名古屋市営地下鉄と城北線完乗の旅



 1.計画年休の強要とその使い道

今の支店に転勤してからずっと遅番勤務で、
出社は1:15p.m.、退社は10:00p.m.のシフトだったが、
契約社員の退社と業務見直しなどで、
去年12月から早番に勤務態勢が変わってしまった。
勤務シフトは6:30a.m.から3:15p.m.である。

前年度までは有休消化ノルマが年3日だったが、
“働き方改革”の影響などもあり、
今年度から年5回の計画年休を取ることが求められている。
今まで病院での検査や家庭の事情などで既に4回有休を使っているが、
あと1回を取らなければならず、
出来れば2月までに計画を達成しろと会社から云われていた。
そこで同僚と重ならない日を選んで2月に計画年休を取ることにしたが、
候補の中から2月14日金曜日を計画として提出した。
遅番の時は金曜日が一番忙しく、有休は取り辛かったのだが、
早番では月曜の方が滅茶苦茶忙しく、
むしろ金曜は家庭の事情もあり定時退社している。
この計画年休は許可され、土曜日直も入っておらず、
結果として土日を含め三連休となった。
計画年休を申請した段階では特に予定もなく、
“休まなきゃならないから休む”だけだったのだが、
せっかく休みが3日もあるのだから、
そのうち日帰りでもいいので、
どこか鉄道乗り潰しにでも出掛けようかなと、
漠然と考えていた。

何年か前に会社から土曜に名古屋出張を指示されたことがあった。
しかも後泊も許可されていたので、
こっそり一眼レフカメラを持参し、
翌日、東海交通事業城北線を乗り潰そうかと考えていた。
しかしこの直前に身内に不幸があり、
この出張もドタキャンすることになってしまった。

三連休でこの東海交通事業城北線の乗り潰しに行こうかなと考え始めていた。


 2.名古屋市営地下鉄と城北線のフリーきっぷ

最初は日帰りで東海交通事業城北線を乗り潰そうと思ったが、
名古屋ではまだ地下鉄も未乗車区間がある。

名古屋市営地下鉄・未乗車区間

 東山線/高畑−名古屋
 名城線/大曽根−金山、平安通−大曽根
 名港線/金山−名古屋港
 桜通線/中村区役所−野並

そこで1泊2日で名古屋市営地下鉄の乗り潰しも考えた。
名古屋市交通局のホームページで確認してみると、
通常の切符のほかにもお得な切符として、
一日乗車券や地下鉄全線24時間券などがある。

 バス・地下鉄全線一日乗車券 大人870円
 バス全線一日乗車券 大人620円
 地下鉄全線24時間券 大人760円
 ドニチエコきっぷ 大人620円

基本的にバスに乗る予定はないので、
利用するなら“地下鉄全線24時間券”か、
“地下鉄全線24時間券”、“ドニチエコきっぷ”だろう。
“ドニチエコきっぷ”は土曜、日曜、休日などに適用される。
1泊を考えるなら2日目の15日土曜ならこれが使える。
一方、東海交通事業のホームページを確認してみると、
乗り放題の切符は“城北線ホリデーきっぷ”というのがあり、
これは土曜・休日の1日に限り自由に乗り降りできるというもの。
つまり平日にはフリーきっぷの設定がない。
そうなると必然的に14日金曜日は名古屋市営地下鉄、
15日土曜日に東海交通事業城北線を乗り潰すしかない。

名古屋市営地下鉄では“地下鉄全線24時間券 大人760円”を使うことにした。
地下鉄24時間券はその名の通り、
最初に自動改札を通過してから24時間有効な切符で、
一日乗車券だと旅行客などの場合、
名古屋に到着した段階で昼頃になってしまう場合もあり、
一日乗車券といっても実際には半日しか使えないことも多い。
そこで24時間券にすれば翌日も使えるということになる。


 3.計画決定−ホテルの予約と新幹線乗車券特急券の購入

宿泊先は以前、名古屋出張時に宿泊予定だった、
ホテルルートイン名古屋今池駅前にすることにした。
ここは名古屋市営地下鉄東山線と桜通線の今池駅が最寄りで、
JR中央本線千種にもホテルホームページでは徒歩5分となっている。
そこで1月19日日曜日、ホームページから宿泊予約をする。
プランは10日前早割で宿泊代5%引きになるもので、
価格は6,800円である。

