札幌市電と地下鉄の完乗の旅



 1.北海道の宿題と北海道新幹線札幌延伸

北海道にはJR北海道、道南いさりび鉄道、札幌市営地下鉄、
札幌市電、函館市電の5つの鉄道会社が存在する。

 JR北海道/北海道新幹線、函館本線、室蘭本線、日高本線、
       留萌本線、根室本線、宗谷本線、石北本線、釧網本線、
       海峡線、札沼線、千歳線、石勝線、富良野線
 道南いさりび鉄道/江差線
 札幌市営地下鉄/南北線、東西線、東豊線
 札幌市電/一条線、山鼻西線、山鼻線、都心線
 函館市電/本線、湯の川線、宝来・谷地頭線、大森線

そんな中で、JR北海道、道南いさりび鉄道、函館市電は全区間完乗した。
未乗車区間が残っているのは札幌市営地下鉄では、
東西線の大通から新さっぽろの11.6kmと、
東豊線のさっぽろから福住までの6.9kmの区間である。
また札幌市電は都心線、西4丁目からすすきのの0.4kmの区間である。
都心線は2015年12月20日に西4丁目線を復活させる形で開業した。

札幌市営地下鉄と札幌市電の未乗車区間は、
北海道新幹線が札幌延伸になった時に同時に取材しようと考えていた。

北海道新幹線は東北新幹線新青森と相互直通する形で建設された、
JR北海道が営業主体の新幹線路線である。
2016年3月26日に新青森から新函館北斗までの148.8kmが部分開業している。
また新函館北斗から札幌までの211.5kmも現在建設中で、
現在では2030年に開業の予定である。
これもあくまで予定であり、予定が先延ばしになる可能性もある。
そこで北海道新幹線札幌延伸を待たずに、
未乗車区間の乗り潰しを出来ないかと検討し始めた。

乗り潰しだけを考えたら、飛行機の往復なら日帰りでも可能である。
しかしそれではあまりにも能がないので、
帰りは新函館北斗から北海道新幹線のグランクラスの旅を愉しむとして、
1泊2日で計画することにした。
行きは飛行機で羽田から新千歳まで行き、
札幌市営地下鉄と札幌市電の乗り潰しをする。
当日移動で函館まで行き、ビジネスホテルに宿泊する。
翌日朝に新幹線で帰ったのではこれも能がないので、
函館市電の車両取材、電停再取材をして、午後から北海道新幹線で帰京する。


 2.札幌市電と地下鉄完乗計画第1案

札幌市電と地下鉄の乗り潰しについて、
日程的に9月19日月曜日敬老の日を利用して、
9月18日日曜日からの1泊2日に予定することにした。
約10ヶ月前の2021年11月に大まかな予定を組んでみた。

 2022年9月18日日曜日

羽田空港07:00離陸のANA051便で新千歳空港に行く。
快速エアポートで札幌までで、ここからまずは札幌市営地下鉄の取材を開始する。
以前は札幌市営地下鉄も札幌市電も同じ札幌市交通局の路線だったため、
同じ乗り放題きっぷで両方の路線に乗ることが出来たが、
2020年4月1日に札幌市電は上下分離式に移行、
施設や車両は札幌市交通局が所有するが、
運行は札幌市交通事業振興公社が行うことになった。
その影響で乗り放題きっぷも別々になってしまった。
札幌市営地下鉄は「ドニチカキップ」520円を購入し、
東西線の大通から新さっぽろ、東豊線のさっぽろから福住を乗り潰す。
大通から南北線に乗り換え、中の島に移動、
「札幌の味噌ラーメンすみれ・中の島本店」で昼食を喰う。
午後から札幌市電の乗り潰しに挑戦する。
「どサンこパス」370円を購入して、
都心線の西4丁目からすすきのを乗り潰し、
中間の狸小路電停の取材する。
時間まで電車事業所前電停で車両取材し、
16:38札幌発の−特急「北斗20号」で3時間49分掛けて函館に移動する。
ルートイングランティア函館駅前にチェックインする。
いったん荷物を置いてから夕食は「ラッキーピエロ函館駅前店」に行く。

 9月19日月曜日

ホテルの天然温泉で朝風呂を愉しみ、ホテル無料バイキングで朝食を喰う。
ルートイングランティア函館駅前をチェックアウトし、
「函館市電市電1日乗車券」600円を購入して、
2系統・5系統の湯の川、函館アリーナ前、深堀町、五稜郭公園前、
中央病院前、新川町、松風町、函館駅前、市役所前、魚市場通、
2系統の宝来町、谷地頭を再取材する。
昼食は「五島軒・函館カレーEXPRESS五稜郭タワー店」で取る。
13:02函館始発のはこだてライナーで22分掛けて新函館北斗まで行き、
24分の乗り換えで東北・北海道新幹線「はやぶさ34号」に乗り込む。
可能であればグランクラスを予約し、4時間16分で東京まで戻る。

この計画に合わせ、行きの飛行機をANAのホームページから予約した。

 2022年9月18日(日) ANA 051
東京(羽田)(07:00) - 札幌(千歳)(08:30)
普通席 スーパーバリュー75K
座席番号 10K
 運賃額 15,060円

この段階でホテルはまだ予約開始になっていなかったので、
定期的にホームページを見ながら予約開始になるのを待った。


 3.機材変更による予約座席の変更とSKiPの終了

2021年11月3日にANAのホームページから、
札幌市電と地下鉄の乗り潰し計画に合わせ、
2022年9月18日ANA051便を予約したが、
翌年、2022年1月22日にANAからスマホにメールが届いた。

