越後の風水郡の風−週末パスの旅




 1.水郡線完乗の旅のお蔵入りと1泊2日での復活

2017年の夏に青春18きっぷを使って旅に出たが、
その企画の中心は3泊4日で山陰本線完乗の旅だったが、
青春18きっぷは5回(人)分あるので、その残りの2回分として、
日帰りで井原鉄道と水島臨海鉄道の旅を計画、
残りの1回分として企画したのが日帰りの水郡線完乗の旅だった。

  2017年7月29日土曜日

 07:32東京発の東北新幹線「やまびこ125号」で郡山まで行き、
 ここから水郡線で一気に水戸まで完乗を果たす。
 常磐線下りで日立まで行き、「シーバーズカフェ」で昼食を喰う。
 常磐線上りで勝田まで戻り、一気に上野まで戻る。
 夕食は上野で喰い、京浜東北線で東京まで出て、総武快速線で帰る。

この企画に併せて7月3日に東船橋駅の指定席券売機で、
東京から郡山までの東北新幹線「やまびこ125号」の指定席特急券を購入した。



しかしこのあと2009年10月の台風被災で普通になっていた、
名松線の家城から伊勢奥津までの区間が2016年3月に再開されたことを知り、
松阪から家城までは完乗済みだったが、不通区間の乗り潰しをしたいと考え、
水郡線の乗り潰しはいつでも出来ると考え、草津線と名松線の旅を企画、
水郡線完乗の旅はいったんお蔵入りにしてしまった。

この計画は翌年の青春18きっぷに回そうと思っていたのだが、
そのあと越後線の83.8kmも全区間未乗車で、これの乗り潰しについて考えていた。
日帰りで越後線を乗り潰すとすると半日で終わってしまい、中途半端である。
そこで越後線の乗り潰しと水郡線の乗り潰しを合わせた計画を考えてみた。

  4月28日土曜日

 北陸新幹線「はくたか551号」で上越妙高まで行き、
 えちごトキめき鉄道・妙高はねうまラインに乗り換え直江津まで行く。
 信越本線で越後線起点の柏崎まで行き、ここから吉田乗り換えで越後線をの乗り潰す。
 昼食後に白新線で豊栄まで出て、ここから特急「いなほ7号」で余目まで行く。
 陸羽西線で新庄に出て、奥羽本線で山形まで戻ってここで1泊する。

  4月29日日曜日

 山形から奥羽本線で高畠まで行って高畠に出て駅取材、米沢に出て、
 山形新幹線「つばさ136号」で郡山に出て昼食を喰う。
 水郡線で常陸大子で駅取材と駅前の蒸気機関車C12形197号機も取材する。
 常陸大子始発の水郡線で水戸に出て夕食後に特急「ときわ86号」で東京に戻る。

この計画で1ヶ月前の3月28日に津田沼駅のみどりの窓口で、
1日目の「はくたか551号」と「いなほ7号」の指定席特急券を購入した。
しかし購入してから大きなミスをしていたことに気付いた。


 2.まさかの発売期間外と大どんでん返しの計画入れ替え

4月28日土曜日から1泊2日で週末パスの旅を企画し、
それに併せて1ヶ月前に津田沼のみどりの窓口で28日土曜日の、
北陸新幹線「はくたか551号」の東京から上越妙高までと、
羽越本線の豊栄から余目までの特急「いなほ7号」の特急券を購入した。
そのあと指定席券売機で“週末パス”を購入しようとしたが、
何故かうまく購入することが出来なかった。
家に戻ってネットでJR東日本のホームページで確認したところ、