当初は2月14日金曜日は、
東海道新幹線「のぞみ1号」で名古屋に行くつもりだったが、
地下鉄全線24時間券を使用するなら、
ホテル最寄りの今池から千種までをこのきっぷを使うことが出来る。
そこで06:30東京発の東海道新幹線「のぞみ5号」を使うことにした。
これなら名古屋到着は08:11で、翌日は名古屋市営東山線で千種に移動できる。
翌日の15日土曜日は東海交通事業城北線の全駅下車をしても、
13:10には名古屋に戻ってこれる。
このまま帰京してもいいが、
それではさすがにもったいないので、
あおなみ線で金城ふ頭まで行き、「リニア・鉄道館」へ立ち寄ることにした。
ここは2011年6月に一度訪問しているが、
その後、新幹線700系723-9001先頭車と、
新幹線N700系量産先行車X0編成3両が屋外に新規展示された。
そこでこれを取材するために、「リニア・鉄道館」に行くことにして、
18:12名古屋発の東海道新幹線「のぞみ40号」で帰京することにした。
この予定に合わせてホテルを予約した1月19日日曜に、
JR幕張駅の指定席券売機で2月14日金曜日の、
幕張から名古屋までの乗車券と、
東海道新幹線「のぞみ5号」の東京から名古屋までの指定席特急券、
2月15日土曜日の名古屋から幕張までの乗車券と、
東海道新幹線「のぞみ40号」の名古屋から東京までの指定席特急券を購入した。


 4.雨の予報と前日の好転−旅の始まり

ホテルも予約し、新幹線の切符も購入、
後は当日を待つだけとなった。
1週間前の天気予報では、
14日金曜日も15日土曜日も曇り時々雨となっており、
それはずっと変わらなかったが、
出発前日、13日木曜日の夜に最終確認したところ、
14日金曜日も15日土曜日も、
降水確率0%から10%で、“晴れマーク”が並んでいた。
雨を想定してカメラをかばうタオルを持参したり、
防水スプレーを掛けたハイカットのスニーカーを用意したが、
直前になって晴れ用の準備に変更することになった。

前日も雨が降り続いていたが、雨は夜中には止んで、
朝4:00a.m.に起床した時には既に止んでいた。
それでも雨用のスニーカーを選択、5:00a.m.過ぎに家を出る。
雨は降っていなかったものの、辺りは霧に包まれていた。
JR幕張駅で事前に購入した往復切符の「ゆき」で入場する。



05:15発の総武緩行線で秋葉原まで行く。
早い時間ではあるが、やはり平日のため車内は混んでいる。
41分で秋葉原に到着し、京浜東北線南行で東京に出る。
新幹線改札口に切符2枚を重ねてに入場する。



東京駅での乗り換え時間は25分で、少し待合室で時間を潰す。
そのあとホームに上がったがまだ「のぞみ5号」は到着していなかった。
売店で駅弁とお茶を購入して到着を待った。


 5.失態の東海道新幹線と地下鉄TWENTY FOUR

ホームで少し待ってN700系の「のぞみ5号」に乗り込む。
4号車の指定席に座って購入した駅弁を喰う。
購入した駅弁は「東海道新幹線弁当」の700系新幹線バージョンで、
中には「ありがとう東海道新幹線700系記念カード」が入っていた。



裏面には700系のデータが書かれている。



東海道新幹線700系は1999年に登場した車両で、
20年に渡って活躍したが、
N700系誕生で活躍の場が奪われ、
運用も「のぞみ」から「ひかり」や「こだま」になり、
2020年3月8日に東海道からの引退が決まっている。
「のぞみ5号」は06:30に東京駅を出て06:36には品川に到着する。
そこに今座っている座席の切符を持った客が乗り込んできた。
座っているのは5番E席だったが、
自分の切符をよく見ると“4号車3番E席”だった。
「4号車」の“4”だけ見て4番に座ってしまったのだ。
既に駅弁を広げてしまっていたので、
本来の4番E席の切符を持っていた客が3番に座ってくれる。
今まで(多分)100回以上は新幹線に乗っている筈だが、何たる失態!
1時間41分の乗車で名古屋に到着する。
改札を出て名古屋市営地下鉄東山線の乗り場に行き、
券売機で「地下鉄24時間券」を購入する。



