスで2017年11月に計画したが、
身内の不幸により急遽中止を余儀なくされた。
これをこの4月28日土曜日から30日月曜日の昭和の日振替休日までに考えた。
しかしこの切符は平成30年度になって発売が中止されてしまった。
そこでこの代替に週末パスの旅を考えた。
週末パスで越後線と水郡線の乗り潰しを企画、山形に1泊する計画となった。
これに併せてネット経由でホテルルートイン山形駅前にも予約を入れた。
そして予定の1ヶ月前、3月28日水曜日に早めに家を出て津田沼で下車、
みどりの窓口で4月28日土曜日分の新幹線と特急の指定席特急券を購入した。
しかし指定席券売機で週末パスを購入しようとしたが買えなかった。
そこでその日の夜に自宅に帰ってから熱ネットで調べたら、
週末パスはゴールデンウィークには発売されていなかった。
これでは計画を遂行することが出来ない。
計画を中止するしかないと思ったが、
考えてみれば5月なら週末パスが使える。
逆に北陸第三セクターの旅では発売時期に制限がない。
そこで計画を入れ替えられないかと考え、
ネットでホームページにアクセスして見てみると、
ホテルジオパークの4月28日土曜からの1泊も禁煙朝食付は満室だったが、
禁煙朝食なしならまだ空室が残っていた。
さらにホテルルートイン山形駅前も5月19日土曜日からの1泊に空室が残っていた。
そこで予約の日付を変更し、予約を入れ替えた。
4月28日土曜日から1泊でホテルジオパークに禁煙朝食なしに予約を変更、
5月19日土曜日から1泊でホテルルートイン山形駅前のシングル禁煙に変更した。
津田沼駅のみどりの窓口で購入した4月28日土曜日分の新幹線と特急の指定席特急券は、
3月31日土曜日に千早フラワー公園の保存車両と地下鉄共通一日乗車券の旅に出掛けた時、
中野駅のみどりの窓口で払い戻しをした。


 3.買い損なった駅弁と千葉あずさの徐行運転−旅の始まり

旅行予定の4月28日土曜日も翌日の29日日曜日も、
天気予報では良い天気になっていて、実際当日になっても予報は変わらなかった。
当日朝は5:00a.m.に起床し、06:00の総武緩行線千葉行きを待つ。



駅に向かう途中、ちょうど幕張車両センターに留置されていたE257系が入線してきて、
JR幕張駅の側線に留置され、快速線の空きを待っていた。
そのまま千葉まで回送され、西千葉駅付近の留置線に留置される。
緩行線下り列車の方が先に千葉に到着し、8番線で列車の到着を待つことにする。
事前に購入できれば駅弁を購入しようと思ったが、開いている店はなかった。
特急「あずさ3号」用のE257系は6:29a.m.頃入線してきた。



これに乗り込んで終点の南小谷を目指すのだが、乗車時間は5時間5分にもなる。
そのためグリーン車を予約したのだが、それでもやはり長すぎた。



特急「あずさ3号」を千葉発で乗ったため、
切符は幕張から千葉までと千葉から糸魚川までに分かれて発券されている。



指定席に乗った場合は検札は省略される。
朝食用の駅弁を購入し損なったので車内販売で購入しようと思ったが、
車販が乗車してくるのは新宿からだと車掌から車内放送があった。
「とほほ・・・。」という気持ちのまま車窓を眺めていた。
千葉発の特急「あずさ3号」は総武快速線の線路を錦糸町まで進み、
総武快速線が東京トンネルに入る前に総武緩行線に転線し、御茶ノ水まで行く。
御茶ノ水から中央快速線の線路を三鷹まで行き、
三鷹からは快速線と緩行線の複々線から複線となる。
錦糸町から御茶ノ水までは総武緩行線の列車が走っているため、
駅に停車しない特急「あずさ3号」は徐行して前後の間隔を調整する。
以前、183系及び189系を使用していた時代は秋葉原に停車して調整していたが、
E257系は附属編成と併せて11両編成のため、
10両編成対応の総武緩行線秋葉原駅のホームには停車できない。
新宿からは車内販売のワゴンが乗車してきたが、
車内でうとうとしてしまい最初の訪問時には買いそびれてしまった。
結局朝食の駅弁「深川めし」900円を購入できたのは、列車が石和温泉駅に到着する頃だった。