 有効期間開始日の1ヶ月前から前日までの発売です。

と書かれていたが、そのあとの( )内にはこのように書かれていた。

 4月27日〜5月6日、8月11日〜20日、
 12月28日〜1月6日の期間はご利用になれません。

とも書かれていた。
つまりゴールデンウィーク、お盆休み、正月休みの多客期には、
もともと設定がなかったのだ。
とほほ・・・。

これでは越後線と水郡線の乗り潰しの企画は不可能である。
最初は計画を中止するつもりでいた。
一方でもともと5月19日土曜日から1泊2日で、
北陸新幹線の金沢延伸で転換された第三セクターの乗り潰しを企画していたが、
逆に4月には“4社共同開業3周年謝恩フリーきっぷ”が発売される。
これは北陸新幹線金沢延伸で分離した並行在来線を引き継ぎ、
長野から金沢までの第三セクター鉄道が開業4周年になるのを記念して発売された、
期間限定枚数限定で発売された切符であり、
逆に5月19日土曜日には発売期間が終わってしまっている。
そこで事前に4月29日土曜日に予約済みだったホテルジオパークと、
5月19日土曜日のホテルルートイン 山形駅前にアクセスし、
これの予約を入れ替えることが出来ないか見てみたところ、
それが可能であることが分かった。
そこでこの2つの予定を総入れ替えし、
4月29日土曜日からは1泊2日で北陸第三セクターの乗り潰しを、
5月19日土曜日からは越後線と水郡線の乗り潰しを企画することにした。
事前に購入してしまった4月29日の指定席特急券は、
3月31日土曜日に千早フラワー公園の保存車両と地下鉄共通一日乗車券の旅で、
中野に出た時にJR中野駅のみどりの窓口で払い戻しをした。



払戻手数料660円を払ってキャンセルした。
切符に関しては改めて4月19日木曜日、有休取得の日に津田沼に出て、
みどりの窓口で週末パスと北陸新幹線「はくたか551号」東京から上越妙高までと、
羽越本線の豊栄から余目までの特急「いなほ7号」の特急券を再購入、
20日金曜日には津田沼駅の指定席券売機で、
米沢から郡山までの山形新幹線「つばさ136号」と、
水戸から東京までの特急「ときわ86号」の指定席特急券を購入した。


 3.逆転の大雨の予報と運休の情報−旅の始まり

5月第3週の週始めでは週末は天気になっていたが、
どんどん予報が悪くなっていき、5月19日土曜日の当日は、
激しい雨で叩き起こされ、家を出る時にもまだ雨は残っていた。
前日夜にネットで調べたら新潟地区は朝のうちだけ雨でそのあとは曇り、
山形地区はずっと曇りになっていて、
家を出るときだけ雨をしのげればそのあとは大丈夫だと判断し、
駅までは折り畳み傘を使用し、ホームで折りたたんで、
持参したタオルで包みビニール袋に入れて旅行用バッグに入れた。
週末パスはJR東日本のおおよそ南半分に土曜、日曜の2日間、
乗り放題になる切符で総武線も勿論その範囲である。



幕張駅のデジタルサイネージや電光掲示板には、
大雨の影響で秋田新幹線は盛岡から秋田までが運休、
特急「いなほ」も一部の列車が一部の区間で運休しているという。
今日は午後から特急「いなほ7号」に乗ることになっていて、
それまでに運休が解除になっていれば良いのだが・・・。
不安な気持ちのまま05:14幕張発の総武緩行線に乗り込み、
秋葉原で京浜東北線で東京までで、東北・上越、北陸新幹線の改札口に、
週末パスと新幹線指定席特急券を同時に入れて入場する。



東京駅での乗り換え時間は22分で、
ホームを入場するとまだ「はくたか551号」は入場していなかった。
雲は多かったが秋葉原に到着した頃にはもう雨は降っていなかった。
列車の入線を待って売店で駅弁「春小町」1,350円とお茶を購入した。
06:28東京駅を発車した北陸新幹線「はくたか551号」は、
1時間58分かけて上越妙高に到着する。
駅弁を喰い終わると爆睡してしまった。
北陸新幹線は大宮まで東北新幹線の路線を走り、
大宮から高崎までは上越新幹線の路線を走ってここで分岐し、
高崎からは上越新幹線と分かれて単独の北陸新幹線の区間を走って行く。
碓氷峠をトンネルの中で登り軽井沢に出る。
JR西日本との境界駅である上越妙高に到着する頃には車窓に雨粒が当たっていた。


