土日きっぷ-在来線の旅



 1.新たなる旅立ち

4月に土日きっぷを使って、長野、直江津、越後湯沢、新潟、新庄、山形、仙台と回ってきた。
土日きっぷはJR東日本のとくとくきっぷと呼ばれる割引切符のひとつで、
大人16,000円で土曜、日曜の連続した2日間、
指定エリア内の新幹線を含む特急、急行、普通列車に乗り放題というもので、
しかも指定席も取ることが出来る。
指定席を取れるというのは大きい。
つまり席取りのために並ばなくてもいいから、出発時間ギリギリまで取材出来るのである。
あまりにもギリギリになり過ぎて、危うく新幹線に乗り損ないそうになったことも何度かあったけれど・・・。
5月の「テーマの果実の樹」という会議室に「5月テーマ『旅』」という投稿で、
「6月になったら新たな“旅”に出たいと思っている。」と書いた。
書いた時はそれ程具体的に考えていなかったのだが、
書き込みをしてから時間が経つに連れて、
また土日きっぷで無茶苦茶な旅がしたいという思いがどんどん募ってきた。
そこで6月の第1週に検討した日程で実際に旅に出ることにした。
土日きっぷを使っての新たなる旅立ちである。
前回の旅が新幹線をメインに使ってなるべく指定範囲のギリギリまで遠くに出掛けることを目的としたが、
今回は特急電車への乗車をメインに考え、
そのために指定エリアを十字にクロスするような旅程を検討した。
前回は長野から仙台までフリーエリア内の外周を移動するような形を取ったが、
今回はもっと無茶苦茶になっている。
乗りたい特急に乗るために無理して組んだ旅程なのでかなり節操がない。
この節操のなさが好きだ。
5月14日、早速津田沼駅のみどりの窓口できっぷを購入し、
各特急や新幹線の指定席を予約した。

※写真:JR津田沼駅のみどりの窓口 撮影時刻 2001/05/14 21:07:55

Date: 17 Jun 2001 15:55:50


 2.中澤裕子と石川梨華

2001年6月2日土曜日、何時も会社に行く時間に起床して秋葉原まで行き、京浜東北線で上野へ。
07:30上野発のフレッシュひたちでまずは水戸を目指す。
今日は常磐線で仙台を目指すが、フレッシュひたちとスーパーひたちの両方に乗りたいため、
フレッシュひたちで水戸まで行き、水戸でスーパーひたちを待って仙台まで行くことにする。
旅の道連れは何時もMEN'Sポッキー。
今回は21世紀記念ということでモーニング娘。シールが入っている。
今日のシール中澤裕子と石川梨華。
上野を滑るように出たフレッシュひたちE653系は、
北千住、綾瀬、金町と、以前仕事で回っていた懐かしいエリアを通っていく。
仕事中は車から高架を走る電車を見ていたが、
電車の窓から街を見るとまたちょっとイメージが違って見える。
柏で東武野田線を見かけるが、以前通勤で東武東上線を使っていたので、
東武鉄道8000系を見るとちょっと仕事モードな気分を思い出してブルーになる。
天王台では207系を見かける。
207系は現在1編成のみが運行されている。
これは何時か画像を押さえねばなるまい。
友部で大半の乗客が降りる。
たぶんほとんどゴルフに行く客なのだろう。
車内の電光掲示板で今日が本能寺の変があった日だと知る。
1582年のことだそうだ。
そう云えば、以前「テーマの果実の樹」で、本能寺の変が6月2日未明、
つまり明智光秀が信長のいる本能寺を襲う決心をしたのが1日で、
旧暦の1日は太陰暦のため必ず新月であった筈で、
今のように電灯のない時代には新月は必ず闇夜であった筈だという話を書いたことを思いだした。
そんなことを考えているうちにフレッシュひたちは水戸に滑り込む。