このあと後ろに並んでいたおばさんに声を掛けられ、
豊田市まで行きたいんだけれど、
券売機に行き先が載っていないと訊かれた。
そこで豊田市駅は途中の丸の内で舞鶴線に乗り換え、
名鉄直通なので、多車線直通の切符を買えばいいと教えてあげた。
新幹線での失態はこれでチャラにしてくれるかな…。
東山線の改札を潜ると有効期限の日付と時間が記入される。
購入したのは08:18だったが、改札を通過した時間は08:21だった。
明日の8:21a.m.までこの切符は有効なのだ。
24時間で何処まで名古屋市営地下鉄を愉しめるだろうか。


 6.名古屋市営地下鉄完乗の旅−午前編

名古屋市営地下鉄東山線の改札を24時間券で入場、
まずはホテルを予約している今池まで行く。
階段を降りていったら高畑方面にしか乗れなかった。
全く知らなかったが、混雑緩和のため、
ホームに降りる2つの階段を高畑方面と藤が丘方面で分けているようだ。
仕方ないので一度上に登り、藤が丘方面の階段を降りる。
名古屋から5駅目の今池で下車し、地上に出る。
郵便局に用事があったため、改札で駅員に訊いて一番近い出口から地上に出る。
千種郵便局で用事を済ませ、再び地下に降り、
コインロッカーに旅行用バッグを預け、カメラバッグだけ担いで改札を潜る。
ここから名古屋市営地下鉄のみ乗車区間の乗り潰しに挑戦していく。
まずは桜通線に乗り込み、徳重まで行く。



改札を出て地上の様子を取材してから再び入場、
今度は一気に反対側の中村区役所まで行く。
これで桜通線の乗り潰しが完了した。
ここでも地上に出て駅入り口の様子を取材する。



このあと昼食を喰うため、矢場町を目指す。
中村区役所から桜通線で久屋大通まで戻り、
ここで名城線に乗り換えて矢場町まで行く。
矢場町の「矢場とん・矢場町本店」に行く。



近くには台湾ラーメンで有名な「味仙」もある。



しかしこちらは開店が11:30a.m.で到着した時にはまだ開いていなかった。
予定通り「矢場とん・矢場町本店」でわらじとんかつ定食を喰う。
満腹になって矢場町まで戻り、名古屋市営地下鉄乗り潰しを再開する。


 7.名古屋市営地下鉄完乗の旅−午後編

「矢場とん」で昼食を喰い、再び矢場町の改札を潜り、
名城線で隣の上前津に行き、ここで鶴舞線に乗り換える。
上前津で隣の鶴舞に行き地上に出る。
鶴舞線は2015年5月11日に既に完乗しているが、
鶴舞駅はJR中央本線区鶴舞駅とも接続しており、
この駅舎を取材する。



駅舎取材のあと再び名古屋市営地下鉄鶴舞線のホームに降り、
名城線左回りに乗り込み、環状運転している名城線を一周する。
金山から平安通までが未乗車区間だった。
再び上前津に戻ったが、そのまま乗り越して金山まで行く。
ここで名港線に乗り換え終点の名古屋港まで行く。
名港線も全区間未乗車だったがこれで乗り潰しが完了した。
終点の名古屋港で地上に出てみる。



更に港まで歩いて行ってみる。
そこには「南極観測船ふじ」が停泊していた。



現在は現役を引退し、「南極の博物館」として船内が有料公開されている。
入館はせずに外観だけを撮影して再び地下鉄の駅に向かった。
駅に向かう途中にポツポツと雨粒が落ちてきた。
直前の天気予報では雨にはなっていなかったが、
予定外に雨が降り出してしまった。


 8.雨の予定変更と予定変更の変更

名港線を完乗し、再び金山に戻る。
未乗車区間はあと東山線の名古屋から高畑までの区間のみである。
しかしその前に名城線左回りで神宮西に行く。
ここは熱田神宮の最寄り駅で、
JR東海道本線熱田駅も徒歩圏内である。
ここでJR熱田の駅取材と熱田神宮にも行こうかと思った。
しかし外に出てみると思ったよりも雨が強かった。