 4.小雨の新潟地区と女児死体遺棄事件の現場

上越妙高での乗り換え時間は14分で外は雨のため、
新幹線改札口を出てそのままえちごトキめき鉄道の改札口を入場する。
雨は思ったより強く風も強くてホームの中程まで吹き込んでいた。
妙高はねうまラインの下りで16分乗車で直江津まで行く。
この区間は1ヶ月前の北陸第三セクターの旅でも新井まで往復しているので、
車窓も見慣れたものとなっていたが、雨は相変わらずだった。
直江津での乗り換え時間は19分で、ここで始発の信越本線下りに乗り換える。
しかし駅に到着して3番線に「越乃shu*kura」が停車しているのを見てこれを車両取材する。
1ヶ月前の同じ場所に停まっていて2番線側から取材済みだが、
同じホームからの画像がほしくて乗り換え前に取材する。
2番線の信越本線には2両編成の中心部分に行列が出来ていて、
ほかの部分は特に人がいないという異様な待ち方だった。
しかし車両が来てその意味が分かった。
信越本線に充当されているE129系2両編成は、
運転席側の前方半分はロングシートであるのに対し、
後方半分はボックスシートになっていて、行列はボックスシート狙いだったようだ。
逆にロングシート側はあっさりと座ることが出来た。
直江津から長岡まで約1時間の運行だが、ほぼ中間の柏崎で下車する。
ここから信越本線から分岐する越後線に乗り換える。
ここからが越後線の乗り潰しが始まるわけだが、乗り換え時間は42分ある。
柏崎から吉田までは115系が充当されていた。



まずは車内に荷物を置き、一眼レフとタオルを持って改札を出る。
ここでもまだ小雨が降っていたが、
カメラにタオルを掛けて雨避けして駅取材を強行する。
それでも時間が余ってしまったため、
自動販売機で缶のコーンポタージュを買い、車内でまったりする。



最近の新型車両は体にフィットした椅子が用意されているが、
115系は完全は直角の椅子で、
かつて内房線で通勤していた時に乗っていた113系を思い起こさせる。
1時間6分で吉田に到着し、ここで再びE129系A編成に乗り換える。
19分の乗り換え時間で駅取材をして57分で新潟を目指す。
途中の小堀駅から青山駅の区間は、約2週間前の5月7日夜、
絞殺された女児の遺体が電車に跳ねられるという事件があり、
多くのワイドショーが中継をやっていたが、
テレビで散々見ていた光景が車窓からも確認できた。
容疑者が逮捕されたために今はテレビの中継などもなく、
車窓からは事件を感じられる気配はなくなっていた。


 5.新潟駅在来線ホームの高架化と乗り遅れた豊栄行き

吉田から乗った越後線は52分で新潟に到着する。
新潟駅は今までにも何度か来たことがあるが、今日来た見て驚いた。
今までは地上ホームだったが、屋根の掛かった高架ホームに変わっていたのだ。
そう云えば新潟駅在来線が高架化され、
新幹線と構内踏切で平行移動できるようになったと、
ネットの記事で呼んだような記憶がある。



新潟駅での乗り換え時間は50分で、この時間に昼食を喰うことにした。
事前にネットで調べた「欧風カレー食堂jizi」に行き、チキンカレー900円を喰う。
店は新潟駅万代口から約500mの距離にあるが、
徒歩移動に意外と時間が掛かったことと、
店が人気店だったようで料理提供に時間が掛かったこともあり、
予定していた13:43白新線に間に合いそうもなかった。
店で料理を待っている間にスマホで調べ、
14:03に豊栄行きがあるのでこれに乗ることにした。
もともとの予定では13:43村上行きで豊栄まで行き、
1時間7分の乗り換え時間で特急「いなほ7号」に乗り込むことにしていた。
しかし予定より1本遅い白新線に乗ったため、
豊栄での乗り換え時間が49分になってしまった。
昼食を喰う時にはほとんど雨は降っていなかったが、
白新線が新潟駅を出る時には土砂降りになっていた。
豊栄に到着しても激しい雨は降り続いており、
カメラにタオルを掛けて屋根の着いている部分で無理矢理駅取材を強行した。
それでも時間を持て余し、待合室に待っていた。
予定していた特急が到着するのをギリギリまで待ち、
列車がホームに入線するのを待って階段を降りる。



