長月白神磐越三陸の旅



  1.“三度目の正直”三連休パスの旅

2004年10月9日からの三連休で、
五能線ジョイフルトレイン「リゾートしらかみ」の旅を企画した。
快速「リゾートしらかみ」は秋田から五能線を走り、
弘前、青森に至るリゾート特化の全席指定快速で、
“蜃気楼ダイヤ”と云われる、市販の時刻表には乗っていない途中回送で、
一端降りた列車に刊行後に再び乗れる特別ダイヤが魅力だった。
この列車は期間中は毎日運転される列車であるにもかかわらず、
予約が取れない列車として有名だった。
逆に五能線は普通列車の本数が少ないことから、
“蜃気楼ダイヤ”でなければ安心して観光できない。
この列車で五能線沿線の白神山地が観光地として開発されたと云って良い。
それだけジョイフルトレイン「リゾートしらかみ」は魅力的な列車だ。
「リゾートしらかみ」を使った五能線取材を含め、
三連休パスを使った旅を企画した。
2004年10月9日土曜日、
新潟から「きらきらうえつ」で象潟に行き、
羽後本荘まで出て由利高原鉄道鳥海山ろく線取材し、
秋田から「こまち」で帰る。
10月10日日曜日、
秋田から「リゾートしらかみ3号」でウエスパ椿山へ行き、
蜃気楼ダイヤで同じ「リゾートしらかみ3号」に乗り弘前へ出て
ここで一泊。
10月11日月曜日、
弘前から再び五能線に入り、津軽鉄道など取材して帰る。
しかしこの企画はきっぷの発売日を待たずして中止になった。
10月10日日曜日の弘前泊のホテルが取れなかったのである。
ホテルの予約を取ろうとしたのはきっぷ発売の3日前で、
この時は既に弘前は勿論、大鰐温泉から青森まで範囲を拡げたが、
それでもホテルの部屋は開いていなかった。
紅葉の季節と重なったために、予約が殺到していたのだろう。
2004年の「リゾートしらかみ」の旅は結局中止となった。
2005年10月9日からの三連休で、
再び「リゾートしらかみ」利用を含めた三連休パスの旅を企画した。
去年の反省もあって3ヶ月以上前の7月7日には、
弘前の「ハイパーホテル弘前」に予約を入れた。
無事にホテルを確保することが出来て改めて三連休パスの旅を企画した。
基本的には去年と同じルートを企画した。
2005年9月17日土曜日、
新潟から「きらきらうえつ」で象潟に行き、
羽後本荘まで出て由利高原鉄道鳥海山ろく線取材し、
秋田から「こまち」で帰る。
9月18日日曜日、
秋田から「リゾートしらかみ3号」でウエスパ椿山へ行き、
蜃気楼ダイヤで同じ「リゾートしらかみ3号」に乗り弘前へ出て
ここで一泊。
9月19日月曜日、
弘前から再び五能線に入り、津軽鉄道など取材して帰る。
しかし結局「リゾートしらかみ」の指定席が取れなかった。
しかし土曜日の「きらきらうえつ」は予定通り取れたため、
旅行は決行し、2日目は秋田から奥羽本線を移動して弘前を取材し、
五所川原で一泊して津軽鉄道を取材して帰る。
しかし肝心の「リゾートしらかみ」の旅はこの年も実行することは出来なかった。
そして2006年秋、三度「リゾートしらかみ」の旅を企画した。
今度こそ、三度目の正直を願って・・・。

2006/09/11 22:38


  2.“早起きは三文の徳”三連休パスの旅

2006年9月16日土曜日からの三連休で、
今年も「リゾートしらかみ」を含めた三連休パスの旅を企画した。
今回は「リゾートしらかみ」の旅が確保できない場合、
三連休パスの旅の企画自体を中止する。
去年、補完取材を実行してしまっているので、
今年はどうしても「リゾートしらかみ」の旅を現実にしたい。
また、今年は「リゾートしらかみ」が、青池編成、ブナ編成に続き、
今年3月18日には第3編成に当たるくまげら編成がデビューしている。
これによって蜃気楼ダイヤは廃止され、1日3往復のダイヤになった。
秋田発では1号は08:26、3号は11:05、5号は14:10である。
秋田新幹線は1号でも10:55着である。
1号に乗るには秋田に前泊するしかない。
逆に秋田新幹線「こまち1号」で秋田にアクセスし、3号に乗ったとすると、
5号では東北新幹線にアクセスできない。
ここで1泊するしかない。
そしていろいろ考えた末、1号から3号に乗り換えるルートが最善と思った。
これなら千畳敷の10分間の停車もあるし、
駅取材でも光量の多い時に行える。
そこで前泊するのではなく、夜行寝台を利用することにした。
これなら三連休を充分に使える。
秋田には上野発の寝台特急「あけぼの」がアクセスしている。
21:45上野を出て翌日09:55に青森に至る。
秋田到着は06:47で、1号には少し早いがこれは有効な手段だある。
今回は前日に寝台特急「あけぼの」で秋田にアクセスしておき、
9月16日土曜日は「リゾートしらかみ」による五能線取材をすることにする。
3号は15:50に弘前止まりとなるが、
特急「つがる」を使えば東北新幹線の東京行きには充分に間に合う。
また今回は三連休中の1泊を廃止し、0泊3日の旅にしようと思う。
1泊した方が確かに楽だが、その分荷物は多くなるし機動力も悪くなる。
1泊どんなに安くても\5,000で、たぶん\7,000くらいの出費にはなる。
それなら指定席を自腹で追加購入した方が安いのではないか。
三連休パスは4回まで指定席が取れるが、3日間であれば最低6回の指定席が必要になる。
指定席料金は概ね\510で、たいした金額ではない。
それなら三連休パスと絡めてどんどん指定席を取った方がいい。
今回はいろいろと検討した結果、
ジョイフルトレイン「リゾートしらかみ」の五能線旅行のほか、
以前利用したことのある「SLばんえつ物語号」による磐越西線の旅、
そして写真を撮ったことがあるものの、今までに乗ったことのない、
「旧・kenji」の「さんりくトレイン」での山田線の旅を企画した。