 【ANA国内線】2022/9/18 ANA 051 機材変更のお知らせ

そこには、

 お客様の予約内容に変更が生じました。
 ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
 以下のリンクより、最新の予約情報をご確認ください。

と書かれていた。
ANAのホームページにアクセスしてその内容を確認すると、
予約時に予定した機材(飛行機の種類)が変更になったようだ。
そのことにより、事前に指定していた座席の位置も変更になったとのこと。
機材変更があるとは思っていなかったので前の機材は分からないが、
新しい機材はボーイング777-200で、
予約した席が10Kから5Aに変更になった。
10Kは進行方向右側の窓際の席だったが、
5Aは左側の窓際の席となる。
しかも1から4はビジネスクラスの席なので、
5Aはエコノミーの最前列となる。

2月になり「ルートイングランティア函館駅前」の予約が可能になり、
ホームページから予約を入れた。

 チェックイン日 : 2022年09月18日
 ご到着予定時刻 : 21:00
 チェックアウト日 : 2022年09月19日
 プラン名 : 【早割り!28日前からの予約でもっともっとお得に宿泊♪】
 室料総合計 : 9000 円(税込)
 客室タイプ : 禁煙シングル

これであとは予定の1ヶ月前になったら、
9月18日日曜日の特急「北斗20号」の札幌から函館と、
9月19日月曜日の海道・東北新幹線「はやぶさ34号」の、
新函館北斗から東京までのグランクラスを予約すれば準備完了だ。

4月8日金曜日にネットニュースで見つけたのだが、
それによるとANAは国内線「SKiPサービス」を終了するという。
さらには自動チェックイン機も取り扱いを終了するようだ。
終了予定は2023年3月31日の予定で、
それに合わせて翌4月から国内線自動チェックイン機も順次終了する。
「SKiPサービス」は事前にチケットを購入、座席指定しておけば、
受付カウンターでチケットを発行せずに保安検査場に直接進める。
それが出来なくなってしまうということだ。
これには目が点になってしまった。
今回の札幌市電と地下鉄の完乗の旅には「SKiPサービス」は使えそうだが、
今後はこれが使えないようになる。
代わりにスマホを使ったチェックインの方法がリリースされているみたいだが、
日本国民が必ずスマホを持っているわけではないし、
万が一バッテリー切れで使えない場合はどうなるのか。
スマホのアプリ連動は確かに便利だが、一抹の不安も残る。


 4.ウポポイ入場の検討と断念−計画決定

テレビのCMで知ったのだけれども、
アイヌ民族の文化などを紹介した施設「ウポポイ」が誕生した。
これは1984年に開館した「アイヌ民族博物館」を2020年に一度閉館し、
“民族共生象徴空間”としてアイヌ民族博物館を中心に、
国立民族共生公園、慰霊施設などを備えたナショナルセンターに生まれ変わった。
その愛称が「ウポポイ」で、アイヌ語で「(大勢で)歌うこと」を意である。
最寄り駅はJR白老駅で、ウポポイまで約500m、約10分の距離とである。

JR白老駅は室蘭本線の駅で、特急「北斗」も一部は停車する。
そこでこれを取材出来ないかと考えてみた。
最初の予定では9月18日日曜日に札幌での取材を終えたあと、
16:51札幌発の特急「北斗20号」で3時間48分掛けて函館に行くことにしていた。
特急「北斗20号」を白老で下車すると17:56で、
次の特急「北斗22号」は19:48白老発で函館には22:31に到着する。
この列車は特急「北斗」の最終列車である。
白老での乗り換え時間は1時間52分である。
「ウポポイ 民族共生象徴空間」の公式ホームページによると、
令和4年8月30日から同年10月31日の開館時間は、
平日は9:00a.m.から6:00p.m.まで、土日祝は9:00a.m.から8:00p.m.までである。
確かにこれなら十分に訪問も可能だが、
白老到着が17:56で夕方になってしまい、自然光での駅舎取材には厳しい。
それに函館到着も22:31と夜遅くなってしまう。

そこで札幌の出発を1本早い特急に変更してみる。
1本早い特急「北斗18号」は札幌15:34発で白老到着は16:35で、
そのあとの特急「北斗20号」は17:56で、滞在時間は1時間21分である。
「ウポポイ 民族共生象徴空間」の公式ホームページによると、
「JR白老駅(北口)から徒歩でご来園いただく場合は、
ウポポイまで約500m(約10分)です。」とあり、
滞在時間は1時間は確保出来る。
これなら函館到着も20:39とそれほど遅くならない。
しかし駅取材なども考えると滞在時間はもっと短くなるし、
出来ればこの町で夕食も取りたい。
いろいろと考えた上、結局ウポポイへの訪問は断念した。
しかしここでの駅取材は魅力があるし、
それに札幌から函館まで一気に行くよりは、
途中で下車した方が精神的にも楽である。
そこで結局ウポポイへの訪問は断念したが、
白老駅での下車はそのまま決行することにした。