そこでJR熱田駅の駅取材は断念、熱田神宮の参拝も断念した。
熱田神宮は尾張国三宮で主祭神は熱田大神で、
神体は三種の神器の一つである“草薙剣”である。
創建は西暦646年と伝えられている。
大化の改新が645年なのでその翌年と云うことになる。
再び名城線の駅に戻り、右回りで栄えまで行き、
ここで東山線に乗り換え、終点の高畑まで行く。
しかし雨はますます強くなっており、外には出られなかった。
本当は隣駅の八田でも下車して、
JR関西本線八田駅と近鉄名古屋線八田駅を取材すること予定だったが、
とてもではないが地上での駅取材は出来ない。
八田では下車せずそのまま行く。
しかしまだホテルにチェックインするには早すぎるので、
今池では下車せずそのまま終点の藤が丘を目指した。
東山線は一社を出ると地下から一気に高架に出て、
上社、本郷、藤が丘は高架ホームの地上駅舎である。
そこで終点の藤が丘まで行き、ホームで車両取材することにした。
屋根のある部分で車両取材すれば雨が降っていても可能である。
しかし一社を出たところで車窓を見てみると既に雨は止んでいた。
そこでそこで本郷で下車することにした。



ここで駅舎取材して、隣の上社に行き、ここでも駅取材する。



更に地下駅ながら、一社にも行き、地上に出て駅舎取材する。



このあといったん藤が丘まで行き、改札を出る。
雨はもう止んでいるが雲は張り出していて、
何時また降るか予想も付かない。


 9.今池の夜と朝−24時間の壁

藤が丘でいったん改札を出て駅前を少し散策してから再び入場する。
ホームに上がって車両取材する。
藤が丘は終点だが、ホームに止まったまま折り返すのではなく、
いったん引き込み線に上がり、隣のホームに再入線する。
それを狙って編成写真を撮る。



暫く車両取材してから撤収、始発で今池に戻る。
コインロッカーから荷物を取り出し、
事前にネットで予約しておいたルートイン今池駅前にチェックインする。
ルートインはネット予約すると、自販機で使用できるコインを貰える。
これでお茶を買い、部屋に入って荷物を置いてから再びホテルを出る。



ホテルの周りを散策し、「熟成豚骨ラーメン専門一番軒・今池店」に行き、
白豚骨ラーメン700円、博多明太子ご飯250円など喰う。
セブンイレブン名古屋今池西店でハイボール缶やつまみなどを買い、
ホテルに戻って部屋飲みする。



翌朝は5:00a.m.に起床して大浴場で朝風呂を楽しむ。
部屋の前が大浴場になっており、エレベーターに乗らずに行けるのはいい。
朝食は1階の「花茶屋」で6:30a.m.から無料バイキング、
早めに降りたためにまだ開いていなかった。
入り口の前には黒板に主なメニューが書かれている。



少し待って入り口が開き、「花茶屋」に入場する。



オムレツ、ハム、ベーコン、串カツ、回鍋肉、焼鯖、カレー、味噌汁、
サラダ(キャベツ&レタス、コーン、マカロニサラダ)、ゼリー、コーヒーなど。
名古屋らしく、味噌汁は八丁味噌が使われていた。
部屋に戻って歯を磨いてからチェックアウトする。
事前の予定では今池から隣の千種に行き、
ここからJR中央本線で勝川に行くことになっていたが、
考えてみれば名古屋市営地下鉄東山線は名古屋まで行っている。
そこで予定よりも早めにチェックアウトし、
名古屋まで行ってここで旅行用バッグをコインロッカーに預けることにした。
これなら城北線の駅取材でも荷物が邪魔にならずに済む。
昨日購入した地下鉄24時間券は08:21まで有効である。
有効期限内に名古屋に行くことにして、チェックアウト時間を計算したのだ。