予約していた席が2号車だったが、階段の反対側だったため、
吹き付ける雨の中をホーム移動しなければならなかった。


 6.陸羽西線の運休と代行バス−間に合わなかった奥羽本線

土砂降りの雨の中、15:12に特急「いなほ7号」に乗り込んだ。
特急「いなほ」は羽越本線を走る特急で、白新線を経由して新潟に乗り入れている。
以前は485系3000番台のリニューアル車両が充当されていたが、
現在では「フレッシュひたち」から運用離脱したE653系が、
寒冷地仕様にリニューアル工事され、1000番台に付番されて使用される。
豊栄から1時間50分かけて余目を目指す。



特急「フレッシュひたち」時代のチケットホルダーもそのまま残されている。



車窓には相変わらず激しい雨が叩き付けている。
予定では余目で4分の接続で陸羽西線に乗車、新庄を目指すことになっていたが、
列車が余目に近づく直前で車内アナウンスがあり、
「陸羽西線は大雨の影響で余目から新庄の区間が運休になっています。」と云っていた。
目が点になってしまった。
余目で下車すると構内アナウンスでも陸羽西線の運休を伝え、
代行バスが駅前から発車すると云っていた。
取り敢えず代行バスがあるのならそれに乗って新庄まで行くことにしよう。
係員に案内されると駅前には既に大型観光バスが横付けされていてそれに乗り込む。



乗り込んだ乗客は4〜5人くらいで、
特急「いなほ7号」からの下車客は一部が迎えに来ていた家族の車に乗り込んでいった。
羽越本線酒井を始発した列車は17:01に余目に到着、特急「いなほ7号」と接続を取り、
17:06には陸羽西線に入って46分で17:52に新庄に到着するダイヤになっていた。
しかし代行バスでは信号もあり、また大雨での道路状況も考慮してスピードも出せず、
結局新庄駅に到着したのは6:05p.m.になっていた。
予定では8分の乗り換え時間で18:00新庄始発の奥羽本線で仙台まで行くことにしていたが、
代行バスとの接続は取らずに定時に発車してしまい、これには間に合わなかった。
電光掲示板を見ると18:43に山形新幹線「つばさ158号」があった。
19:15に普通列車があったが、体力的に・・・というよりこれを待つ気力もなかったため、
みどりの窓口で「つばさ158号」の山形までの指定席特急券を当日購入する。


 7.臨時購入の「つばさ158号」と快晴の2日目−山形の夜と朝

みどりの窓口で18:43新庄発の山形新幹線「つばさ158号」の特急券を購入した。
距離が短いので自由席でもいいかなと思ったが、
窓口の職員に訊いたら「指定席もかなり空いてます。」と云っていたので、
それならと思い、窓側だけを指定しして13号車8番D席を取った。



乗り換えまでに少し時間があったので西口の“ゆめりあ”に行き、
売店で日本酒やつまみなどを買い込み、
さらにNEWDAYSで駅弁「牛肉どまん中」1,250円などを買い、
「つばさ158号」の入線を待つ。
電光掲示板には「陸羽西線(奥の細道・最上川ライン)」には、
「ただ今、大雨より列車の運転を中止しております。
お客さまには大変ご迷惑をおかけいたします。」と表示されている。