※写真:上野駅に停車中のE653系 撮影時刻 2001/06/02 07:29:28

Date: 17 Jun 2001 15:57:39


 3.ボンネット型特急

水戸駅で下車して目を疑った。
駅近くの線路にボンネット型の国鉄色の特急型電車が止まっていたのだ。
地方の方では僅かに残っているのかも知れないが、
正直云ってこのタイプの電車を見ることはたぶんもうないだろうと思っていた。
それが駅から見渡せる位置に止まっている。
慌てて改札を抜けて外から塀越しにこの電車を撮影する。
この車両の画像をgetしただけでも今回の土日きっぷの旅を企画した甲斐があったというものだ。
近くで見ると「訓練車」と書かれていた。
こんな古いタイプの車両で訓練して、
最新型の特急車両を運転出来るのかは疑わしいが・・・。
この後再び水戸駅に入場してkioskでサンドイッチとビールを買い、9:20a.m.のスーパーひたちの到着を待つ。
フレッシュひたちを下車してから33分、白い特急651系スーパーひたちが水戸駅に入線してきた。

※写真:水戸駅近くに停車しているボンネット型特急 撮影時刻 2001/06/02 09:02:02

Date: 17 Jun 2001 15:58:46


 4.本来の旅

651系特急スーパーひたちは1989年に常磐線専用としてJR東日本が初めて開発した電車である。
それまでの国鉄特急にはない斬新なデザインで、登場した当時はかなり話題になった。
投入後12年が経ち少し古くなってきているが、それでも乗り心地は485系にはない素晴らしいものである。
スーパーひたち7号はいわきで8号車から11号車を切り離す。
残りの車両が仙台まで行くことになる。
5分の停車中に切り離し作業が行われる。
作業を見学し、その後先頭車両の撮影をするが、その途中で発車ベルが鳴る。
指定席は5号車6番D席なので1号車に飛び乗り、車内を5号車まで移動することになる。
土日きっぷの旅ではしばしばこういう事がある。
切り離し作業は終わったら直ぐに発車するのだ。
そしてその作業は以外と直ぐに終わる。
スーパーひたちに乗って183分、12:23に仙台に着く。
やはり新幹線と比べると在来特急では時間がかかる。
これが本来の旅というものなのかも知れないが・・・。

※写真:スーパーひたちの切り離し作業 撮影時刻 2001/06/02 10:28:14

Date: 17 Jun 2001 16:00:32


 5.すき焼き風牛めし

仙台での乗り換え時間は33分。
前回の旅行で既に仙台に来ているので今回は駅舎の撮影の必要もなく、余裕を持って撮影出来る。
前回時間がなくて上手く撮影出来なかった仙石線を撮影するために地下ホームに降りる。
ここで仙石線の103系を撮影した後、新幹線のホームに入場、
kioskですき焼き風牛めし700円とピール230円を購入し、仙台12:56発のやまびこ12号で大宮を目指す。
前回の旅で牛タン弁当異臭未遂事件を起こしたので、
今回は普通のすき焼き風牛めしにしたのだ。
このすき焼き風牛めしは株式会社こばやしというところが作っている様であるが、
イメージキャラクターが小林亜生なのだ。
小林亜生が経営しているかどうかは分からないが、何らかの関係があるのだろう。
82分で大宮に着き、ここでの乗り換え時間は28分。
本当はもっと速い新幹線もあったのだが、取材のために1本見送って時間を作る。
大宮であさま519号に乗り、24分で高崎に着く。

※写真:すき焼き風牛めしとビール 撮影時刻 2001/06/02 12:59:58

Date: 17 Jun 2001 16:01:47


 6.たかべん

高崎駅での滞在時間は1時間12分。
予定を組んでいる時は時間が多すぎると思っていたが、
実際には結構エキサイティングな時間を過ごすことが出来た。
信越線や吾妻線の107系は初めて目撃したし、
こういう電車があること自体初めて知った。
また高崎駅は同じ構内に上信電鉄のホームがあり、
そこで300系のノスタルジックな車両も撮影した。
電車の撮影の合間に「たかべん」で天麩羅うどん\350喰う。
高崎といえば有名なのが“だるま弁当”だが、
このだるま弁当を作ってるのが高崎弁当(株)で、
たかべんは高崎弁当の直営店。
高崎駅では駅の食堂関係は全て高崎弁当が独占しているようである。
たかべんにもだるま弁当が売っていたが、
なんとだるま弁当のハローキティ版、“ハローキティ弁当”というものも売っていた。
弁当の中身は鶏そぼろや玉子など、多少は子供向けになっているらしい。
16:22、185系新特急「水上」が入線してくる。