 5.札幌市電と地下鉄完乗計画第2案

札幌から函館に移動の途中、白老で下車し、
駅取材してここで夕食を喰うことにして、
改めて予定を組んでみた。

 2022年9月18日日曜日

羽田空港07:00離陸のANA051便で新千歳空港に行く。
ここから快速エアポートで札幌まで出て、
まずは札幌市営地下鉄の「ドニチカキップ」520円を購入し、
東西線の大通から新さっぽろ、東豊線のさっぽろから福住を乗り潰す。
大通から南北線に乗り換え、中の島に移動、
「札幌の味噌ラーメンすみれ・中の島本店」で昼食を喰う。
午後から札幌市電の乗り潰しに挑戦、「どサンこパス」370円を購入して、
都心線の西4丁目からすすきのを乗り潰し、中間の狸小路電停の取材する。
電車事業所前電停に移動して車両取材、2:30p.m.に撤収する。
15:34札幌発の特急「北斗18号」で1時間1分かけて白老に到着する。
1時間21分の滞在時間で駅取材と夕食を済ませ、
白老駅17:56発の特急「北斗20号」で2時間43分かけて函館まで行く。
ルートイングランティア函館駅前にチェックインして、
「ラッキーピエロ函館駅前店」で夜食をテイクアウトしてホテルで部屋飲みする。

 9月19日月曜日

この日は第1案と変更はなし。
ホテルの天然温泉で朝風呂、無料バイキングで朝食、
ルートイングランティア函館駅前をチェックアウトし、
「函館市電市電1日乗車券」600円を購入する。
2系統・5系統の湯の川、函館アリーナ前、深堀町、五稜郭公園前、
中央病院前、新川町、松風町、函館駅前、市役所前、魚市場通、
2系統の宝来町、谷地頭を再取材する。
昼食は「五島軒・函館カレーEXPRESS五稜郭タワー店」で取る。
13:02函館始発のはこだてライナーで22分掛けて新函館北斗まで行き、
24分の乗り換え、東北・北海道新幹線「はやぶさ34号」で帰京する。


 6.指定席特急券と乗車券の別購入

9月18日日曜日、当初の予定では15:34札幌発の特急「北斗18号」で1時間1分、
16:35に白老へ到着し、1時間21分の乗り換え時間で夕食と駅取材をして、
17:56白老発の特急「北斗20号」で2時間43分かけて函館まで行くことになっていた。
しかしよく考えてみると白老で下車するなら敢えて函館行きの特急でなくてもいい。
そこで調べてみると特急「北斗18号」の約30分後、
16:03に札幌を発車する特急「すずらん8号」室蘭行きがあることを知った。
この特急も白老に停車し、東室蘭から室蘭方面に行く。
乗車時間は1時間5分で白老での乗り換え時間は48分となる。
ウポポイを訪問しないのならこの時間で十分である。
これならその分札幌での市電取材に時間が割ける。

この計画で1ヶ月前の2022年8月18日木曜日午前中にえきねっとで、
札幌から白老までの「すずらん8号」の指定席特急券1,680円と、
白老から札幌までの「北斗20号」の指定席特急券6,610円を購入、
当日出社前に幕張駅の指定席券売機で発券した。
翌日8月19日金曜日午前中にえきねっとで、
新函館北斗から東京までの「はやぶさ40号」の新幹線特急グランクラス券28,580円を購入、
翌日20日土曜日の出社前に幕張駅の指定席券売機で発券した。

今回は青春18きっぷを使うわけではなく、
全区間の乗車券も事前に準備しなければならない。
そこで特急券のみをえきねっとで購入し、
乗車券はみどりの窓口で直接購入することにしたのだ。
同一行程ならえきねっとでも同時に購入できるが、
今回は札幌から白老で途中下車して函館まで行くため、
特急券は2枚になるが、乗車券は1枚なので同時発行が不可能なのだ。
それに特急券は早めに座席を指定したいために1ヶ月前に購入したが、
乗車券は別に当日でもかまわない。
さすがに札幌で購入するのは面倒なのでみどりの窓口に行って、
9月18日日曜日の札幌から函館と、
9月19日月曜日の新函館北斗から幕張の乗車券を購入することにした。
函館から新函館北斗の区間はSuicaを使用することにする。

8月29日月曜日、津田沼駅のみどりの窓口に行って、
乗車券を購入することにした。
しかし担当した窓口の職員によると、
札幌から幕張までの乗車券にした方が割安とのこと。
更に函館から新函館北斗までの区間は往復切符を別購入することで、
全区間の乗車券を準備できるとのこと。
そこで札幌市内から幕張までの乗車券14,850円と、
新函館北斗から札幌までの往復乗車券880円を購入した。
札幌市内から幕張までの切符は7日間有効で、
この切符で「すずらん8号」に乗車して白老で途中下車、
白老から札幌までの「北斗20号」は、
白老から新函館北斗までは札幌から幕張までの乗車券、
新函館北斗から函館までは往復乗車券の(ゆき)の2枚のきっぷを使用する。
往復乗車券も有効期間は2日間で、
翌日9月19日月曜日も有効である。
函館から新函館北斗までは往復乗車券の(かえり)を使用し、
新幹線改札で事情を話して函館からの乗車券で入場することになる。
これで乗車券の準備も完了した。

準備完了と思ったが、9月18日日曜日の空港連絡バスを予約していなかった。
9月12日月曜日に予約を入れた。
予約番号は「108」だった。


 7.再びの機材変更による予約座席の変更−初めての窓際でない席

指定席特急券、乗車券を購入し、あとは本当に当日を待つだけとなった。
そんなある日、ANAから再びメールが届いた。

 【ANA国内線】2022/9/18 ANA 051 機材変更のお知らせ

そこには、

 お客様の予約内容に変更が生じました。
 ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。
 以下のリンクより、最新の予約情報をご確認ください。