少しして改札の中を見てみるとE3系2000番台が既に入線していた。



雨に濡れたまま1番線にその姿を横たえていた。
新庄は奥羽本線の中間駅であり、また陸羽西線、陸羽東線が分岐する。
しかし奥羽本線は福島から新庄までは、
山形新幹線が乗り入れているため標準軌に改軌されており、
新庄から大曲までの区間は狭軌のまま、
そして大曲から飽きたまでは秋田新幹線が乗り入れているため標準軌になっている。
そのため新庄駅は同じ奥羽本線でありながら線路が繋がっていない。
そのため全てのホームが新庄を起点若しくは終点となっていて、
西口の改札からは平行移動できるようになっている。
新庄から46分で山形に到着する。
雨の心配があったので路面店での夕食を諦め、車中で駅弁を喰う。
19:29に到着してそのまま西口に出て、
事前予約していたホテルルートイン山形駅前にチェックインする。



以前はネット予約の特典として受付で水かお茶が配られたが、
今回はコインを渡され、1階の自動販売機で好きなものが買えるという形式になっていた。
ここで水を買い、部屋に入って新庄で買った日本酒などを飲む。
調子に乗って日本酒を飲んでいて、気を失ったように寝てしまった。
0:00a.m.過ぎに起き、再びちゃんと寝て翌日5:00a.m.に起床する。
朝風呂を愉しみ、6:30a.m.を待って1階に降り、バイキング形式の朝食を喰う。



玉子サラダ、餅チーズコロッケ、コーンの畳揚げ、肉団子、もやしと小松菜のおひたし、
ジャーマンポテト、玉子焼、キーマカレー、ごはんみそ汁、梅干し、コーヒーなど。
昨日までの雨とは打って変わって今日は快晴だった。
部屋に戻って歯を磨き、荷物の整理をしてホテルをチェックアウトした。


 8.生まれ変わった高畠駅と突然の「それいゆ」

山形駅に行くと既に08:15始発の719系5000番台が停まっていた。
山形から福島までは山形新幹線も乗り入れているため、
線路幅が1,435mmになっていて、普通列車も専用の車両が用意されている。
これに乗って39分で高畠に向かう。
車窓からはまだ雪の残る山脈が見えている。



高畠は奥羽本線の中で山形線の愛称が付けられている区間の中で、
山形新幹線の停車駅にもなっている。
福島から新庄までの11の駅の中で唯一未訪問だったのが高畠である。
ここはもともと2016年11月19日土曜日に取材を予定していたが、
下車する時に車窓から駅舎の足場や養生を目撃し、急遽中止した経緯がある。
今回はそのリベンジの意味合いもあって予定したのだ。
思った通り駅舎は新しくなっていて、太陽館という温泉施設を兼ねていた。



ここでの乗り換え時間は1時間14分でその間に十分に駅舎を取材し、
10:12高畠発の山形線で9分乗車で米沢まで行く。
高畠も山形新幹線停車駅だったが、それほど大きな駅でもなく、
ダイヤによっては通過する列車もあり、
山形新幹線「つばさ136号」も高畠は通過してしまうため、
停車駅の米沢まで行ってこれに乗り込む予定にしていたのだ。
米沢は米坂線が分岐しており、そのための気動車が留置されている。
これを取材していると2番線下りホームに「とれいゆつばさ」が入線してきた。



これは秋田新幹線で使用されていたE3系0番台のR18編成を改造し、
普通座席のほかにお座敷指定席、更には足湯やラウンジも用意されている。
新幹線では初めての観光特化の車両である。
ほぼ同時に「つばさ136号」も1番線に入線してきて、これに乗り込む。



山形新幹線は山形線を福島まで行き直前で在来線と分かれ、
子東北新幹線の高架線路に合流して福島の新幹線ホームに入線する。
ここで東北新幹線と連結し、東京を目指す。
福島の次の停車駅の郡山でここで下車する。
昼食後に水郡線の乗り潰しに挑戦するのだ。