 10.名古屋へ予定変更と勝川の徒歩移動

当初の予定では今池の隣駅の千種からJR中央本線に乗り換え、
旅行用バッグを持ったまま勝川を目指すことになっていたが、
早めにホテルをチェックアウトして、
JR中央本線への乗り換えを名古屋に変更することにした。
7:35a.m.頃、宿泊していたホテルルートイン名古屋今池駅前をチェックアウトする。
名古屋市営地下鉄東山線で名古屋まで出て、
広小路口3番コインロッカーに旅行用バッグを預ける。
これで城北線取材で機動力を稼げる。
08:02名古屋始発の普通列車多治見行きに乗り込む。
名古屋から勝川まではSuicaを使用する。
勝川に到着したのは08:20で、ここから城北線に乗り換える。
城北線はJR東海が第三種鉄道事業者で、
東海交通事業が第二種鉄道事業者なのだが、
両社の勝川駅は少し離れている。
JR勝川駅は単式ホーム2面2線構造になっており、
上下線のホームの間には2線分の間が開けてある。



将来的には城北線がここまで延伸してきて、
その時には島式2面4線構造になることを想定しているのだろう。
改札を出て駅舎取材し、そのあと城北線を目指す。
JRの駅員に行き方を機構と駅舎に入ったら、
ガラスに行き方が貼ってあった。



地図だけではなく写真入りで分かりやすい。
多分多くの人に訊かれて、駅員も辟易していたのだろう。
約400mと書かれていて、迷わなければ5分くらいで行ける距離である。
張り紙を撮影してそれを見ながら城北線勝川駅を目指す。
おかげで迷わず行くことが出来た。
城北先勝川駅に到着する頃、ちょうど折り返し列車が到着していた。


 11.城北線−フリーきっぷ購入と勝川駅

JR勝川駅から地図通りに歩いて行くと、
城北線勝川駅には列車がちょうど入線するところだった。



JRの方から歩いて行くと、こちら側に専用の入り口がある。



本当は反対側に駅名表示がされており、
そちら側を取材したかったが、
列車の折り返し停車の時間が分からなかったため、
表からの駅舎取材は断念して階段を上り、ホームに行くことにした。
ホームには既にキハ11-302が停車していた。



車内に乗り込み、運転手からホリデーフリーきっぷを購入する。

cv

価格は740円で、これで全駅下車取材を決行する。

勝川駅は単式1面1線の高架ホームを有する。
城北線の起点駅だが、中央本線勝川駅からは約500mの距離が離れており、
JRから乗り換えにはいったん改札を出て徒歩移動が必要となる。
中央本線勝川駅は城北線乗り入れを想定して、
島式2面4線構造を想定して建設されているが、
現時点で線路は繋がっておらず、
城北線乗り入れ予定の部分には線路は設置されていない。
そのため現時点のJR勝川駅は単式2面2線構造になっている。

08:47勝川発の列車で比良を目指す。


 12.城北線−比良駅と味美駅

08:47に勝川を出た列車で2つ先の比良に行く。



到着は08:54で下りの09:20が来るまでの26分で駅取材する。



比良駅は相対式2面2線の高架ホームを有する。
1番線は下り勝川方面、2番線上りは枇杷島方面が使用、
隣には名古屋第二環状自動車道が走り、
駅前には新地蔵川の土手が広がる。
少し時間があったので、近くの蛇池神社まで行ってみる。



比良駅に戻って09:20発の下り列車に乗る。

隣の味美には3分で到着する。



このあと再び上りで09:38で尾張星の宮を目指す。
駅取材の時間は18分で、駅の外に出てみる。



味美駅は島式1面2線の高架ホームを有する。
1番線が下り勝川方面、2番線が上り枇杷島方面が使用する。
ここも名古屋第二環状自動車道が並行して走り、
更に国道302号名古屋環状2号線が地上を走っていて、
それを渡るための地下道が設置されている。



味美駅の出入り口もこの地下道から入るようになっている。
駅周辺を散策することもなく、ホームに上がって下り列車を待つことにする。


 13.城北線−尾張星の宮駅と小田井駅

味美で09:38の列車に乗り込み、尾張星の宮に行く。
何回か列車を乗り継いでいるが、
乗り込む列車は何れもキハ11-302だった。



尾張星の宮には09:49に到着し、10:02に下りに乗ることにする。



本当は尾張星の宮から徒歩5分、249mの距離にある、
「信長ラーメン清洲本店」で昼食を喰う予定にしていたのだが、
開店が10:30a.m.からで尾張星の宮到着が早すぎたため、
ここでの昼食は断念し、駅取材のみで13分の滞在で隣の小田井に行く。