と書かれており、アクセスしてみると、
また「ご予約の使用機材が変更になりました。」とあった。
使用機材は前回と同じボーイング777-200だが、
前回の使用機材は392席だったのに対し、
今回の使用機材は405席になっていた。
しかも座席が5Aから5Eに変更になっていた。
ボーイング777-200の405席の機材は、
エコノミークラスは窓際3列、中央4列になっており、
5Eは中央の左から2番目の席である。
前回同様、5番はエコノミークラスの最前列であるが、
窓際でなくなってしまったことは残念だ。
今まで何度も飛行機には乗ったことがあるが、
窓際の席が取れなかったのはは、実は今回が初めてである。
飛行機移動は窓からの景色も楽しみの一つなのだが、
それが奪われたというのは非常に残念である。
それだけ利用者も戻ってきたということなのだろうか。


 8.雨の予報と持参機材の変更−旅の始まり

天気予報は旅行日が近づくにつれて、どんどん悪くなっていった。
日本気象協会tenki.jpにると、
9月14日水曜日1:00a.m.時点の3時間天気は、
18日に日曜日の札幌の天気は、
18時までは降水確率40%から50%で“曇り”マークで、
札幌を離れる18時になって降水確率90%、“雨マーク”、
19日月曜日の函館の天気は朝から夜まで“雨マーク”が並んでいた。
しかし2日前の11月16日金曜日、11:00p.m.時点の天気では、
18日日曜日の札幌の天気予報は09時までは“曇り”マークだったが、
10時からは12時は“小雨”、13時から18時は“弱雨”マークになっていた。
降水確率も40%から70%になっていた。
逆に19日月曜日の函館の天気は09時までは“曇り”マークだった。
10時から15時は“弱雨”マークで降水確率70%、
16時からはまた“曇り”マークになり降水確率も40%に戻っていた。
つまり降ったり止んだりの天気ということになる。

いずれにしても雨に悩まされる日程になりそうだ。
一眼レフカメラはCanon Digital EOSシリーズの、
7Dと90Dを持っている。
基本的には90Dを中心に使っているが、
雨の予報の場合、予備機の7Dを使用することにしている。
最初は90Dを持参する予定でいたが、
雨での撮影が想定されるため、
出発前日の夜に90Dから7Dに変更、
カメラの変更に合わせて持参するレンズも18mm-200mmに変更した。

前日は飲酒せず、会社から帰って夕食、入浴して直ぐに寝た。
それでも翌日は3:50a.m.起床で睡眠不足は否めない。
更に旅行を予定していた時点では全く想定していなかったのだが、
4日前に引越をして、その後片付けや手続きなどで疲弊していた。
旅行の準備は引越前に終わらせていて、
当日にスマホと財布だけを持参すればいいように準備していた。
そして2022年9月18日日曜日、
初電から2本目の総武緩行線で津田沼に出て、
電話で事前予約していた空港リムジンバスに乗り込む。
JR津田沼駅を05:05に出発する便で、
料金1,250円はSuicaで支払う。
朝早い便ということもあって渋滞に巻き込まれることもなく、
予定の06:00より少し早い時間に羽田空港第2ターミナルに到着する。
台風14号の影響もあって空の便は一部に変更などもあるようだが、
台風から遠い北海道では直接の影響もなく、
予定通りに運航しているようだった。


 9.窓が見えない席の空の旅

京成バスの空港連絡バスは予定の06:00より少し前に、
羽田空港第2ターミナルに到着した。
空港アクセスには連絡バスのほか、東京モノレールや京急もあるが、
どちらも地下にホームがあり、国内線出発ロビーのある2階まで、
移動に時間が掛かるのが難点である。
それに対して空港連絡バスは2階のロビーに横付けしてくれるので、
バスを降りて建物に入ったらカウンターや保安検査場が目の前である。
この利便性の良さが空港連絡バスの魅力である。



 ※プライバシー保護のため一部加工しています

保安検査場を無事通過して、指定されている53搭乗口に移動する。
今回乗り込むANA051便に充当されるボーイング777-200は、
既にボーディングブリッジが接続されていた。



売店ANA FESTAで空弁「東京名物海苔弁」1,080円を購入、
窓から駐機中の飛行機を見ながら朝食を堪能、
出発時間が来るのをゆったりと待った。



 ※プライバシー保護のため一部加工しています

予定通り、ボーイング777-200に乗り込み、離陸を待つ。
2度の変更を経て予約された座席5Eはエコノミークラスの最前列中央で、
前に座席がないため、ポケットは壁に直接付けられている。



予定通りに離陸して1時間半の空の旅になった。



ドリンクサービスで頼んだコンソメスープの紙コップには、
何故か「鬼滅の刃」のロゴが書かれていた。
たぶん、コラボか何かがあるのだろう。



外が見られず退屈な空の旅だったが、
モニターは真ん前で見ることが出来た。
予定では08:30到着になっていたが、
新千歳空港到着は5分遅れになっていた。


 10.雨の降り出しと月寒中央と福住の彷徨

ANA051便は予定より5分遅れて新千歳空港に到着する。
この時はまだ雨は降っていなかったが、空は雲に覆われていた。



新千歳空港の地下には千歳線の新千歳空港駅がある。
空港内から直接地下に降りることが出来る。
新千歳空港到着が5分遅れたため、
予定していた新千歳空港08:52発の札幌行きエアポート89号に間に合わなかった。



