名古屋だがにゃぁ〜



 1.そうだ!名古屋に行こう!

「そうだ!名古屋に行こう!」と思った。
会社の合併などがあって土日に旅行の予定が暫く入れられない。
しかし仕事一辺倒では精神的に行き詰まってしまう。
ここでストレス解消する必要がある。
それには思う存分電車の写真を撮ることだ。
さすがに泊まりがけは難しいので、
日帰りで一日だけの旅行に行こうと思った。
そこで旅行先を名古屋に決めた。
名古屋は飛行機で行くほどの距離でもないし、
一泊するほど取材対象があるわけでもない。
日帰りで十分だ。
そこでプロ野球の日程なども考慮に入れて、
ナゴヤドームで試合がある土曜日ということで、
9月21日土曜日に旅行に行くことに決めた。
予定の1ヶ月前、8月21日水曜日、
仕事の帰りに池袋の“みどりの窓口”でチケット購入する。
今回は新幹線で正規料金で東京−名古屋片道\10,580、座席指定、禁煙席。
この時点では仕事の予定は入っていなかったが、
急に研修の予定が入ったらキャンセルする覚悟だった。
しかし9月7日土曜日研修、9月28日棚卸しと、
急な予定がどんどん入っていったが、
運良く9月21日は予定が入らなかった。

Date: 23 Sep 2002 23:49:28

 2.夏富士

当日は4;30a.m.起床・・・のつもりだったが、
1週間ずっと夜遅くまで仕事が山積していたため、
その疲れで起きられず、
それでも5:00p.m.には何とか起きて、
慌てて支度して5:29a.m.幕張発御茶ノ水行きで秋葉原へ。
6:11a.m.に秋葉原に着き、
乗り換え時間3分で山手線に乗り、
6:18a.m.に東京駅に着く。
幕張−秋葉原間は通勤定期があるため、
Suicaで一端改札を出て、
購入したチケットで再び入り直す。
本当は秋葉原で改札をくぐれば乗り越し料金を払わずに済むのだが、
階段の上り下りで時間を使っては新幹線の時間に間に合わなくなってしまうので、
今回は乗り越し料金を払って東京駅で改札をくぐった。
今回は6:33a.m.ひかり141号で名古屋を目指す。
撮影の暇はなかった。
Jダイナーで特製牛めし弁当\800、静岡茶ボトル缶490g\150等買い、車内で喰う。
ひかり141号は700系だった。
700系に乗るのは初めてだった。
・・・というか、0系以外の東海道新幹線に乗るのは今回が初めてだ。
社会人になってから得意先の旅行で名古屋に行ったことがあるが、
その時は確か100系も出ていた筈だが、
しかし乗ったのは鼻先の丸い0系だった。
東京駅を出る時は1割五分の乗車率で、
これで採算が取れるのかなと思ったが、
新横浜で6割、小田原ではほぼ満席となった。
朝も早くて微かな微睡みに誘われたが、
静岡に至る頃に窓を見ると富士山が見えた。
雪を頂いていない真っ黒な富士だった。

※写真:車窓から見た夏富士 撮影時刻 2002/09/21 07:20:32

Date: 23 Sep 2002 23:51:01


 3.暴走族上がり

東海道新幹線ひかり141号は8:26a.m.名古屋の駅に滑り込んだ。
改札を出る前に在来線の取材をする。
在来線のホームに下りてきてびっくりしたことは、
入線してくる車両が警笛を鳴らしながら入ってくることだ。
しかも駅員は入線にあわせて笛を吹きまくっている。
特に危ない乗客がいるというわけでもないのに、
威嚇するように警笛を鳴らしている。
しかも全ての車両がそういう感じだった。
最初は気後れして写真を取り損なったが、
フォトグラファーとしてはそれではいけないと思い、
警笛が鳴り響く中、
キハ85系ディーゼル特急「ひだ」や、
キハ75系ディーゼル急行「かすが」などの取材する。
JR東海のオリジナル車両は、
特急電車の383系や373系、
在来線用電車313系や311系、
ディーゼル特急のキハ85系、
ディーゼル急行・快速のキハ75系など、
どれも同じようなデザインの車両が多く、
今ひとつ面白味に欠ける。
コーポレイト・アイデンティティーの統一が図られているといえば、
そうとも云えるのだが、
写真を撮る方としては詰まらない。
485系「しらさぎ」を見た時は、正直云ってホッとした。
一通り撮影を終えて、新幹線の切符で改札を出て、太閤通口の駅取材する。