※写真:高崎駅ホームにある“たかべん” 撮影時刻 2001/06/02 16:14:27

Date: 17 Jun 2001 16:03:07


 7.ウィークエンド・サンセット

16:22に高崎駅に入線してきた新特急「水上」。
185系新特急は新幹線リレー号として東北・上越新幹線の上野-大宮間を繋いでいた。
東北・上越新幹線の上野開業でお役ゴメンになった185系は新特急として、
1985年3月再デビューした。
今回もまた先頭車両の撮影に夢中になってベルが鳴って慌てて1号車に飛び乗り、
指定席を取って置いた7号車10番D席まで車内を移動する。
新特急「水上」6号は高崎から79分掛けて上野に向かう。
予約した席はおばさんの団体客の真ん中だったが、
検札に来た車掌が人のいない席に移ることを進めてくれ、お言葉に甘えて移動させて貰う。
おかげで旅の疲れと午後の日差しの誘惑に静かな微睡みに陥る。
目が覚めると電車は既に鶯谷に近づいていた。
17:41、上野に到着する。
ここで乗ってきたこの車両のほか、
隣のホームに停車している同じ185系「ウィークエンドあかぎ」なども撮影する。
そのまま帰るのが惜しい気がして、上野駅でいったん改札を出る。
丁度日差しは西に傾き掛けていて、夕焼けが始まろうとしている時間だった。
しかしまだ旅は半分が終わっただけなのだ。
沈む夕日に明日の旅の成功を願った。

※写真:上野駅東西連絡通路から見た夕日 撮影時刻 2001/06/02 18:18:43

Date: 17 Jun 2001 16:05:14


 8.8時ちょうどのスーパーあずさ3号で・・・

2001年6月3日日曜日の旅は新宿から始まる。
新宿08:00のスーパーあずさ3号に乗って甲府に向かう。
いつもの会社に行く時間に起床して6:07a.m.には家を出る。
新宿までは電車に乗っている正味時間で61分。
少し早すぎる時間だが今回の土日きっぷはフリーエリア内が乗り降り自由なので、
この機会に今まで総武線緩行線で唯一未取材の新検見川駅で駅取材する。
それでもまだ時間が余っていたので千葉に出て209系500番台を撮影してから新宿まで行く。
代々木から新宿に向かう途中で既にスーパーあずさが停車しているのが見えた。
E351系スーパーあずさのほか、隣のホームに停まっていた167系も撮影する。
ホームのkioskで弁当を買い車内に持ち込む。
あずさ弁当というのがあって本当はこれを買いたかったが、
に売り切れだったので普通の幕の内弁当850円とビール230円を買う。
08:00にスーパーあずさ3号は静かに滑り出すように新宿駅を出る。
昔、狩人という兄弟デュオのヒット曲に、
「8時ちょうどのあずさ2号で私は私はあなたから旅立ちま~す」というのがあったが、
実際には8時ちょうどに新宿を出る列車は、今はスーパーあずさ3号なのです。

※写真:普通の幕の内弁当とビール 撮影時刻 2001/06/03 07:58:05

Date: 17 Jun 2001 16:06:55


 9.国鉄色

8時ちょうどに新宿を出たスーパーあずさ3号は約1時間半で甲府に到着する。
甲府は中央線に身延線が乗り入れているターミナル駅ではあるが、
正直云って本数は少なく全体的に間延びした感じで、
最初は1時間38分も時間を取ったことを後悔した。
しかし駅で暫く待っていると身延線のJR東海所属の313系や特急車両の373系も撮影。
373系は身延線特急の「ふじかわ」として運行されていた。
更に185系の「はまかいじ」も入線してきた。
「はまかいじ」は駅のポスターでは窓のラインがダークグリーンの183系が写っていたが、
ここに入線してきたのは新特急車両の185系だった。
新宿で見かけた169系の新宿-甲府間の特別快速も撮影出来た。
その他にも横須賀色の115系も頻繁に入線してくる。
千葉に住む人間にとって横須賀色の近郊形電車は113系という固定観念があるのだが、
中央本線では山岳地帯対応ブレーキ搭載の115系が走っている。
そして今回甲府駅の取材で一番の獲物が国鉄色の183系「あずさ」だ。
あずさは信州色というホワイトグレーの車体にパステルカラー のブルーのラインが入っているのが一般的だが、
国鉄時代の特急車両のカラーをそのままの「あずさ」は初めて目撃したし、
そういうものが走っていること自体知らなかったので驚いた。