仕方がないので次のエアポート91号に乗車する。
これは09:06に新千歳空港に始発して、札幌で3分停車して小樽まで行く。
札幌到着は09:44の予定である。
このあとの予定は札幌市営地下鉄に移動して、
ドニチカキップ520円を購入して東豊線の乗り潰しに出掛ける。
しかし新千歳着陸が5分遅れになって、
快速エアポートも1本遅れになってしまったため、
札幌での乗り換え時間が切符購入も含めて2分になってしまった。
予定表を隈無く見ていて思いついたのだけれども、
札幌市営地下鉄の未乗車区間は、

 東西線/大通−新さっぽろ
 東豊線/さっぽろ−福住

である。
乗り込んだ快速「エアポート」も新札幌に停車する。
つまり、札幌まで行って新札幌まで往復しなくても、
新札幌で下車して地下鉄に乗り換え、
新さっぽろから大通まで移動すれば、
この段階で東西線の未乗車区間を完乗することになる。
これによって東西線の往復の時間を時短出来る。
それに細かなことをいえば、新千歳から札幌まではSuicaを使用している。
そのため新千歳空港から札幌まで行くと1,150円だが、
手前の新さっぽろで下車すると880円で済む。
つまり270円お得である。
そこで新札幌で下車してそのまま地下に移動し、
券売機でドニチカキップ520円を購入した。



この企画切符はその名の通り、土日にのみ発売される、
札幌市営地下鉄全区間1日乗り放題の切符である。
今回は東西線は片道になってしまったが、
それでも全区間で830円掛かるので、この切符を購入した方がお得である。
これでまず大通りまで行き、いったん地上に出てみる。
既に雨は本降りになっていた。
仕方がないので地下街を札幌駅まで移動し、
LOWSON札幌駅北口前店でビニール傘を購入、
そのまま東豊線のさっぽろ駅に行き、東豊線の乗り潰しに挑戦する。
予定では南北線中の島に行き、「すみれ・中の島本店」で味噌ラーメンを食べるつもりだったが、
本降りの中を片道700mを歩きたくない。
そこでネットで福住駅近辺で昼食を喰えそうな場所を探し、
ひとつ手前の月寒中央で下車して昼食を喰えそうな場所を探したが、
日曜ということもあって閉まっている店が多く上手く探せなかった。
そこで終点の福住まで行ってみたが、
この日は日本ハムと千葉ロッテとの公式戦がデーゲームであったようで、
札幌ドームに向かう日本ハムファンで駅も地上の道も溢れていた。
ここでは飲食店を探すことは困難と判断し、
東豊線でそのまま大通まで戻ることにした。
取り敢えず、思い通りに昼食は喰えなかったけれど、
札幌市営地下鉄の完乗は達成した。


 11.無料の札幌市電と狸小路の昼食

札幌市営地下鉄を乗り潰し、再び福住駅に戻ってきたのは0:00p.m.前で、
11:57福住始発で大通まで戻る。
大通で東豊線を下車し、地上に出て昼食を喰えるような店を探した。
ここは逆に店が多すぎて決めきれない。



歩いているうちに何時の間にか狸小路まで来てしまった。
電停でひと駅分だが、西4丁目電停からすすきのまでは、
延伸環状運転する前から徒歩圏内だった。



幾つかの店を覗き、最終的に「らあめん新・狸小路店」に入店した。
オーダーは味噌らあめん820円にした。
喰い終わって店の外に出たのは1:00p.m.前だった。
ここから札幌駅で16:03発の特急「すずらん8号」に乗るまでの、
約3時間が札幌市電の取材と乗り潰しである。
札幌市電・どサンこパス370円を購入する。
事前に調べたことによると販売場所は路面電車の車内か大通定期券発売所とのことで、
車内で運転手から購入しようと思った。
しかし狸小路電停に来て目が点になった。



本日はまさかの「路面電車無料デー」だった。
全く想定していなかったが、今日は全線無料乗車できる。
案内画面には「札幌市公共交通需要喚起支援事業」と書かれている。
コロナ過で落ち込んだ経済を回復させることを目的に、
札幌市公共交通需要喚起支援事業の一環として行われる。
しかも札幌市民だけでなく、利用者全員を対象にしている。
まあ、市民だけに限定すると運転手が、
いちいち身分証明書などで確認する手間が出来てしまい、
運行に支障が出てくる可能性もある。
そこで旅行者なども含めて全ての利用者から運賃を徴収しないことにしたのだろう。
全くの偶然だが、無料で路面電車が乗り放題になり、
未乗車区間の西4丁目からすすきのの区間を乗り潰しを開始した。


 12.青い街−札幌市電取材の失敗

本日は路面電車無料デーだったため、
狸小路電停から電停取材を開始する。
徒歩移動でも行ける距離だったが、
乗り潰しのために敢えて隣のすすきのまで行き、
更に西4丁目まで移動する。
これで札幌市電の完乗は完了した。



ファイル名 dd27596.JPG
カメラ機種名 Canon EOS 7D
撮影日時 2022/09/18 13:21:00
Tv(シャッター速度) 1/80
Av(絞り数値) 5.0
測光方式 評価測光
レンズ EF-S18-200mm f/3.5-5.6 IS
ホワイトバランス 白色蛍光灯