 4.非電化の大糸線風景と“4社共同開業3周年謝恩フリーきっぷ”

駅弁を食べ終わると眠気が増して松本に到着するまで爆睡した。
10:23に到着した特急「あずさ3号」は4分停車時間で附属編成を切り離し、
基本編成9両で松本駅を出発、大糸線に入っていった。
ここからJR西日本との境界駅である南小谷まで行く。
松本まではかなり混んでいたが、
ここを出る時には車内は半分くらいの乗車率になっていた。
ここからは登山客が駅に着く旅に降りていき、
白馬でグリーン車に残っていた乗客が全て降りた。
ここから清掃員が乗り込んできて走行中に車内清掃を行っている。
車内アナウンスでも「折り返し運転のためにご理解下さい。」と云っていた。
南小谷に着く前に車掌が車内をまわってきて、
「南小谷の改札口と乗り換えは前方の方です。」とアナウンスしていた。
特急「あずさ3号」は11:42に南小谷に到着する。
大糸線は松本から南小谷まではJR東日本管区で電化路線だが、
南小谷から糸魚川まではJR西日本管区の非電化路線である。
ここからはJR西日本の軽快気動車であるキハ120形2両編成が充当されていた。



南小谷駅は単式1面1線と島式1面2線の地上ホームを有する駅で、
特急「あずさ3号」は単式ホームで駅舎と隣接するの1番線に到着する。
JR西日本のキハ120形は既に2番線に到着しており、
跨線橋を渡って乗り換えるのだが、グリーン車から跨線橋は一番遠く、
車掌がわざわざ云いにきた意味が駅に到着して漸く分かった。
18分の乗り換え時間でキハ120形は糸魚川に向かって走り出した。
南小谷からはずっと姫川に並行するように走り、景色も良い。



57分の乗車時間で糸魚川に到着し、改札を出る。
まずえちごトキめき鉄道の窓口で、
“4社共同開業3周年謝恩フリーきっぷ”4,000円を購入する。
これは北陸新幹線金沢延伸で分離した並行在来線を引き継ぎ、
長野から金沢までの第三セクター鉄道が開業4周年になるのを記念して、
期間限定枚数限定で発売された切符で、長野から金沢まで、
2日間乗り放題で価格は4,000円となる。
長野新幹線開業時に誕生し、金沢延伸した時に北しなの線を開業させたしなの鉄道と、
新潟県内の信越本線と北陸本線を引き継いだえちごトキめき鉄道、
富山県の北陸本線を引き継いだあいの風とやま鉄道、
石川県の北陸本線を引き継いだIRいしかわ鉄道の4社が共同で発売した。
それぞれの会社で枚数限定で発売し、オリジナルの台紙が付く。



糸魚川はえちごトキめき鉄道の管区なので
裏面にはえちごトキめき鉄道の管区である妙高高原から市振の路線図が付く。



4つの会社の路線図は繋がるようにデザインされており、
4社分集めると全区間の路線図が完成するようになっている。
切符を購入してから日本海口(北口)にあるヒスイ王国館に行き、
この中にあるコインロッカーに旅行用のバッグを入れ、
カメラバッグだけを持って事前に調べた「月徳飯店」に行き、
昼食として糸魚川ブラック焼きそば800円をを喰う。
日本海口(北口)を取材してから“4社共同開業3周年謝恩フリーきっぷ”で入場する。


 5.糸魚川駅の南北と雪月花−直江津までの往復とオーバーラン

昼食を喰ってから糸魚川駅に戻り、糸魚川駅日本海口(北口)を取材する。
その名の通り日本海から約400mの距離に駅があり、北口は日本海口と名付けられている。
駅前には沼河比売像が設置されていて、説明には以下のように書かれている。