この駅に入線する途中で名鉄犬山線をオーバーパスする。
更に高速道路の先に駅も見える。
そこで小田井ではこの名鉄の駅も取材することにする。



徒歩でこの駅を目指すこととして、名鉄の線路沿いに駅を目指す。
名鉄の駅は上小田井という駅で、この駅を外から取材して同じ道を戻り、
10:42の上りで枇杷島まで行く。


 14.枇杷島の彷徨と直接乗り換えのあおなみ線

枇杷島はJRとの共同駅で、基本的にはJR東海の駅である。
そのため城北線利用者は列車を降りる時に精算し、
その時同時に乗車証明書を受け取り、改札を出る時に使用、
そのまま東海道本線に乗り換えた時には、
この乗車証明書で枇杷島からの運賃を精算することになる。
しかしホリデーフリーきっぷでは必要がないためくれなかった。
このあと枇杷島で昼食を喰うべく、いったん改札を出る。
城北線の車内でGoogleで調べ、地図を見ながら向かったが、
本来は東口から出なければならなかったのが、
西口に出てしまい、そのため地図を見てもよく分からず、
新川の河原まで行ってから漸く間違いに気付き、
高架下の道を潜って東側に出て駅前まで戻り、
駅近くで探した「ブルペン」という喫茶店に入る。
ここは地元の人間が集まるような店で、
生姜焼カレー600円を喰った。
このあと再びJR枇杷島駅に戻る。



ここからSuicaで入場、隣の名古屋まで行く。
このあとあおなみ線に乗り換えるのだが、
元々の予定ではここまでは旅行用バッグを持ち歩き、
ここで初めてコインロッカーに入れる予定だったが、
朝の予定を変更して朝一で名古屋まで来て、
旅行用バッグをコインロッカーに入れていたため、
改札を出る必要がなくなったため、
中間改札をSuicaで通過、そのままあおなみ線に入る。
ここから終点の金城ふ頭まで行き、リニア・鉄道館に行く。


 15.リニア・鉄道館−700系とN700系量産先行車

リニア・鉄道館は2011年6月18日に一度訪問しているが、
そのあと700系新幹線先頭車723-9001と、
N700系X0編成3両が新たに収納され、
それを観るために2度目の訪問となった。



今回の訪問は全壊と違ってそれほど混んではおらず、
ほとんど並ばず入場できた。
券売機で入場券1,000円を購入した。



ゲートを潜り、館内に入場する。
受付を入るとまず鉄道の歴史を代表する3両が展示されている。



蒸気機関車C62形、新幹線試験車両300X、
そして施設名にもある通り、
マグレブリニア試験車両MLX01-1である。
空にその奥に行くと新幹線を中心に、
鉄道の歴史的にも貴重な車両がずらりと並んでいる。



さらに屋外展示が以前訪問した時には117系だった車両が、
N700系3両に変わっていた。



これは単なる展示車両というだけではなく、
車内を休憩スペースとして提供している。
展示車両を十分に取材し、2:00p.m.過ぎにはここを出る。


 16.レイヤーさんとレゴランド−金城ふ頭の休日

リニア・鉄道館を出た時にはまだ帰りの新幹線まで4時間あったので、
金城ふ頭の駅を通り過ぎ、そのままファニチャードームに行く。
ペデストリアンデッキにはコスプレをした人と何度もすれ違った。
そういえばリニア・鉄道館の中でも、
C62形蒸気機関車の前で自動するレイヤーさんがいたし、
入り口の前でもハイジのコスプレをした男がいた。
そのまま市営駐車場から歩道橋を渡り、メイカーズピアに行く。



ここでもレイヤーさんがたくさんいて、撮影会などが行われていた。
詳しいことは分からないが、
ここでコスプレ大会が行われているのかもしれない。
ここに来る時に謎の派手な建物があり、そこに向かって行ってみた。



それはレゴランドホテルだった。
その反対側にはレゴランド・ジャパンがあった。



名古屋にレゴランド・ジャパンは2017年に開業した、
レゴブロックをテーマにしたレジャーランドであり、
テレビでも何度か芸能人が訪問する番組が放送されていたのを観たことがある。
しかしそれが金城ふ頭だとはここに来るまで知らなかった。
子供の頃に遊んだのはダイヤブロックであり、
レゴブロック派ではなかったため、あまり興味がなかったのだ。
勿論入場はせずにそのままあおなみ線金城ふ頭駅に向かった。