このあと電車事業所前まで行き、更に車両取材した。
しかし雨のために思うように取材できず、またすすきのまで戻った。
ここに戻って初めて大きなミスに気付いた。
設定でホワイトバランスを“白色蛍光灯”にしたままになっていた。
そのため画像が全体的に青っぽくなってしまっている。
慌ててホワイトバランスを直し、未取材だった狸小路電停と、
延伸に合わせて電停をリニューアルしたすすきの電停と西4丁目電停を再取材する。



狸小路電停。



すすきの電停。



西4丁目電停。

3:15p.m.を目標に札幌市電の車両取材を終了して撤収した。
予定より1本早い大通15:24発でさっぽろまで行き、
16:03札幌発の特急「すずらん8号」に乗り込む。


 13.特急「すずらん8号」と特急「北斗20号」の旅−白老の断念

札幌市電の取材を切り上げ、西4丁目から大通駅まで移動し、
地下鉄東豊線でさっぽろまで移動する。
地上に出てコインロッカーに預けていた荷物を取り出し、
事前に購入した札幌市内から幕張までの切符で札幌駅を入場する。



少し時間があったので車両取材などして時間を潰し、
16:03札幌発の特急「すずらん8号」の入線を待つ。



3:55p.m.頃、「すずらん8号」の789系1000番台が入線してきた。
充当されていたのはHL-1004編成で、2007年9月に完成した5両編成である。



座席は4号車12番A席だった。
789系1000番台は札幌から旭川を結ぶ「スーパーカムイ」に充当、
一部は新千歳空港まで乗り入れ、快速「エアポート」にも充当されていた。
現在では781系廃止後の「すずらん」にも充当されるようになった。
1時間5分で白老に到着する。



ここでの滞在時間は48分で静態保存されているD51形333号車の取材と、
事前に調べておいた「キンペンカフェ」で夕食を喰うことにしていた。
しかしお目当てのSLが駅周辺を探したが見つからなかった。
これを探している段階で時間がなくなり、
夕食予定の「キンペンカフェ」に到着したのは17:28で、
この段階で次の特急の発車まで28分しかない。



夕食の提供までの時間と駅まで戻る時間などを考えると、
このあとの特急に乗り遅れる危険性が高い。
リスク回避のため、目の前まで行ったがここでの夕食は断念し、
白老駅まで戻って特急「北斗20号」の到着を待つ。



改札開始を待って入場し、入線を待つ。



ホームには次に来る特急の乗り場や停車駅がデジタル表示されている。
これは非常に便利である。
特急「北斗」は非電化区間を通過するため、気動車特急が充当されている。



座席は1号車1番A席だった。
白老から函館までは2時間43分で、函館に到着したのは20:39だった。


 14.函館の夜と朝−Classicの晩酌と朝食バイキング

白老から乗り込んだ特急「北斗20号」は2時間43分掛けて函館に到着する。
充当されていたのはキハ261系1000番台が使用されている。
以前は前面がブルーだったが、2015年に外装デザインを変更した。
以前は側面に「Tilt261 Active Air Suspension System」と書かれていたが、
リニューアル後は白い雪にラベンターやライラックをイメージした紫が下面に施されている。
前面貫通扉は警戒色にもなる黄色が配されている。



特急「北斗20号」を降りて有人改札に行き、
札幌から幕張までの切符の新函館北斗までの部分と、
新函館北斗と函館までの往復切符の(ゆき)で函館で下車することを説明する。
こーゆー使い方をする人は他にもいるのであろうか、
此方の説明を聞き流して直ぐに通してくれた。
改札を出て先ずは予約していたルートイングランティア函館駅前にチェックインする。



荷物を置いてから夕食を喰うために外出する。
予定していた「ラッキーピエロ函館駅前店」に行ってみる。



しかし時間が遅くて開いている店が少ないこともあり、
2階店舗にもかかわらず、行列は階段を1階まで、
更には外にも並んでいる人がいて、何時になったら入店できるか分からない。
そこでこの店の入店は諦め、駅近隣で食事の出来るところを探す。
色々と歩き回り、偶然見つけた「ぱんだ」という店に入り、
味噌カレーらーめん830円を喰った。
帰りにFamily Martキラリス函館店でビールなど買い、ホテルに持ち込む。
折角北海道に来たので、北海道限定ビールClassicを購入、
味噌カレーらーめんを喰った時に小ライスを頼めば良かったと思ったことから、
おにぎりも購入し、五島軒監修カレーおかきをつまみにビールを飲む。



夜中に大浴場に行って汗を流し、
ビール500ml缶、350ml缶を飲んだが、
更にホテルの自販機でホワイトホース・ハイボールを買って飲んだ。

翌日は6:00a.m.起床し、6:30a.m.を待って1階花茶屋に行く。
ルートインは朝食バイキングが無料で付いてくるが、
グランディアは特に料理が充実している。
前回泊まった時にも大満足した記憶がある。



焼売、ベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、烏賊ソーメン、海老フライ、烏賊リング、
鶏肉の味噌焼き、ポテトもち、赤魚の西京焼、玉子焼、海苔、麻婆豆腐、ご飯、みそ汁。



追加でサラダ、コーヒーなど。



外はまだ雨が降っていなかったが、何時降り出してもおかしくない空模様だった。
部屋に戻って歯を磨き、支度してチェックアウトする。
先ずは駅に行って旅行用バッグをコインロッカーに預け、
カメラバッグのみを持って函館市電の取材を開始する。