    奴奈川姫

  奴奈川姫は越の国、奴奈川族の首長であった。
 すぐれた才知と美麗の持主で、
 その名は出雲の国まで伝わった。
  出雲の大国主命は、はるばる奴奈川姫と結婚するために越の国に来て、
 姫と歌を詠みかわした。
 そして二人は翌日結婚したと「古事記」に印されている。

このあとアルプス口(南口)を取材しようと思ったが、
外からホームを見た時に「えちごトキめきリゾート雪月花」が停車しているのが見えた。
そこで急遽これを取材しようと思い入場した。



改札で検印して貰って入場、「えちごトキめきリゾート雪月花」を車両取材する。
これはえちごトキめき鉄道が導入した気動車ET122-1000番台2両編成を充当した、
車内でコース料理が楽しめる最近流行りの観光列車である。
これを十分に取材していったん改札を出てアルプス口(南口)を取材する。
南口には糸魚川ジオステーション・ジオパルが設置されており、
かつて大糸線で使用されていたキハ52形156号車が静態保存されている。



車内に入ることも出来るようになっていて、更にジオラマも設置されている。
またかつて糸魚川駅にあったレンガ倉庫の正面外壁が移築されて設置されていた。
再び入場し、14:20到着の気動車で終点の直江津まで行く。



これで日本海ひすいラインの糸魚川から直江津までの区間を乗り潰した。
これで乗り潰しは完了したが、まだ時間があるので妙高はねうまラインで高田まで行き駅取材、
さらに上越妙高を超えて新井まで行って駅取材して直江津まで戻る。
事前にネットで調べた「ベニス」で夕食としてみそカツ定食880円を喰う。
このあと18:09直江津始発の列車で糸魚川まで戻る。


 6.酒店店主のお薦めの日本酒と鰺フライ−糸魚川の夜と朝

直江津で始発の日本海ひすいラインの気動車に乗り込んだ。
この始発列車の発車待ちの間に隣ホームに「越乃Shu*Kura」が入線してきた。
発車までの僅かな時間にこれを取材、41分かけて糸魚川まで戻ってくる。
既に夕食を喰っているので後はホテルにチェックインするだけである。
駅に到着すると糸魚川を出る前に取材したET122-1000番台2両編成が留置されていた。
これは観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」に充当されている車両である。



日本海口(北口)に出てコインロッカーから荷物を取り出す。
ヒスイ王国館の中には新潟の地酒の販売コーナーがあり、
帰りにこれを買ってホテルに持ち込もうと思ったが、
戻ってきた時には既に閉店していた。
仕方がないのでホテルにチェックインする前に付近を散策し、
開いている酒屋を探すことにする。
リカーショップアオキという店を見つけ、
そこの店主にいろいろと話してお薦めを選んで貰う。
糸魚川の酒蔵猪又酒造の「月不見の池」という純米酒を選んで貰う。
光に弱いということで新聞紙にくるまれて保存されていた。
720mlで1,370円で瓶には、

 上槽中に香味バランスの良い部分を中取りし、
 ごく僅かな醪を加え瓶火入れしました。
 春霞のような、春の訪れを感じる純米酒です。

と書かれている。
このほか駅舎内のセブンイレブンでビールやつまみなどを買い、
事前にネット予約していた北口駅前のホテルジオパークにチェックインする。
予約した時には素泊まりだったが、朝食も可能というのでそれも申し込む。



部屋に入って買い込んだビールや日本酒を飲みながらブレークする。



お土産用のじゃがりこは日本海地区限定販売で贅沢カニだし味で、
カニ身入りのディップソースを付けながら食べるスタイルになっていた。
日本酒のほかに新潟限定ビイル「風味爽快ニシテ」も飲んだため、
気を失うようにベッドに横たわっていて、
4:00a.m.に目を覚めたが何時横になったのか全く記憶がなかった。
再び明かりを消して寝直し、6:00a.m.にアラームをかけていたが、
実際には5:45a.m.には目が覚めてしまった。
シャワーを浴びて6:30a.m.を待ち、1階に降りて朝食を喰う。