※写真:国鉄色の183系特急「あずさ」 撮影時刻 2001/06/03 10:35:22

Date: 17 Jun 2001 16:09:05


 10.武田信玄

甲府といえば武田信玄公のお膝元で駅取材して改札を出たら、
駅前には武田信玄之像が迎えてくれた。
11:06のあずさ58号で再び新宿に行く。
行きはE351系の新しい車両だったが、帰りは国鉄時代からある183系。
MEN'Sポッキーを喰いながら風景が緑から住宅街に変わっていくのを漫然と眺めている。
因みにMEN'Sポッキーのシールは中澤裕子と飯田圭織だった。
中央線を進んでいくとすれ違う電車が115系から201系のオレンジ、
そして三鷹まで来るとカナリア色の車両も見えてきて、
ここまで来ると「帰ってきたなあ~」と思う。
中野あたりから駅の端にカメラを持った人がたくさんいるのに気付く。
三脚を立て携帯で電話連絡している姿もある。
何か特別な車両が走る予定なのだろうか。
鉄道写真を撮っている立場としてはちょっと気になる。
しかし新宿駅に着くまでそれらしい車両とはすれ違わなかった。
たぶん国鉄色の183系「あずさ」が目当てなのだろう。
「おいらはもう甲府駅でgetしちゃったもんね」と密かにほくそ笑んだ。
12:37に新宿に到着、12:47の中央快速線で東京駅を目指す。

※写真:甲府駅駅前の武田信玄之像 撮影時刻 2001/06/03 10:10:07

Date: 17 Jun 2001 16:11:58


 11.東京駅

東京駅に着いて京葉線のホームに向かう。
東京駅は中央線、山手線、京浜東北線、東海道線のホームがあり、
総武線快速・横須賀線が地下に、
東海道線の隣には東北・上越新幹線、更にその隣には東海道新幹線のホームがあり、
もう京葉線のホームを造るスペースがない。
そこで東京駅地上コンコースから大分離れた地下に京葉線のホームを造った。
中央線のホームは山手線、京浜東北線のホームより更に上のある。
そこから駅ひとつ飛び越える長さのエスカレーターを降りて中央通路におり、
動く歩道を乗り継いで京葉線のホームへ。
更にエスカレーターを3本降りてようやく京葉線のホームに到着する。
京葉線のホームに降りる前の「EARLYEXPRESS東京店」でハンバーグカレー700円+35喰う。
本当はビールも飲もうかと思ったのだが、
電車に乗ってからのお楽しみに取っておいて今回は水で我慢する。



※写真:「EARLY EXPRESS東京店」 撮影時刻 2001/06/03 13:49:39

Date: 17 Jun 2001 16:13:10


 12.BOSO VIEW EXPRESS

午後から「ビューわかしお」13号で房総半島の勝浦を目指す。
地下6階にある京葉線のホームで14:00発のBOSO VIEW EXPRESSの255系の発車を待っている間、
kioskで缶ビールとつまみのミックスナッツを買う。
255系は房総半島の特急「わかしお」と「さざなみ」の183系の代替車両として開発されたもの。
255系の車両を使う場合外房線は「ビューわかしお」、内房線は「ビューさざなみ」と呼ばれる。
JR東日本のオリジナル車両としては初めてVVVFインバータ制御が採用された車両で、
その球形に近いデザインと白と青を基調として部分的に黄色を配色した明るいカラーリングが特徴的。
網棚がガラスで出来ていて座席から網棚に何があるか一目瞭然で、
たぶん忘れ物を無くすための工夫なのだろう。
これは良いアイディアだと思った。
15:24、「ビューわかしお」は勝浦に着く。