 15.予定変更の函館市電取材−電停取材の断念

カメラバッグのみを持って函館市電の取材を開始する。
泊まっていたルートイングランティア函館駅前は函館駅の直ぐ近くである。



今まで函館で泊まる時に何度か利用している。
鉄道での旅では駅からの距離がホテル選びの大きなポイントになる。
予定では函館駅前バス案内所で函館市電市電1日乗車券600円を購入し、
午前中に松風町、新川町、中央病院前、深堀町、函館アリーナ前、五稜郭公園前と取材し、
この電停から徒歩圏内の五稜郭タワー内で昼食を済ませ、
午後から市役所前、魚市場通、宝来町、谷地頭と取材、
函館駅前で約1時間半車両取材し、15:44函館発のはこだてライナーに乗り込む。
新函館北斗まで行って「はやぶさ40号」で帰京することになっていた。
しかし現時点で雨は降っていないものの、
何時雨が降り出してもおかしくない空模様で、
電停取材は難しいと考えた。
そこで一日乗車券は購入せず、函館駅前電停近くで車両取材に専念しようと思った。



函館駅前電停近くの交差点は今までにも何回か車両取材している。



ここで車両取材して、もし雨が降り始めたらそれはその時に考えよう。
JR函館駅内だったら屋根のある場所で車両取材できる。
入場券を購入して入場すれば、それで2時間は潰せる。
函館駅前の交差点で通過する車両取材を開始した。


 16.摩周丸と松風町電停の取材

函館駅前交差点で通過する函館市電の車両取材を続ける。
空は灰色の雲に覆われているものの、
車両取材中に雨の降ることはなかった。
一度撮影した車両が終点で折り返し、また函館駅前電停に戻ってくる。
いわゆる一周したところで、ここでの取材対象がなくなってしまった。
朝早くから取材開始したので、9:30a.m.にはやることがなくなってしまった。
そこでいったん函館市電取材を引き上げ、
以前から気になっていた摩周丸を見に行くことにした。



摩周丸は青函連絡船に使われていた船で、
青函トンネル開業前は、本州と北海道は繋がっておらず、
飛行機か船でないと行き来が出来なかった。
それは鉄道も同じで、青森と函館を結ぶ連絡船が就航されていた。
函館駅が行き止まりで全ての列車が折り返す線形になっているのは、
この先青函連絡船乗り場の函館桟橋まで線路が延びていて、
貨物列車などが直接船の中に乗り入れ、青森まで運航されていた。



中には入らなかったが、船の周りで撮影する。
更に函館桟橋の先端まで行き、対岸の撮影もする。
雲が多くていい写真が撮れなかった。



ただ、対岸の海上自衛隊函館基地には、軍艦・・・じゃなくて自衛艦も見えた。
ここから再び函館駅前交差点に戻る。
途中、函館駅の裏側を通ったが、8番線の終端が見られた。



函館駅8番線は寝台特急が運行されていた時代に、
専用で使われていたホームである。
ホームから先まで線路が延びていて、機関車の機回しに使われていた。
札幌方面の列車の場合、
青函トンネルを牽引してきたED79形を切り離し、
反対側にDD51形重連を連結する。
青森方面の場合は連結機関車が逆になる。
頭端式のホームを有する函館駅で、
客車を改札への通路に近い場所に停車させる工夫だ。

函館駅前での取材は終了しているので、
徒歩移動で松風町電停まで行く。



ここは取材対象だった電停なので、電停取材し、
更に少し車両取材もする。



9600形「らっくる号」9601号車がラッピングされていた。
何処かで見たことあると思ったが、富山地鉄市内線でも、
デ8000形8002号車が、
「転生したらスライムだった件」の車体広告車になっていた。
読んだことはないが、人気の漫画らしい。


 17.予定通りの昼食−五稜郭タワーへの往復

松風町電停での取材を終え、徒歩で函館駅前まで戻る。
ここで少し取材してから、昼食を喰うことにした。
函館駅近くで探すことも考えたが、
まだ雨は降っておらず、予定通り五稜郭公園前まで行くことにした。
一日乗車券は用意しなかったので、現金で乗ろうと思ったが、
函館市電は交通系ICカードが使用可能で、
Suicaを使用して乗車した。
函館駅前から五稜郭公園前までは240円である。



ここで下車して先ずは五稜郭タワーを目指す。
五稜郭公園前電停から五稜郭タワーまでは片道約750mである。
ここを歩いて向かうのは2度目である。
前回はタワーを見ただけで入場はせずにそのまま引き返した。



五稜郭は改めて云うまでもないが、
江戸時代末期に建設された城郭の跡地である。
箱館戦争の舞台といった方が分かりやすいかもしれない。
新撰組の土方歳三が戦死した場所としても有名である。



街にも「古戦場函館五稜郭街道」と書かれている。
タワーには上らず、階段で2階に行き、
「五島軒・函館カレーEXPRESS五稜郭タワー店」で、
手仕込みポークカツカレー1,870円を喰う。