朝食はバイキングではなく固定料理で、この日のメインは鰺フライだった。
鰺フライのほか、、ハム、スクランブルエッグ、千切りキャベツ、
山菜の胡麻味噌和え、お新香、海苔、ごはん、みそ汁、コーヒーなど。
部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウトする。
予定ではチェックアウトしてから駅近くの「上乃家」に行き、
7:00a.m.から限定でやっている朝定食を喰うことになっていたが、
早めに朝食を喰ったのでそのあとの予定も前倒しでこなすことが出来るようになった。


 7.5月20日日曜日−前々日夜の計画変更案

もともと事前に考えていた5月20日日曜日の予定は、
ホテルジオパークをチェックアウトしてからホテルから約1分の位置にある、
「上乃家」という食堂で朝食を喰う予定にしていた。
ここは7:00a.m.から9:00a.m.まで朝営業しており、
ホテルに予約した時には朝食ありを予約できなかったのでここを利用するつもりだった。
それ以降の計画については事前に一太郎で作成して印刷し、持参した。

  5月20日日曜日

  ※ホテルジオパークチェックアウト

  ※朝/上乃家 7:00〜9:00

 07:53-54糸魚川−日本海ひすいライン・上り1630D(33)−08:27泊[55]
 09:22泊※−あいの風とやま鉄道・上り542M(47)−10:09-12富山[35]

  ※駅前で富山地鉄市内線車両取材

 10:45-46富山−あいの風とやま鉄道・上り544M(17)−11:03-11:04高岡[107/1:47]

  ※昼/タイショウカレー 11:00〜20:00

 12:51高岡※−城端線・下り341D(3)−12:54-55新高岡[38] \180
 13:33新高岡−城端線・上り9340D(3)−13:36高岡[27] \180
 14:03高岡−あいの風とやま鉄道・上り554M(40)−14:43金沢[18]
 15:01金沢※−北陸本線・上り644M(3)−15:04-05西金沢[6] Suica使用
 15:11新西金沢−北陸鉄道・石川線・上り434(5)−15:16野町[10]
 15:26野町※−北陸鉄道・石川線 ・下り433(30)−15:56鶴来[39]
 16:35鶴来※−北陸鉄道・石川線・上り7436(25)−17:00新西金沢[8]
 17:08西金沢−北陸本線・下り653M(5)−17:13金沢[42] Suica使用
 17:55金沢※−北陸新幹線「かがやき514号」(148/2:28)−20:23東京[13]

しかしもしホテルで朝食が頼めた場合、早めに糸魚川を出発できると思い、
出発前日の5月18日金曜日、これに併せて予定を作成した。
翌日早朝出発なので早く寝なければならないのだが、
それでもそこを押して作成し、手書きで持参したのだった。

   5月20日日曜日

 07:32糸魚川※−日本海ひすいライン・上り536M(103/1:43)−09:15高岡[57]
 10:12高岡※−城端線・下り355D(3)−10:15新高岡[39]
 10:54-55新高岡−城端線・上り9334D(3)−10:58高岡[62/1:02]

  ※昼/タイショウカレー 11:00〜20:00

 12:00高岡−あいの風とやま鉄道・上り428M(22)−12:22倶利伽羅[48]
 13:10倶利伽羅−あいの風とやま鉄道・上り428M(17)−13:27金沢

結局、ホテルでの朝食を取ることが出来たため、直前で作成した方の予定を決行することにした。
昨日は結局事前の計画通りに予定をこなしていたが、
20日日曜日は最初から事前の計画が変更になってしまった。


 8.0.1km延伸の万葉線と観光列車“べるもんた”の待ち伏せ

早めに駅の札を入り、既に停車していた07:32糸魚川始発の高岡行きに乗り込む。
糸魚川はえちごトキめき鉄道の管区だが、
停車していたのはあいの風とやま鉄道の車両だった。