 9.水郡線完乗と予想外の常陸大子の混雑

水郡線の常陸大子行きは13:45発で、乗り換え時間は2時間15分ある。
郡山に到着したのは11:29で、まずはここで昼食を喰うことにした。
事前にネットで調べておいた「Dining Restaurant Ete'」で、
レア牛ステーキ丼1,100円+ランチセット300円を喰う。
ランチセットにはサラダ、スープ、ドリンク(コーヒーor紅茶)が付く。
ドリンクは食後にアイスコーヒーをチョイスした。
時間があるので食後に駅に近接しているヨドバシカメラで買い物する。
駅に入場して車両取材しながら列車の到着を待ち、水郡線に乗車する。
水郡線にはキハE130系は両運転台のキハE130形と、
片運転台2両編成のキハE131形+キハE132形がある。
今回は2両編成が充当されていた。
これで1時間51分かけて常陸大子を目指す。
車窓には田園風景が広がっている。



また磐城棚倉で総合検測車East-i-Dとすれ違う。
乗り込んだ13:45の水郡線は常陸大子止まりで、
予定では1時間6分の乗り換え時間で始発で水戸まで行くことにしていた。
しかし列車が入線するとホームには人が溢れていた。
下車して駅の外に出ると、駅前通りが通行止めになっていて、お祭りをやっている。
あとで調べたらちょうど「常陸国YOSAKOI祭り」というのをやっていたようで、
それの見学客の帰りにちょうど当たってしまって駅が混雑していたのだ。
急遽予定を変更して19分後にこの駅を始発する15:55に乗り込むことにした。
このあとのダイヤだと祭の終了と重なり、更に混雑すると予想したのだ。
2両固定編成に両運転台のキハE130形が2両連結され、
合計で4両編成になっていた。
たぶん、多客対応で急遽2両補増結したのだろう。
駅の外に出て駅取材と駅前の蒸気機関車C12形197号機を取材し、
そのあと直ぐに再入場してホームに並ぶ。
それでも既に行列が出来ていて乗り込むのがやっとだった。
セミクロスシートの車内はボックスシートは長距離移動には良いのだが、
逆に多客時に立ち客のいるスペースが少なく、混雑が激しいのが欠点でもある。
常陸大子を始発した4両編成は1時間19分で水戸に到着する。


 10.特急「ときわ86号」での帰京−旅の終わり

予定より早い列車で水戸まで戻ったため、乗り換え時間もその分多くなる。
到着したE130系の車両取材をしてから改札を出て、
事前にネットで調べた駅前の「麺や赤龍」で濃厚海老味噌らーめん・赤780円+税を喰う。
少し時間を持て余しながら少し駅前を散策してから再入場する。
水戸からは18:53発の特急「ときわ86号」に乗り込むことにしている。
列車の到着待ちに鹿島臨海鉄道の8000形を取材する。
それでも時間を持て余し、暮れかけた日をゆったりと眺めた。



勝田から発車した特急「ときわ86号」は定刻通りに水戸に到着する。



常磐線特急は全席指定席に変更した新しい着席サービスが導入されている。
今までは指定席は座席の位置を指定して購入、
座席を指定しない自由席は自由席車のみにしか乗れなかったが、
自由席車を廃止して全てを指定席とした上で、
座席を指定しない座席未指定特急券を購入すると、
座席指定した客がいない座席に自由に座ることが出来る。
勿論列車を指定しないので予定によってあとの列車や前の列車に変更することも出来る。
しかし座席指定をした客が乗車してきた場合には譲らなければならない。
また指定席料金と座席未指定料金は同一である。
指定席券を購入したのかどうかは天井のランプで分かる。



これは総武快速線のグリーン車のランプと同じ感じである。
グリーン車の場合は事前にグリーン券情報を購入してSuicaに記録、
タッチパネルにタッチすることでグリーン券を購入していることが分かる。
購入していない客はアテンダントがグリーン券を販売するというシステムになっている。
20:15に東京駅に到着、総武快速線始発の20:41で津田沼まで戻り、
総武緩行線に乗り換えて帰宅する。




REI RINGONO travelnotes
All rights reserved,
Copyright (C) Semisweet Apple Company and REI RINGONO 2018

inserted by FC2 system