※写真:名古屋駅のキハ75系急行「かすが」 撮影時刻 2002/09/21 08:56:37

Date: 23 Sep 2002 23:53:31

 4.ナゴヤ球場前

太閤通口の取材をして自販機でオレンジカード3枚購入し、
そのうちの1枚を使って入場券を購入し、
再びJR名古屋駅構内の取材をする。
太閤通口には愛知万博を告知するモニュメントが建っていた。
313系「セントラルライナー」や、
381系「しなの」などの撮影をする。
再び改札を出て今度は桜通口、広小路口などを取材し、
名鉄新名古屋駅から隣駅のナゴヤ球場前まで行く。
ナゴヤ球場はナゴヤドームが出来るまでは中日ドラゴンズのフランチャイズだった球場で、
名鉄ナゴヤ球場前駅はその名の通り、
ナゴヤ球場に行くための駅である。
ドラゴンズがフランチャイズにしていた頃は賑わいも見せたのだろうが、
今は正直云って駅前は寂れていた。
この駅で通過する名鉄の車両の取材をする。
0:00p.m.まで電車の写真を撮り、
下車して駅前のサークルKに行き、おにぎりと生茶を購入する。
ほかに食事の出来るような場所はなかった。
近所の公園に行ってベンチでおにぎりと喰う。
名古屋まで来て手羽先もウイロウも味噌カツも、海老フライもきしめんも食わず、
何故何処でも売っているおにぎりを食わなきゃいけないのだろうか。
駅取材して、再びナゴヤ球場前に入場し、
通過車両や停車車両を取材し、
新名古屋まで戻って今度はJRでナゴヤドームへ向かう。
さっき買ったオレンジカードで大曽根までの切符を購入する。

※写真:ナゴヤ球場前駅を通過する1200系 撮影時刻 2002/09/21 12:41:53

Date: 23 Sep 2002 23:55:37


 5.ナゴヤドーム

ナゴヤドームはJRで行く場合、
中央本線大曽根駅から徒歩で約18分である。
地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅からは徒歩5分であるが、
駅取材をしたいために敢えてJR大曽根駅から徒歩の道を選んだ。
さすがにちょっと距離はあるが、
結構JRから歩いていく客も多かった。
大曽根駅には「ゆとりーとライン」というガイドウエイバスが走っている。
つまり高架上のバス専用レーン上をモノレールのようにバスが走っているのだ。
これなら他の乗用車などに邪魔されないので、時間通りに運行できる。
勿論信号などに左右されることもない。
車両は一般的なバスを使っているため、
特別な車両を開発する必要もないし、
ガイドウエイは普通の道路でいい。
これはいい案だなと思った。
ナゴヤドームでは中日対横浜の試合が行われていた。
中日の先発は山本昌、横浜はホルトで、
横浜は1回と2回に多村、古木のホームランで1点ずつを加点したが、
得点になったのはその2点だけで、
中日の猛攻にホルト、森中、木塚、川原、千葉の投手リレーで応じるが、
結局は11点を取られて大敗した。
中日・井端は4打数4安打のサイクルヒットを達成した。
多少空席が目立ったものの、
優勝の可能性が全くなくなったチームの試合としては良く入っている方だった。
ビール\700と味噌カツバーカー\350買って喰いながら応援する。
さすがに名古屋だけはあって、
ハンバーガーにも味噌カツバーカーがあるのだ。
試合途中で切り上げて帰ってくる。
最後までいると新幹線の時間に間に合わなくなってしまうかも知れないからだ。
それに混雑するのも避けたかった。
行きは北口から出たので、帰りは大曽根駅南口から乗った。

※写真:遊歩道から見たナゴヤドーム全景 撮影時刻 2002/09/21 14:12:20

Date: 23 Sep 2002 23:57:39


 6.名代きしめん

名古屋に戻って少し時間があったので車両取材する。
しかしもう日が傾いていたので上手く撮影できなかった。
取材していると「名代きしめん」から良いにおいが漂ってくる。
そばつゆの香りだ。
本当は東京に戻ってから夕食を喰うつもりだったが、
においにつられてついつい入ってしまう。
東京では立ち食いそば屋が当たり前だが、
さすがに名古屋では「きしめん」が前面に出てくる。
蕎麦という設定もあるのだが、
やはりここはきしめんを喰わねばなるまい。
天麩羅きしめん\440喰う。
きしめんは平たい饂飩のようでシコシコしていて、
喉越しがよい。
天麩羅は在り来たりだが、
半分のオアゲとフワッとかけられた鰹削り節が特徴的。
きしめんを喰ってから更に時間があるので、
JR高島屋内の東急ハンズで買い物する。
そういえば新宿の高島屋タイムズスクエアにも東急ハンズが入っていた。
高島屋と東急ハンズのcollaborationが多いが、
この二社は資本関係にあるのだろうか・・・。
まあ、どうでもいいけれど・・・。
新幹線のチケットで入場し、
7:16p.m.のひかり130号で東京に帰る。
kioskでビールと柿ピーを購入し、飲みながら帰る。
帰りは新横浜だけ停車して東京に着いた。
帰りは秋葉原まで出て新幹線の切符で退場し、
Suicaで再入場して帰る。

※写真:帰りに乗った700系ひかり130号 撮影時刻 2002/09/21 19:20:12

Date: 24 Sep 2002 00:00:11


 ※「テーマの果実の樹」2002年9月テーマ「名古屋だがにゃぁ〜」より改稿

初出:ASAHIネットの電子フォーラム、serori・network「テーマの果実の樹」




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