まだ出発時間より早かったため、運転手と車掌が車両の外で談笑している。
糸魚川から高岡までは1時間43分の旅であった。
高岡に着くとまずは万葉線の電停取材を決行する。
万葉線は今まで何回か訪問し、全電停取材も完了しているのだが、
北陸新幹線の金沢延伸に合わせ、高岡駅も2011年に橋上駅舎化された。
以前来た時とは駅の様子も全く異なっていて、同じ駅とは思えない。
駅舎のデザインもそうだが、地下街も再整備されたようだ。
以前来た時には地下街も寂れていたが、現在は飲食店も何軒か出来たようだ。
万葉線も以前は北口の駅前近くまでしか来ていなかったが、
今は北口駅舎内まで線路が0.1km延び、電停名も“高岡駅前”から“高岡駅”に変更された。
乗り換え時間は57分あるため、延長区間を走る“アイトラム”を狙う。



電停取材を含めて十分に万葉線延長区間を堪能してからSuicaで入場する。
城端線は高岡から新高岡までの区間はSuicaを含めた交通系電子マネー利用可能区間である。
既に城端線は完乗済みだが、北陸新幹線開業とともに新高岡が開業したため、
この駅を取材するために“4社共同開業3周年謝恩フリーきっぷ”の区間外だが、
敢えてSuicaを使って駅取材を決行することにしたのだ。
城端線のホームに降りて留置車両などを取材していると、
キハ40形2027「Belles montagnes et mer」が10:04に入線してくる。



今回はこの車両取材も狙っていて、それに併せて予定を組んだのである。
北陸新幹線金沢延伸に合わせ、城端線と氷見線の観光列車として2015年に誕生した。
名称はフランス語で「美しい山と海」の意の「Belles montagnes et mer」、
読みは「ベル・モンターニュ・エ・メール」だが、愛称として「べるもんた」と呼ばれている。
ここからはいよいよ城端線で新高岡を目指すが、何故か車内は大混雑していた。


 9.大混雑の城端線と急遽のバス移動−金沢へ

10:12高岡駅始発の城端線は異常な程混雑していた。
まるで通勤列車だが、外国人が多いのでやはり違和感はある。
東南アジアからの観光客と見られる人が多く乗り込んでいたのだ。
何も考えずに乗り込んだが、“べるもんた”を取材する都合もあって、
慌てて乗り込んだのは2両編成の最後尾だった。
走り出して車内放送を聞いて唖然としたのだが、
新高岡はワンマン運転対応のために降車は1両目の前の昇降口で、
2両目のドアは開きませんとのこと。
車内は大混雑でとても最後尾から運転席までは移動できない。
今回は移動しながらの旅のため、旅行用バッグも持ち歩いている。
慌てて乗客の間を移動して1両目後部ドア付近できたが、
運転手の横の扉まではとても間に合いそうになかった。
暫くして運転手から「車内混雑のため全てのドアが開きます。」とあり、
1両目後部から何とか下車することが出来た。
簡易ICOCA改札口にSuicaをタッチして下車する。
新高岡駅は北陸新幹線の駅として2015年3月14日に開業したが、
城端線と北陸新幹線の交差地点に設置された。
そのため城端線と北陸新幹線のの新高岡駅とは駅舎が別となっている。
これらを十分に取材し、10:55発の城端線で帰る予定だったが、
行きの大混雑で辟易していたため、帰りは10:36発の路線バスで帰ることにした。
新高岡駅から高岡駅南口までは160円で、城端線利用よりも安い。
早めに高岡まで戻り、ここから万葉線のみ乗車区間を乗り潰すつもりでいた。
しかし駅まで戻ったところで、ちょうど11:04に金沢行きがあることを知り、
少し迷ったがそのまま金沢まで移動することにした。
万葉線の取材は富山ライトレールと富山地鉄市内線の直通が完成した時、
これの取材とともに敢行することにしよう。
高岡から金沢方面は1時間に1本か2本しか列車がなく、
これを逃すと移動にまた時間が掛かってしまう。
予定では高岡駅の地下にあるカレー店に行くことにしていたが、
昼食は金沢に移動してから取ることとし、泊発の金沢行きに乗り込むことにした。
この列車もかなり混んでいて、立ち客も多く途中まで座ることは出来なかった。
金沢に到着したのは11:44で、ここで昼食を喰おうと外に出てみたが、
事前に調べていなかったので見当も付かず、先に北陸鉄道石川線の乗り潰しを行うこととした。
予定では北陸鉄道・鉄道全線1日フリー乗車券1,000円を購入することにしていたが、
北陸鉄道浅野川線の金沢駅に行ってこの切符を買おうとしたところ、
「1日フリーエコきっぷ」というものが発売されていることを知った。
これは浅野川線は400円、石川線500円で土日祝限定のフリー切符のようである。
そこで先に西金沢に移動することにして、12:28福井行きに乗り込む。
ここからはSuicaを利用することにした。
西金沢に着くとちょうど野町行きの車両がホームから出て行くところだった。
新西金沢駅で「石川線・1日フリーエコきっぷ」500円を購入する。