※写真:窓際に置かれたビールとミックスナッツ 撮影時刻 2001/06/03 13:57:35

Date: 17 Jun 2001 16:14:11


 13.勝浦おみあげ

勝浦駅に降り立ってここで59分の時間を取ったことを後悔した。
何もない。
ターミナル駅でない勝浦は殆ど電車が走っていない。
たまに横須賀色の113系が入線してくるくらいで特別被写体として魅力のあるものはない。
駅の外に出ると「勝浦おみあげ」という海の近くに良くありがちなお土産物屋が寂しげに暖簾をはためかしている。
客は殆どいない。
たまに地元の人が通るくらいだ。
シーズンオフの海岸街には、うら寂しい風だけが静かに吹いている。
駅前であいているのはこの「勝浦おみあげ」とドムドムバーカーだけ。ほ
かの店は海水浴シーズンまで密かに息を潜めるようにシャッターを下ろしている。

※写真:新勝浦市漁業協同組合直売所「勝浦おみあげ」 撮影時刻 2001/06/03 15:45:03

Date: 17 Jun 2001 16:15:57


 14.ジョイフルトレイン「せせらぎ」

16:19、勝浦の駅にわかしお20号が滑り込んでくる。
それまで特急車両は全く通過しなかった。
唯一、ジョイフルトレインの485系改造車両「せせらぎ」が通っただけだ。
「せせらぎ」は「華」や「ニューなのはな」と同じ、
交流直流両用特急485系を団体旅行専用に改造したジョイフルトレインで、
足が伸ばせる掘り炬燵式になっている。
わかしお20号は蘇我から京葉線に入って東京駅に向かうため、
勝浦から蘇我までこの特急に乗ることにする。
座席はそれ程混んではなく、ここでもオフシーズンだということを思い知らされる。
51分で蘇我に着く。



※写真:勝浦の駅を通り過ぎる「せせらぎ」 撮影時刻 2001/06/03 15:31:01

Date: 17 Jun 2001 16:17:06


 15.幾ら何でも・・・

蘇我から千葉に出てそこから総武線緩行線で帰る。
蘇我からは千葉までは駅二つ分なのだが、
ちょうどわかしお20号が蘇我に到着した17:10の5分後、17:15に新宿さざなみが走っているので、
これで千葉を目指すことにする。
新宿さざなみ号はその名の通り蘇我から千葉駅に向かい、
そのまま総武線快速の線路を走って新宿に向かう。
錦糸町から総武線快速は東京に向かうのでここから緩行線の線路に入り、
御茶ノ水で今度は中央線快速の線路に入る。
だから両国、浅草橋、秋葉原は緩行線の線路を特急が走ることになる。
さざなみの画像も欲しかったのでメモにそのように書いておいて、
最初は予約を取るつもりはなかったのだが、
津田沼駅のみどりの窓口で指定席を取る時にメモを受付の職員に見せたらこれも予約を入れてくれたので、
そのまま受け取ってしまった。
先頭車両の写真を撮って慌てて1号車に飛び乗り、
予約を入れて置いた3号車7番A席に車内を移動して着席した時には既に千葉の街が見えていた。
席でひと息つく間もなく千葉に到着する。
千葉で慌てて下車する。
周りに座っていた人は慌てて降りていく自分を見て、
まさか本当に指定席券を持っているとは思わなかっただろう。
もちろん車掌が検札に来る暇もない。
千葉で下車すると先ほど勝浦を通り過ぎていったせせらぎが停まっていた。
それにしてもたった駅二つ分、4分の移動のために特急に乗り、
しかも座席まで予約するとは、幾ら何でも無茶苦茶で御座いまちゅる!

※写真:千葉駅を走り去る特急「新宿さざなみ」 撮影時刻 2001/06/03 17:26:11

Date: 17 Jun 2001 16:19:51


 ※「テーマの果実の樹」2001年6月テーマ「もっと無茶苦茶で御座いまちゅる」より改題及び改稿

初出:ASAHIネットの電子フォーラム、serori・network「テーマの果実の樹」




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