五稜郭公園前まで戻り、電停取材と車両取材する。
1:30p.m.頃ここから再び函館駅前に戻る。


 18.函館駅への入場と函館からの撤収

五稜郭タワーで予定通りカツカレーを喰い、
五稜郭公園前で電停取材と車両取材してから函館駅前に戻った。



函館駅前交差点で午前と入れ替えられた車両の取材をして、
それでも帰りの新幹線まで時間があったため、
JR札幌駅まで行き、入場券を購入して入場する。



入線していた気動車のほか、「はこだてライナー」も取材する。
北海道新幹線開業に合わせて新造された733系1000番台が充当されていて、
函館と新函館北斗の新幹線連絡列車として登場した。
そのため停車駅も函館を出ると五稜郭に停車し、そのあとは新函館北斗まで停まらない。
ただ、一部の列車は快速運転せず、普通列車扱いもある。



8番線ホームの外側には函館運輸所がある関係で多くの側線がある。
特急「北斗」に充当されているキハ261系が多く留置さていた。
一部は新塗色を纏っていて、現役車両ということが分かるが、
一部はまだ旧塗色のまま放置されている車両もあった。
もしかしたら運用離脱したキハ281系なのかもしれないが、
この距離では確認出来ない。



時間を持て余したので駅設備なども撮影し、いったん改札を出てコインロッカーから荷物を出した。
お土産を買おうと思ったが、何処もレジに行列が出来ていたので断念した。



ここからは新函館北斗までは事前購入した往復切符の(かえり)を利用して入場、
早めにホームに行って15:44函館始発の「はこだてライナー」の入線を待った。
乗り込んだ「はこだてライナー」は普通扱いのダイヤだった。
733系1000番台に乗れたというだけで、停車駅は普通の気動車と変わりはない。
16:06に新函館北斗に到着し、新幹線改札に向かった。


 19.北海道新幹線「はやぶさ40号」グランクラスの旅

函館駅を新函館北斗と函館の往復切符の(かえり)で入場、
新函館北斗では「はやぶさ40号」の指定席特急券と、
札幌市内から幕張までの乗車券を2枚重ねで新幹線中間改札を入場する。



新函館北斗駅は在来線、北海道新幹線とも地上ホームであり、
橋上駅舎の構造となっている。
在来線1番線は「はこだてライナー」専用となっていて、
11番線の北海道新幹線のホームと平行移動できる構造になっている。



乗り換え時間は13分で、「はやぶさ40号」は既に11番線に停車していた。
今回は乗車時間が4時間12分と長いことから、グランクラスを予約した。

グランクラスはE5系、E7系ともに何度か乗っているが、
座席の座り心地は鉄道車両とは思えない快適なものである。



座席は細かな設定の出来るリクライニングになっていて、
リクライニングすると座席が後ろに倒れるのではなく、
手前にスライドするバックシェルタイプになっており、
前の人がリクライニングしても圧迫感がない。



また飛行機と同じくハットラックが用意されていて、
旅行者の大きな荷物も多く収納できるように工夫されている。



「はやぶさ40号」は16:20に新函館北斗を発車した。
4時間12分のグランクラスの旅の始まりである。
発車するとアテンダントがおしぼりを配り、飲み物のオーダーを聞いて回る。



同時に軽食も配られた。
軽食は東北・北海道方面行きと東京方面行きとではメニューが違う。
今回は東京方面行きのメニューである。



 [右膳]
  酢飯
   牛肉煮 印元
   玉子そぼろ
 [左膳]
  鮭味噌漬け焼き
  蒟蒻おかか和え
  煮帆立
  蓮根煮
  穴子昆布巻き
  豆とおからのサラダ
  赤パプリカ

軽食と合わせておつまみとパウンドケーキも配られる。



以前はグランクラスのマークが入ったおかきだったが、
今回は市販の柿ピーだった。
ドリンクはビールをオーダー、ヱビス350ml缶だった。



ビールを飲みながら軽食を喰う。
これを食べ終わるとアテンダントが飲み物のおかわりを尋ねてきたので、
再度ビールをお願いする。



柿ピーをつまみに2本目のビールを愉しみ、
東京までの旅を愉しんだ。
東京が近くなると酔い冷ましに水をお願いした。
予定通り、20:32に東京駅に到着した。
売店で駅弁など購入して地下ホームに降り、
21:00東京始発の総武快速線で津田沼まで行き、
総武緩行線に乗り換え帰宅した。


 20.夢のあと−東京駅の駅弁と旅の総括

新函館北斗から「はやぶさ40号」で4時間12分のグランクラスの旅を愉しみ、
東京駅で28分の乗り換え時間で「駅弁屋 祭」に寄り、
常磐牛と山の恵み弁当1,300円とチキン弁のからあげ550円と購入、
21:00東京始発の総武快速線で津田沼まで戻り、
総武緩行線に乗り換えて帰宅した。



家に戻って購入した駅弁「常磐牛と山の恵み弁当」で夕食part2.を喰う。

 茨城県で指定された生産者のみ飼育できる黒毛和種。
 その中からさらに厳しい検査を通過した
 牛だけが常磐牛と指定されます。
 こだわりの生産者が愛情込めて大切に育てた
 濃厚な味わいと甘い脂で、きめ細かな肉質の
 柔らかな味をお試しください。

因みにチキン弁のからあげ550円は晩酌で、
これをつまみにウヰスキーソーダ割りを愉しむことにする。

今回の旅では予定していた乗り潰しは全て完了した。

札幌市営地下鉄(札幌市交通局)

 東西線/大通−新さっぽろ

 東豊線/さっぽろ−福住

札幌市電

 都心線/西4丁目−すすきの





REI RINGONO travelnotes
All rights reserved,
Copyright (C) Semisweet Apple Company and REI RINGONO 2023

inserted by FC2 system