次の鶴来行きまでまだ時間があるので駅前で食事をする場所を探したが、
頃合いの場所がなくて駅に戻り、ベンチに座って時間を潰した。
そこで以前、富山地鉄と北陸鉄道石川線の乗り潰しをなんとなく考えた時、
鶴来のうどん店で昼食を喰う計画にしていたことを思いだしていた。


 10.北陸鉄道石川線の完乗と鶴来駅での遅発−歩きスマホはやめましょう!

金沢から乗った北陸本線は12:32に西金沢に到着した。
野町行きの電車は12:33新西金沢発でさすがに1分では乗り換えは不可能である。
22分の乗り換え時間で鶴来行きに乗り込み、28分かけて終点まで行く。
北陸鉄道石川線の車両は東急電鉄の7000系が使用されているが、
片側3扉の中央のドアは開かないようになっている。
これはワンマン運転のために出口と入口を固定するためなのだろう。
ここで記憶を頼りながら鶴来のうどん屋さんをスマホで探した。
今に座ってスマホをいじっているのに、
画面が暗くなり「歩きスマホはやめましょう!」と表示された。
がっつり座っているんですけれど・・・。
ドアの近くに座ってしまったので、台車の真上に座ったことになるが、
それでもあまりの揺れにスマホが勘違いしてしまったようである。
停車時間を利用して何とか検索し、“鶴来駅 ランチ”で、
一番最初にヒットした「こいしや」という店に行くことにした。
ここは以前に探していこうとしていた店である。
13:22に鶴来に到着、駅取材してからスマホで経路検索しながら店を目指した。
鶴来駅から258mで少し迷ったが店に到着した。
帰りの野町行きの電車は14:10発で乗り換え時間は48分である。
普通なら徒歩3分の距離であれば十分なのだが、
「こいしや」は外にまで行列の出来ている人気店で、
食事を終えて駅に向かったが駅近くまで来たところで2:10p.m.になってしまった。
近くの公園からはホームの様子が窺える。



電車が並んで停まっていることから、まだ発車していないのかもしれない。
急いで駅に戻るとまだ14:10は停車したままで、
慌てて駅に行き入場して何とか発車が遅れている列車に乗り込むことが出来た。
乗り込んだ後も暫く列車は止まったままで、
隣のホームでは列車の入れ替えなどが行われている。
最初から駅にいた訳ではないので理由はよく分からないが、
何らかの車両の問題で列車の発車が遅れているのであろう。
乗り込んだ列車は相対ホームの2番線から発車になっていたが、
1番線にも列車が止まっていて、この車両が本来の折り返し列車だったのかもしれない。
本来なら新西金沢には14:35に到着して14:38の金沢行きには間に合う筈だったが、
これは既に発車した後で、そのあとの15:09になってしまった。
時間が余ってJR西金沢西口に行って駅舎取材をした。
15:09で金沢まで戻ったが、帰りの新幹線まではまだ2時間41分もある。