 17.エヴァなあおなみ線とリベンジ−近鉄とJRの八田駅

メイカーズピアからあおなみ線金城ふ頭駅まで戻り、
入線してきた車両に乗り込む。
金城ふ頭駅で乗り込んだあおなみ線1000形05は、
綾波レイのラッピング車両だった。



綾波レイはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のキャラクターで、
エヴァンゲリオン零号機のパイロットである。
何故、綾波レイなのか分からなかったが、
名古屋まで戻り、そこでパネルを発見して漸く訳が分かった。



それは「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が、
2020年6月27日に公開されるのに合わせ、
「エヴァンゲリオン中京圏プロジェクト」として、
あおなみ線を「あやなみ線」として、映画とタイアップしているようである。
つまり、路線名による駄洒落がタイアップの原点のようだ。
名古屋まで戻っても3:00p.m.過ぎで、
帰りの新幹線までにはまだ3時間の余裕がある。
名古屋はJR東海だけではなく、近鉄線や名鉄線も接続する。
そこで残りの3時間で私鉄の車両取材をしようと思い、
まずは目に付いた近鉄の名古屋駅に行ってみた。
そこで運賃表の路線図を見て、下車する駅を探したところ、
そこに昨日地下鉄で訪問する予定にしていて、
大雨で断念した八田駅があったことに気付いた。
昨日の予定では地下鉄で訪問し、
JRと近鉄の駅の駅は駅舎取材のみを予定していたが、
折角なので近鉄で八田駅まで行き、ここで駅取材してから徒歩移動で、
JR東海の八田駅を取材してJRで名古屋駅まで戻る。

まずは近鉄普通列車で近鉄八田まで行く。
直ぐには改札を出ず、ホームで通過する列車の車両取材などする。
近鉄八田駅は島式2面4線の高架ホームを有する名古屋線の駅で、
1番線が下り待避線、2番線が下り主本線、
3番線が上り主本線、4番線が上り待避線となっている。
通過する21000系「アーバンライナーplus」を撮影。



そのほかにも何回か通過する列車や停車する列車を撮影、
列車撮影を堪能してから改札を出て駅舎取材した。
このあと近接するJR八田駅に行き、ここでも駅舎取材する。
改札を入場し、ここでも通過列車を取材する。
JR八田駅は単式1面1線と島式1面2線の、
計2面3線の高架ホームを有する関西本線の駅である。
単式ホームの1番線が下り主本線、
2番線が上下線の待避線、3番線が上り主本線となっている。
ここで通過列車などの撮影に興じていたら、日は少しずつ傾きかけてきた。
人間の目では午前も午後も陽の光はそれほど変わらないように感じるが、
レンズを通すと陽が緩くなっているのがよく分かる。



4:00p.m.過ぎまで八田駅で車両取材し、隣の名古屋まで戻る。
名古屋駅でも停車車両や通過する貨物線の機関車などを取材した。


 18.名古屋駅の日常と台湾ラーメン−旅の終わり

名古屋駅に戻って暫く構内で車両取材する。
貨物列車や特急など取材、313系セントラルライナー色も見掛ける。



十分に車両取材してからSuicaで改札を出る。
まだ十分に時間があるため、名古屋駅で夕食を喰うことにして、
駅構内を歩いて夕食を喰えるような店を探す。
土曜日の夕方でどの店も混んでいる。
その中で「味仙・JR名古屋駅店」を見つけてここに入る。
“味仙”は台湾ラーメンで有名な店で、
昨日、本店の前に行くも「矢場とん・矢場町本店」に入ったため、
「味仙」の台湾ラーメンは喰ったことがなかった。
元々辛いものはそれほど得意というわけではないので、
台湾ラーメンがメニューにあっても頼むことはなかったが、
せっかく名古屋に来たのだからと思い、
少し入店まで待たされたがここに入ることにした。
オーダーは台湾ラーメン〈生玉子入り〉820円である。
そのあと土産など買い、新幹線改札を入場する。



天むすやビールなどを買い、18:12発の「のぞみ40号」に乗り込む。



1時間41分で東京に到着する。
東京始発の快速で津田沼まで戻り、緩行線に乗り換えて帰る。





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