9月15日(金)

19:47幕張−総武緩行線・下り1967B−20:27秋葉原
20:29秋葉原−京浜東北線・北行1934C−20:33上野
21:45上野※−寝台特急「あけぼの」−

9月16日(土)

−寝台特急「あけぼの」−06:47-52秋田
08:26秋田※−快速「リゾートしらかみ1号」−10:34ウエスパ椿山
 ※東能代09:17−09:25(8)
13:30ウエスパ椿山−快速「リゾートしらかみ3号」−15:50弘前
 ※千畳敷14:02−14:12(10)
16:05弘前※−特急「つがる30号」−17:48八戸
18:00八戸※−東北新幹線「はやて30号」−21:08東京
21:35東京※−特急「あやめ5号」−22:03千葉
22:11千葉※−総武緩行線・下り2263B−22:20幕張

9月17日(日)

06:04幕張−総武緩行線・上り535B(42)−06:46秋葉原
06:48秋葉原−山手線・外回り651G−06:52東京
07:08東京※−上越新幹線「とき305号」−09:33新潟
09:43新潟※−SLばんえつ物語−13:38会津若松
 新津 10:03-18(15)
 津川 11:17-32(15)
 山都 12:42-52(10)
14:32会津若松※−磐越西線・下り229D−14:49喜多方
17:02喜多方※−特急「あいづ」−21:24上野
21:39上野−やまびこ222号−21:44東京
22:05東京−総武快速線2025F−22:43千葉
22:46千葉−総武緩行線2249B−22:56幕張

9月18日(月)

05:35幕張−総武緩行線・上り515C−06:25秋葉原
06:30秋葉原−京浜東北線・南行509A−06:34東京
06:56東京※−東北新幹線「はやて1号」−09:22盛岡
06:43盛岡※−快速「さんりくトレイン宮古2号」−11:54宮古
 ※区界10:25−10:34(9)
12:10宮古−快速「さんりくトレイン宮古1号」−14:16盛岡
 ※茂市12:24−33(6)
14:43盛岡※−いわて銀河鉄道・下り2571M−15:17いわて沼宮内
15:43いわて沼宮内−いわて銀河鉄道・下り4537M−16:18二戸
16:56二戸−東北新幹線「はやて28号」−20:08東京
20:45東京※−特急「あやめ3号」−21:15千葉
21:28千葉※−総武緩行線・下り2159B−21:38幕張

今回のポイントは、8月16日水曜日に「リゾートしらかみ」の、
1号と3号の指定席が取れるかどうかを確認し、
もし取れるということであれば三連休パス、
及び前日の「あけぼの」のB寝台個室「ソロ」を購入する。
6:47a.m.秋田入りという、とてつもない早朝からの取材になるが、
早起きは三文の徳になるだろうか・・・。

2006/09/12 03:55


  3.“二度あることは三度ある”三連休パスの旅

企画をちゃんと決めていよいよ三連休パスの発売日を待つだけとなったある日、
大変なことが起きた。
7月13日木曜日の集中豪雨で、
羽越本線小岩川−あつみ温泉で土砂崩れが起こってしまったのである。
そのため羽越本線を走る長距離列車が運休となってしまった。
その中には寝台特急「あけぼの」も含まれていた。
今回の計画では寝台特急「あけぼの」での前乗りが必須である。
この段階でこの企画は中止せざるを得なくなってしまった。
羽越本線は新潟中越地震で大きな被害を受け、
また去年12月25日には砂越−北余目間の第2最上川鉄橋付近で、
特急「いなほ」の死亡脱線事故があり、復旧に時間がかかった。
羽越本線はずっと災難続きで、
羽越本線を使用する上野発の寝台特急「あけぼの」や、
大阪からの日本海縦貫寝台の「日本海」や「トワイライトエクスプレス」などが、
その度に長期間運休になってしまった。
そして今回も復旧には時間がかかり、普通列車はバス代行となってしまった。
2006年9月16日土曜日からの三連休パスの旅は中止した。
そして最初からチケットの購入も試みなかったが、
実はあとから確認したところ、羽越本線は8月9日水曜日16時に復旧したそうである。
ちゃんちゃん・・・。

2006/09/12 21:54




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