 11.近江町市場と金沢城址−帰り道の迷子

金沢駅に到着してホームで少し車両取材したが、
それでもまだ新幹線に発車までかなり時間があるため、
テレビで良く中継をやっている金沢の名所である近江町に行ってみることにする。
近江町市場は金沢の台所といわれる海鮮市場で、
JR金沢駅からは約1.2kmの距離で駅からバスも出ているが、
時間があるので歩いて行ってみることにする。
約15分で近江町市場に到着する。



近江町市場の中は完全にアーケードに囲まれて薄暗く、
それが逆に雰囲気を醸し出している。



テレビで良く出てくる大口水産も見つけたが、
この店は近江町市場でも最大手の店だったということが分かった。



ただ、午後の訪問だったのでほとんどの商品が売り切れていて、
小売業は閉店準備している店がほとんどだった。
エムザ口から入り、鮮魚通りを直進、上近江町通りに進んで鮮魚通り口から出る。
まだ時間があるのでそのまま金沢城址まで歩いて行く。



金沢城址の公園の隣が兼六園となっているが、
さすがにそこまで行っている時間はなく、少し休んでから金沢駅まで戻る。
しかし近江町市場を通らずに帰ったため、
道を一本間違えて六枚まで行ってしまい、スマホで経路検索して何とか戻った。


 12.北陸新幹線グランクラスの帰京−旅の終わり

金沢駅に戻る時に少し道に迷ったことで時間を使ってしまい、
逆に新幹線の時間にはちょうど良くなった。
駅内でお土産などを買い、金沢駅新幹線口に入場する。



今回はグランクラスでの帰京なので駅弁を買う必要もなく、
そのままホームに上がり、北陸新幹線「かがやき514号」の到着を待つ。
ホーム内で待っているとE7系が入線してくる。



北陸新幹線用のE7系は12両編成で、
11号車はグリーン車、12号車はグランクラス専用になっており、
車端の12号車入口にはアテンダントが出迎えてくれる。
車内は1両で18席しかなく、普通車の定員は先頭車を除くと85人から100人で、
その贅沢ぶりが定員からも分かる。
シートは位置は1+2となっており、A席は1列は位置になっている。



列車は15:52に金沢駅を発車し、車内には2名のアテンダントが接客にあたってくれる。
おしぼりを配りながらドリンクと軽食を和軽食かサンドイッチの洋軽食を聞いていく。
和定食にビールをオーーダー、おしぼりを配り終わると早速食事とドリンクが配られる。
人数が少ない分、直ぐに配り終える。



和軽食は季節や東京発か金沢発によって内容が変わる。
金沢発の食事は金沢近辺で食材を調達して調理するため、北陸編となっている。



食事を終えると追加でビールをオーダーした。



食事と一緒に“あじめぐり”というあられの小袋路とオリジナルパウンドケーキも配られる。
あられをつまみに2杯目のビールを飲むとさすがに疲労が蓄積してきたのか眠気に襲われる。
うとうとしながらも窓の外を見ると日本海に日が沈みかけていた。



北陸新幹線は直江津まで北陸本線と並行して走り、ここから信越本線沿いを長野方面補を目指す。
ここから先は爆睡して長野駅に到着した時には既に夢の中であった。
大宮に近づいたところで漸く目を覚ます。
アテンダントを呼んでホットコーヒーをオーダーする。



グランクラスのオリジナルパウンドケーキは、
“結芽〜福井県産きな粉とくるみ〜”だった。
酔い覚ましのホットコーヒーで目を覚まし、20:23に東京に到着する。



13分の乗り換え時間で総武快速線の地下ホームまで行き、
20:41東京始発で津田沼まで行き、総武緩行線に乗り換えて帰宅する。




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